詩集年間ベスト17+α
年末恒例の「今年の詩集・年間ベスト」を挙げることにします。今年は大盤振る舞いのベスト17。ここ2ヶ
月ほどの間に届いた詩集はまだよく目を通していないので、一応去年の11月から今年の10月位までとい
うことで(順不同)。
・「毛のむしられたエスキース」「草数歩」(書誌夢各ゝ)赤木三郎
・「さくら館へ」(思潮社)森やすこ
・「鹿ヶ谷かぼちゃ」(詩遊社)林美佐子
・「名前のない朝」(沖積舎)小野寺南圃
・「清潔で、満腹で、悲しくて、」(花梨社)淵上熊太郎
・「人名」(思潮社)廿楽順治
・「ジャズ・エイジ」(花梨社)中上哲夫
・「錦繍植物園」(土曜美術社出版販売)中島真悠子
・「ジャム煮えよ」(港の人)坂田瑩子
・「闇風呂」(澪標)細見和之
・「羽曳野」(澪標)山田兼士
・「海町」(思潮社)岩佐なを
・「ラムネの瓶、錆びた炭酸ガスのばくはつ」(思潮社)北川朱実
・「生家へ」(思潮社)柴田千晶
・「ぐーらん ぐー」(空とぶキリン社)やまもとあつこ
・「忘れてきた風の街」(空とぶキリン社)原田亘子
番外編
・歌集「八月のフルート奏者」(書肆侃侃房)笹井宏之
・評論「中原中也のながれに 小石ばかりの、河原があって、」(思潮社)陶原葵
・対談集「ドラゴン in the sea(下)」(iga)阿賀猥×戸沢英士
今年もあと1日。昨日は初雪が降りました。
空とぶキリン社の詩集の本文版下はほぼできました。フォトポエム詩集の手直しはとうとう越年すること
になりました。じっくり時間をかけてすることにします。
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年末の雑用あれこれ
今日は地元の三田牛の卸をやっている店(通称ジャンボ市)へハムと肉の買い出しに行ってきました。
年末のこの時期は正月用のハムや肉を買い込む人で混雑します。今日は開店の1時間以上も前に行っ
たのに、もうかなりの列ができていました。結局お目当てのハムが買えたのは2時間近く並んでから。肉
も買うつもりでいましたが、そのためにはさらに並ばなければならず、疲れ果てた家人は肉を諦めて戻っ
てきました。
今日は天気も比較的よく、暖かめだったからまだマシでしたが、これが雨とか雪の日だったら最悪でし
た(途中で少し雪が舞ったりもしましたが)。
帰りは最近できたラーメン屋に寄ってラーメンを食べました。カウンターだけの小さな店ですが、濃厚な
スープで、けっこうおいしいラーメンでした。
その後、スーパーで買い物をし、TSUTAYAで映画を2本借り、ガソリンスタンドでガソリンを入れ、さらに
洗車もして帰ってきました。
半日がかりのお出かけでしたが、これで年末の雑用は(たぶん)終わり。後は家の大掃除。これもまあ
適当にすませることにして。
今年もあと3日ほどなのに、自分の仕事の方はなかなか進みません。空とぶキリン社の詩集の編集は
何とかページ割りまですませたいと思っていますが、フォトポエム詩集の手直しの方は年を越しそうな雲
行きになってきました。
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インタビュー、終了
今日は女性向け某雑誌のインタビューを受けました。9月号で「本棚は親友」という特集をしたところ、
何人かの人がお気に入りの本に拙著『早く家へ帰りたい』を挙げたとのことで、それを受けての今回のイ
ンタビューでした。
東京からわざわざ編集者やライター、カメラマンの方が来られ、2時間ほどお話ししました。最後に何か
お気に入りの品を教えてくださいと言われ、何かあるかなあと考えあぐねていたら、ワンちゃんはどうです
か、ワンちゃんがいいですねという話になり、我が家のワンコたちを撮影することになりました。
庭に放したホッピーとコッコが走り回り、吠えまくっています。そんな状態で写真なんか撮れるのかなあ
と心配してましたが、何とかうまく撮れたようです。ひょっとしたらホッピーとコッコも雑誌に載るかもしれま
せん。ふたりとも恐い顔をしていなければいいんだけれど。
2月20日発売の4月号に掲載される予定です。発行されたらまたこの欄でお知らせします。その節は御
一読を。
今年は女性誌と縁のあった年でした。「クウネル」「ミセス」、そして今回の雑誌。こんなふうにして、現代
詩とは無縁の人たちにも拙作が読まれ、読者が広がっていくのはありがたく幸せなことだと思えます。
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ひとつ完了
今日は大学のスクーリングがあり、たっぷり4限講義して帰ってきました。
講義自体は別にどうってことはないのですが、朝早いのが夜型の自分にとってつらいことです。いつも
9時半頃に起きているのに、今朝は6時半起き。そのために昨日は早く寝るべく、ご飯のときからずっと
飲み続け、11時半頃にやっと眠たくなってきて布団に入りました。何とかすぐに寝入ることができ、講義も
寝ぼけた頭ですることもなく、何とか無事に済みました。
これで大学の授業は全て完了。年内の仕事がひとつ完了です。
後、年内に片づけなければならない仕事はいくつかあります。まず自分の詩集(フォトポエム詩集)の手
直し、空とぶキリン社から出す詩集の編集、それに某雑誌からの取材も近々あります。今年も大晦日ぎ
りぎりまで慌ただしい日々が続きそうです。
今日はクリスマス。我が家では昨日のイブにクリスマスを済ませました。と言ってもクリスマスバージョン
の晩ご飯を食べるだけのことですが。メインメニューはいつものように鶏の丸焼き。滅多に飲まないワイ
ンも飲みつつ、日本酒も飲みつつ、ひたすら眠るまで飲み食いしたイブの夜でした。
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クリスマスとお墓参り
昨日は小雨の降る中、お墓参りに行ってきました。毎年、この時期に行っています。雄介にクリスマス
プレゼントを渡すためです。大好きだったトミカのミニカーをお墓に供えます。亡くなってからもう19年にも
なるのに、まだこんなことをして、もういいんじゃないかと自分でも思うのですが、やめると淋しがるんじゃ
ないかと思えて、なかなか踏ん切りが付きません。
ミニカーを供えると、雄介の笑顔が浮かび、少しの間だけ話ができます。ミニカーを持ってうれしそうに
している姿がよみがえってきます。
「気に入った?」
「うん」
雨はお墓にいる間だけやんでくれていました。
クリスマスと言えば、25日に大学のスクーリングがあります。何もこんな日にしなくてもいいのにと思うの
ですが、日程が詰まっていて仕方ないんでしょうね、たぶん。
と言うわけで、今年のクリスマスは1日大学で過ごすことになりそうです。
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対論+1&忘年会
昨日は大学の授業の帰り、山田兼士さん宅でびーぐるの「対論+1」&忘年会がありました。対論はい
つも山田・細見の2名で行っているのですが、今回はなぜかゲストに招かれ参加しました。取り上げた詩
集は林美佐子「鹿ヶ谷かぼちゃ」。ガーネット今号でこの詩集を褒める文章を書いたので、それでお呼び
がかかったのかもしれません。こちらもこの詩集ならと言うことで受けた次第です。
飲み始める前に(と言っても軽くビールを飲みながらで下が)1時間ほどあれこれと話して終了。その後
はおいしいお酒と料理をいただきながらの忘年会となりました。山田さん得意料理のステーキもいただい
て、またあれこれと2時間ほど。9時頃には細見さんと一緒に辞去しました。大阪駅でトイレに行っていた
細見さんとはぐれ、その間、こちらはちょっとしたトラブルに。電車待ちの列に並んでいたところ、横入りし
ようとした中年男性に注意したところ、逆ギレでくってかかられたのでした。まあ少しの言い合いだけで、
大事には至りませんでしたが、いい大人が情けない、と思ったことでした。
駅まで迎えに来てくれた愚妻にこの話をしたところ、酔っている時にそんなことはしない方がいいと諫め
られました。まあそれはそうですが、でもねえ。
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ガーネット同人の詩集
今年も同人の詩集が2冊出ました(去年は高階、池田、大橋の3冊)。廿楽順治『人名』(思潮社)とやま
もとあつこ『ぐーらん ぐー』(空とぶキリン社)の2冊。どちらも著者の新たな展開を示しています。
『人名』は実在の人物、架空の人物を主人公にして虚構の世界が描かれている。廿楽の詩は行から行
への飛躍に意外性があり、それが魅力となっているのだが、この詩集でもその手法がいかんなく発揮さ
れている。例えば、「雨だ/おまえ/なんだか顔が合板みたいだぞ/集まった四五人が/やすい板にな
って/たがいのことをおおわらいした/みんな/深く/顔にふるいみよちんが刺さっているのである」
(「みよちん」より)
1篇1篇に小説の一場面を読むような味わいもある。おおむね荒唐無稽な話だが、その荒唐無稽さを
作者の現実感が支えているので、読み手にも身近な出来事として迫ってくる。ユーモアの中にペーソスが
あり、ときに笑いながら切なくなってきたりもする。今まで出た作者の4冊の詩集の中では、おもしろみと
いう点では本書が一番ではないかと思う。オンデマンドという形で出版されているのでネットのアマゾンで
しか手に入らない。オンデマンド出版についてはいろいろと思うところがあるが、それはまた別の機会に
でも。
『ぐーらん ぐー』は力の抜け具合が魅力となっている。表現は平易で、どの作品にもこれだけは伝えた
いというようなリキミがない。描かれている世界も、身の回りの手の届く範囲に限られている。廿楽の詩
が虚構を通して現実の深部を探ろうとしているのだとすれば、やまもとの詩は日常を通して虚構のような
現実の深部を探ろうとしているのだと言えるかもしれない。彼女の詩を、眠い詩だと言ってきた人がい
る。これをいい意味に解釈すれば、リラクゼーション効果のあるマッサージのような、読み手を心地よい
眠りに誘う詩だと言える。帯にあるまさに「脱力系」の詩である。「車内は誰も起きていない/みんなの頭
が/ならんでつながれ/同じ揺れ方で//ぐーらん ぐーらん/ぐーらん ぐー//どこか知らないとこ
ろへ/連れていかれる日が/きたようでした」(「ぐーらん ぐー」より)
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論考、完了!
「びーぐる」次号特集の論考を先ほどやっと書き終えました。原稿用紙にして40枚ほど。たぶん本では
12ページぐらいになるかと思います。今回は資料をかなり読み込まなくてはならなかったので大変でし
た。やっと終わってホッと一息。
特集名はまだ秘密と先日書きましたが、よく考えたら前号の後書にすでに予告を載せているので、秘
密にする必要もないのでした。特集名は、<「風立ちぬ」の時代と詩歌の功罪>。ヒットしたアニメにちょ
っぴり便乗しました(笑)。
この後は、引き続き「空とぶキリン社」から出す詩集の編集にかかります。作者名はまだ秘密です。こ
ちらはほんとうに秘密です(笑)。来年の4月初め頃の刊行を目指しています。どんな詩集ができあがる
か、お楽しみに。
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出版記念&忘年会
昨夜はガーネット同人やまもとあつこさんの出版記念&忘年会を梅田の居酒屋で催しました。参加者
は同じくガーネット同人の神尾和寿と購読会員の浜田裕子さん。おいしい地酒と料理を食べながら、やま
もとさんの詩集のことを中心に、いろいろな話で盛り上がりました。と言いながら、一夜明けた今朝は何
を話したか、もうほとんど忘れています(飲み過ぎ? あるいは年のせい?)。今朝テレビを見ていて、一
昨日成立した特定秘密保護法案の話をしたことは思い出しました。全員反対でした。ひどい法律です。
自民党1党独裁はよくないと、そんなことをほんの少しだけですが、話したりもしました。
9時半頃まで3時間ほど店にいて、その後は久し振りにカラオケに行きました。ここでも大いに盛り上が
りました。神尾さんの「白いサンゴ礁」(ズーニーブー)を皮切りに、「青い珊瑚礁」(松田聖子)「青い星屑」
(加山雄三)など色シリーズが続き、2巡目の神尾さんは「青い山脈」をH系の歌詞に変えて歌い、大受け
でした。その歌詞は……とてもここには書けません(笑)。色シリーズの後は「懐かしシリーズ」に移り、
「ダイアナ」(ポール・アンカ)「今夜は踊ろう」(荒木一郎)「夜間飛行」(ちあきなおみ)など。そして最後は
恒例の「心の旅」(チューリップ)で締めて、お開きにしました。
寒い冬の夜、とても暖かくて楽しい出版記念&忘年会になりました
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軽井沢高原文庫
軽井沢に「軽井沢高原文庫」という文学館があり、堀辰雄や立原道造など軽井沢にゆかりのある文学
者たちの展示がされています。年に何回か「軽井沢高原文庫通信」という機関誌を出していて、そこにエ
ッセイを書きました。依頼があったとき、ちょうど「びーぐる」次号の特集と関係していたので、偶然の一致
にちょっと驚きました。特集名はまだ秘密(?)ですが、軽井沢と大いに関係しています。
通信が先日できあがってきたので、「散文」の欄にアップしました。ご覧いただければ幸いです。
この2週間ほどずっと特集の論考に取り組んできました。前半の1週間ほどは関連資料を読むのに終
われ、1週間ほど前から執筆に着手し、ようやく完成に近づいてきました。書くほどに長くなっていき、今
で原稿用紙40枚ほど。ふー、もう後少し。
今夜はガーネット同人やまもとあつこさんの出版記念&忘年会。4人でささやかな宴をもちます。楽し
み。
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