重なる出費
昨日は大学のスクーリングがありました。運悪く(?)この日に開講式が入ったため、変則的な授業時
間になりました。いつもなら1時間半の授業を3つするところ、いつもより50分少ない3時間40分でそれを
こなさざるを得なくなりました。いくつかの課題を割愛し、何とか乗り切りましたが、十分な講義をできなか
ったのが悔やまれます。突然の時間変更にも柔軟に対応できるようにならなければいけないな、と反省。
話は変わりますが、この間からいろいろと出費の重なることが続いています。
3日前、トイレの蛇口が閉まらなくなり、水道屋さんに来てもらって2万円。やれやれと思っていたら、昨
日また台所のシンクから水漏れのしているのを発見。今日見積もりに来てもらったら、約5万円。昨日は
思い切ってブルーレイレコーダーを買って4万円。明日は歯医者で新たな義歯の支払いに8万円。ああ、
お金に羽が生えて飛んでいくとはこのことか。
詩集が10万部ぐらい売れないかなあと夢想したりしていますが、無理だろうなあ。
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びっくり!『S先生のこと』番外篇
2日前、ネットを検索していて、びっくりするようなブログに出くわしました。
ブログの主は尾崎俊介さん。先日、「赤旗」日曜版に書評を書いた『S先生のこと』の著者です。そのブ
ログには拙詩集『早く家へ帰りたい』について書かれています。まずはそのブログ「教授の読書日記」を
お読みください(7月29日付)。
どうですか? びっくりでしょう? 尾崎さんはあまりのタイミングの良さにびっくり仰天されていますが、
こちらも同じくらいびっくりしました。こういうことってあるのですね。
思えばこの『早く家へ帰りたい』が復刊に至るまで、何か不思議な縁のように感じることが多々ありまし
た。今回の件もそのひとつ。これだけ続くと、こうした縁の向こうに雄介がいるように思えてきます。雄介
が亡くなった直後に起こったいくつかの不思議な出来事と同様、何か目に見えない力がそこに働いてい
るように思えてきます。
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パチンコ「キリンの洗濯」?
昨日、親戚の人の話を書きましたが、書いた後でおもしろい話を思い出しました。
そのおじさん(6つ違いですが)が荒木一郎のコンサートに行ったとき、「こんなコンサートが開けるのも
昔の印税のおかげだ」と曲の合間のトークで語っていたそうです。そして、「最近、パチンコで曲が使われ
たけど、これは大きい」と笑いながら話していたそうです。
パチンコというのはアニメ「あしたのジョー」のことで、このセカンドシリーズの主題歌を荒木一郎が作詞
作曲しています。パチンコであれば、全国で何百万台(?)とあるから、そりゃあ印税も大きいのでしょう
ね。笑いも止まらないはず?
この話を聞いていた妻が、「キリンの洗濯もパチンコになったらいいね」と言いました。「キリンの洗濯」
の中に「洗ってくれろ洗ってくれろ」というフレーズがありますが、ここを、「当たってくれろ当たってくれろに
直したらいいやん」と笑っています(ひとの詩を勝手に変えるな!)。でも、印税がいっぱい入ってくるな
ら、このぐらいの改変はいいかな、とも思ったりもして(冗談ですよ!)。
作曲は、妻Y子。家でもよく「洗ってくれろ」の部分に勝手なメロディを付けて歌っています。としたら、作
曲の印税は妻に入ってくるのかな?
パチンコ「あしたのジョー」はこちらのサイトをご覧ください。主題歌(「傷だらけの栄光」)も聴けます。
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楽しい一夜と資料作り
昨日は親戚の人が我が家に遊びに来て、1泊し、先ほど帰りました。静岡在住で、知人の結婚式参列
のために来阪し、そのついでに寄ったとのこと。母といとこ同士なのですが、歳は僕と近いので(6歳
上)、子供の頃から兄弟のようにして遊んでいた間柄です。
2年ぶりぐらいの再会で、いろいろと積もる話で盛り上がりました。昔の僕のテレビ出演番組集(ほとん
ど当時の仕事関係のもの)を見て、あの頃はまだ毛もふさふさとあったなあなどと笑い会ったり、荒木一
郎の話で盛り上がったり(僕と同様、荒木一郎の大ファンで、今もファンクラブ会員です)。その間ワンコ
たちが吠えまくって、なだめるのに苦労しましたが。とにかく楽しい一夜でした。
原稿の方は当分締め切りもないので、このところ、いろいろと先送りにしていた資料を整理したりしてい
ます。昨日は丸2日ほどかけて、ガーネットに寄せられた読者からの感想をまとめて同人に送りました。
65号から70号までの6号分。メールで来ているものはコピーペーストするだけでいいのですが、手紙など
で来ているものは入力するだけで一苦労。でもまあ、全国バラバラで(今年からは海外在住者もいて)、
一堂に会して合評会などする機会もないので、こういう感想のやりとりも必要なことではないかと思って続
けています。読者からの感想は同人にとって励みになりますので、これからもよろしくお願いします。
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甍の波と雲の波
昨日で大学の前期の授業が終了しました。週1回とはいえ、あるのとないのとでは精神的な負担感が
ずいぶんと違います。これで9月半ばまで長い夏休み。
研究室からの帰り際、できたばかりの「文藝」という本を渡されました。これは年1回発行されている文
芸学科の機関誌で、内容は卒業制作優秀作品が中心ですが、最後の方に「教員寸言録」という欄があ
り、文芸学科の先生方が短いコメントを寄せています。僕も書いているのですが、毎年題材探しに苦労し
ています。学生も見るので、あまり変なことも書けないし…。
あれこれネタを探した末、今回は「鯉のぼり」の歌のことを書きました。帰って家人に見せたら受けたの
で、このホームページにも載せることにしました。「散文」の欄に載せています。よかったらご覧ください。
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「びーぐる」20号、刊行!
「びーぐる」20号が出ました。今号の特集は「岩成達也と現代詩の未来」。岩
成さんの新作長編詩の他、論考、エッセイからなっています。
他に、今号は20号記念座談会と第3回萩原朔太郎記念とをるもう賞発表も
掲載しています。受賞作は清水あすかさんの『二本足捧げる。』。
今号の拙作はフォトポエムと「詩歌の植物」の 2篇。
フォトポエムのタイトルは「かもめ」。初めて舞台に立つ若い女性を描いたも
ので、編集同人から「ブラボー!」の声がかかり、気をよくしていますが、一般
読者の反応はさていかに。
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「詩歌の植物」のタイトルは、「中也の植物 道造の植物」。若くして亡くなった二人の詩人の詩を植物
の面から捉えたものです。自分では新たな発見ができたかなと思っていますが、こちらも読者の反応が
気になるところです。
「びーぐる」の入手方法は「情報」欄に記しています。
目次の詳細は山田兼士さんのホームページ(20号の目次)でご覧頂けます。
今日は参議院選挙。事前の予想通りの結果になりそうですが、それでも貴重な1票を行使するつもりで
す。
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続・S先生のこと
昨日、『S先生のこと』を書いたところ、それを見た詩人のE さんから、「須山静夫先生は、私の大学時
代の恩師です」というメールが来てびっくり。さらに、「よくイジられました」と書かれてあったので、またま
たびっくり。
本で読む須山先生は、寡黙で、冗談ひとつ言わない古武士のような人というイメージだったので、学生
を「イジる」なんて想像できない。それに、授業もつまらなくて、学生に人気がなかったと書かれてあったし
……。なんてことを書いて返信すると、「それは全然違います…ウィキペディアにも『まじめで楽しい授業』
って書かれているし、(中略)常に真剣なんですが、ギャグ連発で…」という返事が来た。
すぐウィキペディアを調べると、確かに、「明治大学文学部における氏のユーモアに長けた講義(ギャグ
「おやじギャグではない」を交えた愉快で真面目な講義)は、文学部英米文学専攻の学生にも非常に評
判が良く、同大学に当時在籍した他の著名な教授にも尊敬されていた」と書かれている。一方、本書に
は、「(大学院の授業でアメリカ文学の作品を読むことをやめ)それに代わって聖書を読むことを続けら
れてきた。このことに関しては、学内の同僚や、先生の授業を受講する院生たちからもかなり不評だった
ようです…」と書かれている。
いったいどちらが本当なのだろう?
著者は明治大学の学生ではなく、明治から慶応へ非常勤で講義に来ていた須山先生に教えを受けて
いる。この辺の違いかもしれない。先生も他人の家(?)では多少控え気味なところがあったのかもしれ
ない。また、自分も大学で講義をしているので分かるのだが、相手(学生)の反応によって調子に乗ると
きと乗れないときがある。一生懸命聞こうとする学生が多いときはこちらのテンションも上がるが、その逆
の場合はテンションが下がってしまう。まあ、そういうところもあったのかもしれない。いずれにしても、個
性的な先生であったのだろうと思う。
今日、「びーぐる」の最新号(20号)が届きました。これについては後日、また記します。
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S先生のこと
某新聞社から依頼されていた書評がやっとできました。
今回は苦労しました。短い散文なら普通2日もあればできるのですが、今回は逆にその短さに悩まされ
ました。何しろ260ページもある本なので、書き出したらどんどん膨らんでいく。660字という制限内になか
なか収まらず、それで苦労したという次第です。
取り上げた本は『S先生のこと』(尾崎俊介・新宿書房)。2011年7月に85歳で亡くなったアメリカ文学者
須山静夫について、大学時代に教えを受けた著者が、恩師への深い哀惜の念をこめて綴った連作エッ
セイ集。日本エッセイストクラブ賞を受賞したと言うだけあって、とてもいい本でした。
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第15回柳波賞 募集中
今年も柳波賞の公募が始まりました。「うみ」や「おうま」などの童謡で知られる詩人林柳波を顕彰する
ために、生誕地の群馬県沼田市が創設し、今年で15回目になります。一般の部と小中学生の部に分か
れ、最高賞の柳波賞は賞金20万円。ほかに優秀賞、佳作などがあります。締め切りは9月6日(金)。どし
どし応募してください。僕は選考委員をしていますが、作品に名前は伏せられていますので、知り合いの
方もご心配なく。
詳細は沼田市のホームページをご覧ください。
ちなみに去年の総応募数は1107作品。柳波賞を受賞したのは次の作品でした。
だあれもいない
吉村健二
涼しい風が吹いてくる
雑木林を抜けてくる
髪をいじって
頬くすぐって
だあれもいない
ひとりの部屋で
時計の針はいつもより
ゆっくりゆっくり進んでる
涼しい風が吹いてくる
庭の木の葉を揺らしてる
苔が匂って
羽音もかすか
だあれもいない
ひとりの午後に
大きく伸びをしてみたら
郵便受けがコトンと鳴った
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びーぐる編集会議
昨日は大学の授業の帰り、山田兼士さん宅で「びーぐる」の編集会議がありました。細見さんも加わっ
て、まずは次号(20号)の校正を行い、その後は美味しい料理とお酒をいただきつつ、次々号の特集の
話をしました。こちらは前回の編集会議の時に概要がほぼ決まっていたので、それほど議論することも
なく終了。
宴会の途中で細見さんが、最近自分の詩に曲を付け始めたということで、ギターを手にそれを歌い始
めました。声がよく通って、うまいなあと感心。興に乗ったのか、とどまることなく10曲ほど披露。こちらも
それにつられて、山田さんの詩に即興の曲を付けました。でも即興なので2度と同じようには歌えませ
ん。作曲めいたことをしたのは20数年ぶり。まだ詩など書き始める前の若い頃、作曲に夢中だった頃が
よみがえってきました。
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