「紀」じゃない!
時々自分の名前でネット検索します。すると、自分さえ知らない情報がいろいろと出てきます。先日は、
全日本合唱コンクール全国大会で拙作を歌った熊本大学附属中学校が中学混声の部で金賞を取ったと
いう記事が出てきました。歌った曲は横山潤子さん作曲の「贈り物」と「人生が1時間だとしたら」の2曲。
思えば、去年の同大会でもこの曲を歌った豊島岡学園女子中学校が最高賞の文部科学大臣賞を受賞し
ています。ほかにも全国大会に向けてこの曲を歌っている学校がたくさんあるようです。これはやはり詩
の力というよりも、横山さんの作曲の力なんでしょうねえ。何はともあれ、多くの子供たちに拙作が歌われ
るというのはありがたいことです。
話は変わりますが、自分の名前「高階杞一」の「杞」が紀州の「紀」とよく間違われます。これはだいぶん
前のこの欄でも書いたことですが、時々、「高階紀一様」と書かれた郵便が届きます。ひどいのになると、
「高橋紀一」となっていたりする場合もあります。ネットでも同様に、「高階紀一」で検索すると、結構情報が
ヒットします。「杞」と「紀」は似ているし、漢字変換しても「杞」がなかなか出て来ないので、つい「紀一」とし
てしまうのかもしれません。そうは思いつつ、郵便物やネットで「高階紀一」と書かれているのを見ると、
「紀」じゃない! と心の中で叫んでしまいます。
「杞」は「杞憂」の「杞」ですので、皆さん、よろしくお願いします。
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ガーネット68号、詳細
ガーネット68号の詳細(目次)を作成しました。「ガーネット最新号」の欄に記していますのでご覧下さ
い。
拙作(詩)2篇のうち1篇は、前号から始めた「なるシリーズ」の方法で作ったもの。今回は河童になりま
した。もう1篇も「なるシリーズ」にしたかったのですが、できずに断念。その代わり2篇とも「道」を含むタイ
トルで統一。
いつもの詩とタイムのほか、今号は、「文語は変わらない?」というタイトルで雑文も書きました。
総72ページ。前号より12ページ増えて値段はそのまま!(笑) ご一読を。
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ガーネット68号、発刊!
今朝、予定通りガーネットの最新号ができあがってきました。心配していた表
紙の配色は、ちょっと微妙な感じです。悪くはないのですが、かといっていいか
というと、そうでもないような……。
パソコンが新しいOSに変わっために今まで使っていたスキャナーが使えなくな
り、新しいスキャナーで表紙の絵をスキャンしたのですが、性能がよくなったた
めか、線が細くなり、これも仕上がりが想定していたものと違った要因のひとつ
になったようです。
もうひとつ、誤植もありました。
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最後にバタバタと仕上げたために、間違いがないか心配していたのですが、やはりありました。字の間
違いではなく、字の大きさの設定ミス。小さな字の中に一部大きな字が混じっています。パソコンの画面の
中だけで校正していたので気が付かなかったようです。まあ自分の原稿なので、不幸中の幸いと言えます
が。
何はともあれ、今回はこれで納得することにして。早速、用意していた封筒に詰めて発送準備を完了。
夕方、宅配便の人に取りに来てもらって発送します。全部で146部。6日(火)までには読者のお手元に届
くと思います。
詳細については後日お知らせします。購読ご希望の方は、「ガーネットの入手方法」の欄をご覧くださ
い。
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寄贈書の山
この1ヶ月の間に頂いた詩集や詩誌などが机の横で山のようになっていました。先月初めから諸々の仕
事に追われていて、ついついお礼の返事も書けないままに積み上がってしまったのでした。
今日やっと目前の締め切り原稿を仕上げて送り、一段落したので、山を取り崩しつつ、礼状を書いたり
していました。礼状と言っても、感想などを書く余裕はなく、ほんのお礼の言葉だけなので、もらった方はあ
まり有り難みはないかもしれませんが、いつもガーネットの発行に合わせて(「詩集から」の原稿を書くの
に合わせて)、集中して読むようにしていますのでご了解ください。
今年は例年にもまして詩集の数が多いような気がします。いつもは11月の今頃が詩集の届くピークにな
るのですが、今年は9月の初め頃から届くペースが速くなりはじめました。去年、震災があり、詩集発行を
見合わせた方が多かったせいかもしれません。
明日からは土曜日に届くガーネットの発送作業をする予定です。締め切りはなくなったけれど、まだ当分
雑事に追われそうです。
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ガーネット、編集完了!
ガーネット次号(68号)の編集が完了しました。11月3日(土)にできあがってくる予定です。発行日(11
月1日)には間に合いませんでしたが、それほど大幅な遅れにならず、ホッと胸をなで下ろしています。最
後はバタバタと仕上げたので、どこか間違っていないか多少の不安もありますが、2度ほど見直したの
で、まあ大丈夫でしょう。
今回は全72ページ。通常より少し多めになりました。
読者の皆様には6日頃お手元に届くと思います。お楽しみに。
昨日の激しい雷雨が嘘のように、今日は青空が広がっています。
このあと少しゆっくりとして、次はびーぐるの原稿と編集にかかる予定です。
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柳波賞から帰ってきました
22日(月)は柳波賞選考会のため早朝に家を出て、12時過ぎに上越新幹線の上毛高原駅に着きまし
た。沼田市社会教育課の職員の方のお迎えの車に乗り、同じ選考委員の中川李枝子さんといっしょに選
考会場へ。会場にはすでにもうひとりの選考委員・岡田芳保さんが来られていました。岡田さんは岸田衿
子さんの後任で、土田文明記念文学館の3代目館長を務められた方です。3人で食事をしながら30分ほ
ど談笑し、それから選考会に移りました。
選考は1時間半ほどで無事に終了。柳波賞のほか、優秀賞、佳作など、1次選考を通過した約100篇の
中から合計16篇を決定しました。
終了後、岡田さんの車に乗せていただき、岸田衿子展を開催中の土田文明記念文学館へ行きました。
沼田市から車で1時間ちょっと。館内では企画を担当された学芸員の方の説明を受けながら40分ほど見
学。とても立派な展示内容で、展示されている写真や遺品を見ていたら、懐かしく衿子さんのことが思い
出されてきました。もっとゆっくり見学したかったのですが、このあと東京での飲み会が控えているため
に、名残を惜しみつつ早々と館を後にしました。
飲み会は新宿で7時半から。参加者はいつものメンバーである偕成社のIさん、月刊MOE編集部のIさ
ん、作曲家の谷川賢作さん、英文学翻訳家の金原瑞人さん(金原さんとは5,6年ぶりです)、それに今回
初参加の詩人の江夏名枝さん、先日拙作をラジオで紹介してくださった詩の伝道者Pippoさん、それに僕
を含めて計7人。脱法ハーブの話から始まって(なぜこの話が出たのか忘れてしまいましたが)いろんな話
で盛り上がりました。2時間で追い出される予定が、全く追い出されず、気がつくと11時過ぎ。ここでお開き
にして、千鳥足で新宿にあるホテルへ帰りました。
この日のことは金原瑞人さんも自身のブログで書いています。興味のある方はのぞいてみてください。
翌日はちょっとばかり寄り道をしてもう1泊。午前中、電車で移動中に携帯が鳴り、出てみると、びーぐる
の山田兼士さんから。詩と関連したことでトラブルが生じたとのことで、その相談でした。山田さんの提案
に了解し、後はうまく処理できたようです。これで思い出したのですが、この日はもう1件電話がありまし
た。沼田市の担当職員の方からで、本をお忘れではないかという電話でした。その通り、選考会のとき、
岡田芳保さんから頂いた本を忘れてきたのでした。土屋文明記念文学館に行く途中、忘れたのを思い出
したのですが、もう引き返すこともできず、帰ったら連絡しようと思っていたのでした。
そして、今日、帰りの電車の中で、もう一つ失敗がありました。床に置いていたカバンを膝に置くと、なん
だか冷たい。あれっと思って見ると、カバンの底が濡れている。中をあけると、入れていた紙パックのお酒
が破れて漏れ出していたのでした。中はびしょびしょ。おまけに酒臭い。これは飲み過ぎだぞ、という神の
忠告でしょうか。いろいろとあった2泊3日の旅でした。
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岸田衿子展 会場入り口 |
展示風景 |
展示風景 |
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衿子さん愛用のチェンバロ |
飲み会
みんなご機嫌
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飲み会
こちらもご機嫌
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ガーネット 最後の追い込み
目下、ガーネット次号の編集に追われています。何とか8合目あたりまで来て、頂上が見えてきました
が、ここからまだしばらく時間がかかりそうです。
柳波賞の選考会(群馬県沼田市)が近々あって、3日間ほど留守にします。このため、11月1日の発行
は絶望的になりました。読者の皆様には申し訳ないですが、ご了解ください。
群馬県高崎市にある土屋文明記念館で現在「岸田衿子展」が開催されています。選考会の帰りに立ち
寄ろうと思っています。久しぶりに衿子さんに会えるような気がします。まだ亡くなられた気がしません。選
考会もただ長く休んでおられるだけのような……。
忘れるのは
山へ行く道が消えて
同じ道を戻るとき
おぼえているのは
道しるべのところから雲が湧き
時計の針が秋を思出させるとき
(岸田衿子「忘れた秋」より)
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「びーぐる」17号、刊行!
「びーぐる」17号が出ました。今号の特集は「杉山平一 人と作品」。5月に亡くな
った杉山平一さんの追悼号です。論考・エッセイとアンケートで構成。エッセイでは
長女の木股初美さんがお父様の思い出を綴られています。亡くなられる前の半年
ほどの様子が活写されていて、心に染みるいい文章です。アンケートは「杉山平一
のこの1篇」と題し、生前ゆかりのあった人たちが自分の好きな1篇を熱く語ってい
ます。読みながら、杉山さんはこんなにも多くの人から慕われていたんだなあと、
改めて思えてきました。
拙作は上記のアンケートと、いつものフォトポエムの2つ。連載中の「詩歌の植
物」は、原稿のあることをすっかり忘れていて、今回は休ませてもらいました。
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フォトポエム(写真・四元康祐)の今回のタイトルは「今朝の問題」。電車の中で詰め碁の本を読むサラリ
ーマンの写真なのですが、今回もずいぶんと苦しみました。悩んだ挙げ句できたのが、ちょっとHな詩。囲
碁とHがどう結びつくのか、それは見てのお楽しみ。御一読 を!
「びーぐる」の入手方法は「情報」欄をご覧下さい。
目次の詳細は山田兼士さんのホームページ(17号の目次)でご覧頂けます。
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「小学生の詩」選考会
昨日、大阪の八尾市で行われた萩原朔太郎記念「小学生の詩」選考会に行ってきました。昨年から始
まった「萩原朔太郎記念とをるもう賞」のジュニア版です。選考委員は5名。
1回目で、事務局もこうした選考会に不慣れということもあり、始めるまでに少々手間取りましたが、2時
間ほどかけて無事に終了。低学年と高学年の部でそれぞれグランプリを決定しました。佳作も含め、どれ
も子供らしいユニークな発想と視点を持った作品が選ばれたと思います。
終了後は近くの料亭で打ち上げ。おいしい料理とお酒を頂きながら、3時間ほど様々な話で盛り上がり
ました。授賞式は11月10日(土)。受賞した子供たちと会えるのが楽しみです。
帰宅したら詩誌「季」が届いていました。関西四季の会発行で、創刊当初から杉山平一さんも深く関わっ
ておられた詩誌です。今号はその杉山さんの追悼号。同人たちの追悼文から、杉山さんへの深い敬慕の
念と、喪った悲しみが伝わってきます。遺稿も2篇載っていて、これは貴重。寄稿した拙作も載っていま
す。ご一読を。
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詩集、爆読
この1週間ほど、ガーネットの「詩集から」のために詩集をずっと読んでいました。全部で(たぶん)100冊
ちょっと。もちろん、すべてを隅から隅まで読むわけではありませんが、それでもこれだけあるとかなり疲
れます。いい詩をできるだけたくさん紹介したいと思って読んでいるわけですが、1冊丸ごといい詩集とい
うのは、そうそうあるわけではありません。今回もそれに該当するのは10冊ほど。
その中でも特に興味深く読んだのは、『アイヌ・母(ハポ)のうた』(麻生直子・植村佳弘編 現代書館)と
いう詩集。著者は北海道・釧路で生まれ育ったアイヌ民族の女性、伊賀ふでさん(1913−1967。享年54)。
長女であり、アイヌ文様刺繍家として名高いチカップ美恵子さん(1948−2010。享年61)が大切に保管して
いた原稿を一冊にまとめたもの。アイヌに伝わるウポポ(歌舞)を意訳した詩の他に自作の詩も多く収めら
れています。素朴でおおらかなウポポに対し、自作詩には苦しい境遇の中での哀しみや怒りがこめられて
います。
付録としてウポポのCDが付けられています。まだ珍しかったテープレコーダーを前に、ふでや美恵子が
楽しげに歌う様子が伝わってきます。
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