びっくり!「新聞」
昨日の夜中、新聞を読んでいてすごい発見をしました。すでに知っている人にとっては、何を今更と言
われるかもしれませんが、初めて知った自分にとってはまさに驚きの発見。
何が驚きかというと、「新聞」の「新」の字。この字の偏の部分は「立」と「木」から成っていますが、朝日
新聞の題字では、これが「立」と「未」から成っているのです。つまり、「立」の下が「木」ではなく「未」。今ま
で何十年と新聞の1面を見てきたのに、全く気がつかなかった。「新聞」の「新」の字は「新」と思い込んで
いたからなのでしょうね。
ところで、この「立」と「未」から成る字は「新」の旧字(正字)なのだろうかと、手元の漢和辞典を調べま
したが、この字は出てきませんでした。でも、存在しない字を天下の大新聞が使うはずもなく、昔(戦後ま
もなくの漢字改革まで)はこの字が広く使われていたのではないかと思えます。
他の新聞ではどうなっているのだろうと調べたところ、手元の新聞では、神戸新聞がやはりこの「立」の
下に「未」の字でした。それ以外の読売・毎日では普通の「新」。
ネットでも調べたところ、朝日新聞は自社のサイトで紙の新聞と同じ字を使っています。他の新聞は、
神戸新聞も含めてどれも普通の「新」の字でした。
朝日新聞を取っておられる方も多いかと思いますが、皆さん、このことを知ってました?
ちなみにこれを発見したきっかけは、新聞に載っていたとある週刊誌の広告でした。これについては長
くなるので、また次の機会にでも紹介したいと思います。
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リクエストにお応えして
ホームページを見た知人のEさんから、「ホッピーとコッコのもっとアップの写真がみたい!」という要望
がありましたので、リクエストにお応えして載せることにしました。
コッコ単独の写真がどれも小さくて、やむなく小生も一緒に写っている写真を載せました。お見苦しい点
はご容赦を。ついでに他の写真もいくつか載せましたので、興味ある方はご覧ください。
「2013 夏の旅行(諏訪湖)写真館」(←ここをクリックしてください)
目下、フォトポエムに取り組んでいます。写真を眺めても、まだ何も浮かんできません。いつものように
ミューズの降臨を待つしかないようです。
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信州の旅−曇り、土砂降り、晴れ、また土砂降り
9月2日から2泊3日で諏訪湖の近くにある塩峯高原の別荘地へ行ってきました。ワンコたちも泊まれ
るコテージで宿泊。
朝10時半頃に家を出て、別荘地へ着くまでほぼ6時間。その行程のほとんどが雨で、一時は車を運転
していても怖いぐらいの土砂降りもありました。それでも何とか無事に到着。その夜は近くのスーパーで
買ってきた信州牛で焼き肉の夕食。ビールや日本酒もいっぱい飲んで、大満足の一夜目でした。
翌日はお目当ての高ボッチ(たかぼっち)高原へ行きました。途中まで上がったところでなんと通行止
め。大雨のため土砂崩れでもあったようです。仕方なく大回りして反対側から頂上へ。山頂の駐車場に
着くと、辺りは霧で全く景色が見えず。観光客もゼロ。でもせっかくここまで来たのだからと、徒歩で10分
ほどの山頂まで上がると、急に晴れてきて、眼下に諏訪湖がきれいに見えました。感激の一瞬。来てよ
かった!
下山の途中に崖の湯温泉という温泉地があり、その中の「茜宿」という温泉旅館で日帰り入浴をしまし
た。とても見晴らしのいい露天風呂があり、体も気分もほっこり。
その後は諏訪湖岸にある原田泰治美術館に行きました。昔から好きな画家で、展示された絵を見てい
ると、行ったこともない土地土地が懐かしく思えてきます。まだ開館して15年目で、施設も立派なものでし
た。
3日目の今日は、朝は晴れていたものの、名古屋を過ぎ、養老SAを過ぎた辺りからまたまた土砂降り
に。最悪な行き帰りでしたが、まあ3日間とも雨という予報からすれば、真ん中の一日が晴れていただけ
でも幸いでした。疲れたけれど、今年も思い出に残る夏の旅行になりました。
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泊まったコテージ |
夕食の焼き肉 |
高ボッチ山頂
から見えた諏訪湖
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山頂付近の草原 |
山頂駐車場 |
山頂駐車場の展望台
とホッピー
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展望台から見えた
塩尻(?)市街
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崖の湯温泉
「茜宿」の露天風呂
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高ボッチ麓の蕎麦畑 |
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原田泰治美術館 裏手 |
諏訪湖 |
諏訪湖とコッコ |
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痛快!
少し前に出た「交野が原」の拙作(「未練」)を読み、詩人のY・Mさんがすぐさま「痛快なり!この糞暑い
中、一服の清涼剤、清涼飲料水なり」という感想を寄せてくださいました。電車の中で化粧をしている女
性の首を武士が刎ねるという内容で、床は血みどろ、とても「清涼剤」と言えるような代物ではないのです
が、Yさんはいたく共感してくださったようです。日頃からよほど苦々しく思っておられるのでしょうね。
でも最近は車内の化粧もあまり見かけなくなったような…。周囲の反感の目に気付くようになったのか
な?
話は変わり、阪神・巨人3連戦。5ゲーム差で東京ドームに乗り込み、3連勝すればいっきに2ゲーム
差。逆転優勝も見えてくるという大事な連戦だったのに、結果は逆の3連敗。まあ阪神らしいと言えば阪
神らしいけど、こちらは不快!
台風が近づいてきている様子。そのせいか、昨日あたりから風が強まってきました。今はまだ晴れてい
ますが、午後からは雨の予報。台風一過で、季節のスイッチも夏から秋へ切り替わりそう。
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猛烈な雨
昨日は猛烈な雨でした。
朝、目が覚めると、滝の落ちるような音。実際、隣の家の屋根から我が家のカーポートに水が滝のよう
に流れ落ちていました。最近、各地で豪雨の被害が報じられていますが、こんなふうな感じなのかとそれ
が実感されました。
昼から雨も上がり、所用で大阪まで出かけたのですが、JRが豪雨のため乱れていて、最寄り駅から大
阪駅まで普段は30分ぐらいなのに、1時間以上かかり、ゲンナリしました。私鉄にくらべてJRはどうも自
然の猛威に弱いようです。
「空とぶキリン社」の次の詩集の編集が終わりました。と言ってもまだ本文のみですが。表紙の絵ので
きてくるのが9月末。予定通り進めば、10月末には発行できそうです。
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女の香り
このところ暇に飽かせてけっこう映画を観ています。と言っても映画館に足を運ぶのではなく、もっぱら
レンタル店で借りたものやケーブルテレビから録画したもの。最近観た中では「セント・オブ・ウーマン」
(1992年制作)というハリウッド映画が一番よかった。ウーマンと付くから、何か女性を主人公にした映画
かなと思っていたら、全く違う内容でした。
アル・パチーノ演じる偏屈な盲目の退役軍人と男子高校生との心の交流を描いた物語で、人生に嫌気
がさした初老の男が生きる希望を見いだすラストは感動しました。この映画でアル・パチーノはアカデミー
賞主演男優賞を受賞したということですが、さもありなん、見事な怪演(?)ぶりでした。
タイトルの「セント・オブ・ウーマン(SCENT OF A WOMAN)」は「女の香り」と言う意味ですが、主人公の
退役軍人が女性の匂いを嗅ぎ、そのつけている香水の名前を当てるのが得意なところから来ています。
目が見えなくても香水で相手の女性の容姿を知ろうとする。それは女性に憧れながらも独り暮らしのまま
年老いた男の人生を象徴してつけられたタイトルかもしれません。
女性の厚化粧が苦手な自分なら、もし目が見えなくなったら、匂いのできるだけしない女性を選ぶか
も、と思ったりもして…。
「詩歌の植物」の原稿ができました。今回は『海潮音』の植物について。関連資料を探すのにかなり苦
労しましたが、それなりにおもしろい内容になったのではと自負しています。乞うご期待。
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昔話に花が咲き…
昨日は大阪文学学校時代の教え子(女性)二人との飲み会でした。どちらも詩人で、ピアノ仲間(?)で
もあります。例年なら会うのは夏と冬の2回ぐらいですが、今年はもう昨日で3回目。
店に着くなり3人とも生ビールの中ジョッキを立て続けに2杯。相当喉が渇いていたようです。その後は
ゆっくりと日本酒やサワーなどを飲みながら、文学学校時代の話に花が咲きました。4年間の講師中に
生徒は20人ぐらいいましたが、今でも付き合いのあるのはこの二人だけ。みんなどうしているんだろう。
話しているうちに、いろんな楽しい出来事が懐かしくよみがえってきました。
一昨日から「びーぐる」の原稿を書き始めました。まずは「詩歌の植物」から。これはあと2日もあれば
書き上げられそうです。悩みはいつも「フォトポエム」ですが、これは散文を全て書き終えてから取りかか
るつもりです。
その「フォトポエム」も次回で最後。5年間に書いた21篇をまとめて、来年出版できればと思っていま
す。僕の詩集としては、これまでとは異質な1冊になりそうです。
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空とぶキリン社13弾 & 少年特攻兵
空とぶキリン社への出版依頼があり、13冊目の詩集を出すことになりました。目下、その編集作業を進
めています。作者名はまだ明かせませんが、今度もなかなかいい詩集になりそうな予感がします。発行
は11月上旬を目指しています。
執筆の方は、来週ぐらいからそろそろ始めようかなと思っています。まずは「びーぐる」の原稿から。そ
の後、ガーネットやその他の締め切りがあって、9月からはまた忙しくなってきそうです。原稿のことを考
えると、何だか夏休みが終わりそうで、子供の頃のようにちょっと切ない気持になってきたりします。
今日は終戦記念日。朝、テレビをつけると、神風特攻隊の話をしていました。鹿児島の記念館に17歳
の特攻兵が子犬を抱えて笑っている写真が飾られていました。出撃2時間前に撮られた写真とのこと。
彼は親しい人に、この子犬を守ってくださいと伝えていたそうです。自分は死んでいくのに…。
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ステテコ世代
ユニクロがステテコを売り出してから、ステテコがまた巷に復活しているようだ。男性用ばかりでなく、女
性用のステテコもあるらしい。こちらはリラコという名前が付けられている。リラコってどういう意味なんだ
ろう? まあ、ステテコという名前では女性に敬遠されるので、このようなネーミングにしたんでしょうね。
子供の頃、夏になると大人はたいていステテコ姿だった。父ももちろんステテコ。でも僕は生まれてから
一度もステテコをはいたことがない。同級生でもはいている者はいなかった。ステテコなんて、親の世代
以上の人間がはくものだと思っていた。
ところが、どうもそうではないことが、高島俊男さんの本を読んでいて知らされた。
昭和27年生まれの「原田さん」が昭和24年生まれの「八尾さん」に質問する場面。
「八尾さんはステテコはくんですか?」
「あたりまえだ」と八尾さんは平然たるものである。
ウーン、と原田君は顔を真赤にして絶句したが、すぐに体勢を立て直した。
「八尾さんは団塊の世代です。団塊まではどうしても戦前の尻尾をひきずってます。『団塊』と『団塊以
後』とはまるで別人種だとぼくはいつも痛感しています。切れめは昭和二五六年くらいのところにあるよう
ですね。そこまではステテコ派、以後が非ステテコ派です」
(『お言葉ですが…9』「パンツ・ステテコの論」より)
団塊の世代が切れめだというのはどうも根拠に無理があるような気がするが、ともかく昭和24年生まれ
の八尾さんは「あたりまえだ」と言い切っている。ちなみに僕は昭和26年生まれだが、完全に非ステテコ
派。としたら昭和25年生まれに境目があるのだろうか? この年の生まれの人はステテコ派と非ステテコ
派が混在する? ウーン、いちど昭和25年生まれの人にアンケートでもとってみたい気がする。
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ロリータの右手
少し前のことになりますが、詩集をいただいたお礼に「びーぐる」をお送りしたところ、詩人のOさんから
丁寧にもお礼状が来て、その中に、「寸暇をおしんで御一読を、と読みまちがえて、読みおえたあと気付
きました」とおかしそうに書かれていました。こちらが礼状に書き添えたのは、「お暇な折にでも御一読を」
だったのですが、ちょっとした違いで意味は大きく違ってきます。「寸暇をおしんで御一読を」なんて、ずい
ぶんと失礼ですものね。
これを読んだとき、その少し前に聞いたばかりの知人のSさんの話を思い出しました。彼女は仕事で電
話の受付をしていて、電話がかかってきたとき、「お電話ありがとうございます。○○電話受付センターで
す」と言うべきところ、「お電話ありがとうございません」と思わず言ってしまったとのこと。これもずいぶん
失礼ですね。受話器の向こうで相手は一瞬、目が点になったのではないでしょうか。もちろんすぐさま言
い直し、事なきを得たそうですが。
大学でシュルレアリスムの講義をするとき、そのきっかけとなったフロイトの精神分析の話をしていま
す。読み間違いや聞き間違いといった日常の些細なしくじり行為も、フロイトによれば、心の奥底にある
ものと密接に結びついていることになります。心の中に隠れているもの(欲望)を抑えようとすればするほ
どそれが(しくじり行為となって)表に現れる、とフロイトは説明しています。
この授業で僕はいつも自分の読み間違いの例を紹介しています。ある観光地へ車で行って、レストラン
に入ろうとした時、「ロリータの右手」と書かれた看板が見えた。何だろうと思ってもう一度よく見ると、そ
れは「ロータリーの右手」だった。上の方に小さく「駐車場は」と書かれていて、つまり、「駐車場はロータリ
ーの右手」という看板だった、と。
これなどまさに心の奥底の欲望が表に現れた好例かもしれません。我ながらちょっとアブナイ気もしま
すが。
それはともかく、「寸暇をおしんで御一読を」と読み間違えたOさんや、「お電話ありがとうございません」
と言い間違えたSさんは、どんな欲望の働きでこのような間違いをしたんだろう?
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