中日新聞・東京新聞で『早く家へ帰りたい』紹介
今朝の中日新聞と東京新聞の1面コラム(天声人語のようなもの)に『早く家へ帰りたい』が紹介されて
います。名古屋在住の詩人Iさんが知らせてくださり、知りました。この欄には去年の5月18日にも同書が
取り上げられたので、わずか1年のうちに2回もと驚いています。
今回は、昨日逮捕された農薬混入事件の容疑者と絡めて紹介されていて、ちょっと意外な展開でした。
何はともあれ、ありがたいことです。
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フォトポエム詩集、手直し完了
この2ヶ月ほど、何度か中断しつつも続けていたフォトポエム詩集の手直し作業がやっと完了しました。
全21篇中2篇をまったく1から書き直しました。もう1篇、最後まで全面書き直しを続けていた作品があっ
たのですが、こちらはどうしてもうまくいかず、結局最初の作品に多少の手を加えて妥協することにしまし
た。不満は残りますが、この辺が自分の限界だと手を打った次第です。
昨夜、仕上げた原稿を編集者に送りました。今回の詩集は写真との組み合わせなので、レイアウトに
もかなりの工夫が必要となってきます。編集者と知恵を出し合いながら、最良の形に仕上げることができ
ればと思っています。
詩集名は「千鶴さんの脚」と決めました。外観も内容もこれまでの詩集とはかなり違ったものになりそう
です。4月には発行できればと思っています。乞うご期待。
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ゼロ・グラビティ
昨日、「ゼロ・グラビティ」を観にいってきました。結果から言えば、期待はずれのものでした。3Dがすご
いと映画評やレビューに書かれていたので期待していたのですが、最初、ほとんど立体映像になってい
ないので、メガネ(立体映像用)がおかしいのかなと思い、何度も外したりしました。途中からやっと映像
が飛び出してくるようになり、メガネが壊れていたのではないことが分かりました。立体映像で迫力があっ
たのは、宇宙ステーションが宇宙ゴミによって破壊され、その破片が観客性に向かって飛んでくるところ。
ここでは思わず顔をそらしたりしました。
登場人物はサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーのほぼ二人だけ。どちらも大半が宇宙服のヘルメ
ットをかぶっているので、顔がよく分からない。これならわざわざ高額なスターを使わなくてもいいので
は、とツッコミを入れたくなりました。
物語も宇宙で孤立した人間が何とか地球に帰還するという単純なもの。極限状態での人間の姿がドラ
マとして描き切れていないように思えました。1カ所だけ、笑えたところがありました。サンドラ・ブロックが
中国の宇宙ステーションに逃げ込んだとき、卓球のラケットが船内に浮遊していたところ。アメリカでも中
国と言えば卓球なんだなあと。それにしても、無重力の場所で卓球なんてできるのだろうか?(とここもツ
ッコミどころ)
宇宙遊泳してるような気分が味わえるというレビューもありましたが、まったくそんな気分はしませんでし
た。これは小さなシネコンのスクリーンで観たせいかもしれませんが。
宇宙や宇宙から見た地球の映像はきれいでした。宇宙を遊泳しているシーンも、これはどんなふうにし
て撮影しているんだろうと不思議でした。まあ、この程度を期待して観にいけば損をした気にならないか
もしれません。
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春休み
昨日は大学の年度最後の授業。これで4月半ばまで長い春休みです。週1回とは言え、やはり休みと
なるとうれしいものです。
フォトポエムの手直しはやっと終わりました。もう一度全体を見直してから編集者に送るつもりです。今
回の詩集は写真との組み合わせなので、レイアウトをどうするか、編集者と協議しつつ進めていこうと思
っています。決定するまで、けっこう時間がかかりそうです。
風邪はほぼ治りました。ずいぶんとしつこい風邪でしたが、これで体調も万全。目前の諸々の仕事を全
力でこなしていきます。空とぶキリン社の詩集、フォトポエム詩集、ガーネットの原稿と編集、その他依頼
原稿等、大学は休みになっても、個人の仕事は当分休みになりそうもありません。
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初積雪とびーぐる
今朝起きたらいちめんまっ白。この冬初めての積雪です。例年に比べてかなり遅い積雪です。積雪量
も1センチから2センチほど。明日にはもう溶けて消えてしまいそうです。豪雪地帯の人には申し訳ない
けれど、雪が積もると何だか世界が清浄に見えてうれしくなります。
昨日、びーぐるの最新号(22号)が届きました。今号の特集は、<「風立ちぬ」の時代と詩歌の功罪>。
論考とアンケートによって、「四季派」の詩の再検証を行っています。
今号の拙作は特集の論考のみ。13ページにも及ぶ長文の論考になったので、そちらにエネルギーを使
い果たし、連載の「詩歌の植物」は休載せざるをえない羽目になりました。毎号楽しみにしてくださってい
る方には申し訳ありません。次号はがんばって書きます!
フォトポエムは以前にお知らせしたように前号で終了。代わって、四元康祐が「言葉の供え物」と題して
自身の写真に詩を添えた連載を開始しましたので、そちらをお楽しみください。
「びーぐる」の入手方法は「情報」欄に記しています。
目次の詳細は山田兼士さんのホームページ(22号の目次)をご覧ください。
一昨日記した中ムラサトコさんのユーチューブの動画は、リンクのアドレスが間違っていました。ご覧に
なれなかった方は申し訳ありません。昨日修正しましたので、再度、リンクをクリックしてご覧ください。
フォトポエムの手直し作業はやっと17号まで来ました。残りは後4つ。来週中には何とかまとめ終えられ
そうです。
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2階の窓から見た雪景色 |
積もった雪の上で遊ぶコッコ |
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びっくり砂絵
知人の歌手、中ムラサトコさんがサンドアートの田村ゆうこさんとコラボしたおもしろい動画(PV)をユー
チューブに公開しています。おもしろいと言うより、これを見て僕はびっくりしました。砂絵でこんなことが
できるんだという驚きと感動でした。
中ムラさんは現在愛媛県松山市在住。このPVについて、彼女は次のように書いています。「私の住ん
でいる近くの海の風景を歌にした『遠い風』。やっぱりこの海の近くに住んでいる田村さんが砂で素晴らし
い絵を描いています。歌と同じで、描いては消え、描いては消え。砂絵はなんともはかないのです。」
中ムラさんの歌と演奏も何とも幻想的でいい感じです。ぜひご覧ください。「Long winds ago (遠い風)」。
それにしてもこれはどんなふうにして撮影しているんだろう?
この共作は「声のスケッチ」として、6曲入りDVDを現在制作中で、春には完成予定とのことです。
僕の仕事の方は、現在フォトポエムの作品を手直し中。全面的に書き換えている作品もあり、なかなか
進まず苦戦しています。何とか今月中に仕上げ、入稿したいと思っているのですが。
体調はほぼ回復しました。ただ、日によって鼻と喉の調子の悪いときがあり、まだ完治したとは言えな
い状態です。かなりしつこい風邪です。
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風邪とミステリーゾーン
4日から引き始めた風邪がまだぐずぐずとして治りません。洟が出て、喉が少し痛い程度の状態が続
いています。いっそ熱が出て、最悪の状態になった方が、つまり峠を越した方が治りも早いように思えた
りするのですが、そうならず、風邪の麓辺りをズルズルと歩いているような感じです。
そんな中、コタツに入ってビデオを観たりしています。「グランドホテル」「シャーロックホームズ」「アンフ
ェア」「実写版ドラマ サザエさん(尾野真千子主演)」「ミステリーゾーン」「裸の島」など。
「ミステリーゾーン」は去年の秋頃に買ったムック版DVDコレクションの第1巻。1959年から放送された
最初の3話が収められています。子供の頃、この1話30分ほどのアメリカのドラマをこわごわ見ていまし
た。怖いけれど、印象に残る話がいくつもありました。子供が大人には見えない巨大な怪物にさらわれて
いく話や、砂漠の中に延びたレールのそばで遠くからやってくる汽車を待っている話など。怖いだけでな
く、イマジネーションをかき立てる話がたくさんありました。1964年までの放送なので、この番組をナマで
見ていたのは、1950年代半ば以前に生まれた人だけかもしれません。
新藤兼人監督の「裸の島」は、セリフがないのに効果音的な音だけが聞こえるという奇妙な映画でし
た。一家4人(夫婦と子供二人)だけが暮らす小さな島を舞台に、夫婦がひたすら隣の島から汲んできた
水を島の頂上にある畑まで運ぶという内容。ふっとカミュの「シーシュポスの神話」を思い出したりしまし
た。
昨日は、風邪を治すためには寝ていた方がいいと思い、ほぼ1日寝てました。その間いくつもの奇妙な
夢を見ました。トイレが壊れて水があふれだしてきたり、勤めていた頃の日本庭園に巨大なダチョウが現
れて人間を襲っている夢など。これも「ミステリーゾーン」や「裸の島」を見たせいかもしれません。
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風邪と訃報
昨日は大学の年明け最初の出講日で、その後、山田兼士邸でびーぐるの編集会議&新年会がありま
した。次号の校正は30分ほどで済み、後はおいしいお酒や料理をいただきながら次々号の企画の話な
どをしました。
正月の4日頃から風邪を引き始め、昨日出かけたのが悪かったのか、家に帰り着く頃には最悪の状態
になっていました。寒気がし、頭がもうろうとしています。昼間の授業でも学生の名前を呼び間違えたり、
講義中、自分でも何を話しているのか要領を得ない場面が何度かありました。思えばもうこの時点でか
なり頭がもうろうとしていたようです。
風邪を引くなんて、もう5、6年ぶりのような気がします。一晩寝て、今朝はだいぶんマシになりました。
今日も出かける予定があったのですが、用心のためキャンセルしました。年の初めからどうも冴えないス
タートになってしまいました。
今朝、妻から「やしきたかじんが亡くなった」と知らされました。妻は新聞で知ったようです。食道癌でこ
の1年半ほど入院していたのは知っていたけれど、そんな亡くなるほど悪いとは思ってもいなかったの
で、驚きました。
関西以外では馴染みのないタレントかもしれませんが、関西ではその歯に衣着せぬ物言いで絶大な人
気を誇っていた人でした。酒豪で愛煙家。食道癌もこれが原因だったのかもしれないけれど、本人は好
きなことを好きなだけして去っていったのだから、本望かもしれません。
1977年9月、大阪フェスティバルホールで開催された第1回大阪大衆音楽祭に僕は作詩作曲で出場し
ましたが、その翌年の第2回、たかじんさんは自作の曲を歌いグランプリを受賞しています。会ったことも
ない人ですが、何だか多少の縁も感じます。カラオケではたかじんさんの「やっぱ好きやねん」をよく歌っ
たりしてました。
3日に東京都内の病院で亡くなったとのこと。64歳。年末からこれでもう3度目の訃報に接することにな
りました。
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初詣と訃報
あけましておめでとうございます。皆様にはよい新年を迎えられたことと思います。
こちらは例年通り元日と2日は実家(大阪・茨木市)で過ごし、今日は近所の神社へ初詣に行ってきま
した。毎年同じ神社ばかりなので、今年は違うところへ行こうと、ネットで近場の神社を2つほど探して行
ってみたのですが、一つは何か新興宗教のような神社で、参拝客は誰もいず、本殿に行くまでに、犬の
散歩はご遠慮くださいと神社の人に言われ、断念。もう一つは車を止める場所もないほど小さな神社で、
ここもまた断念。結局、毎年行っている塩田八幡宮(三田市)へ行きました。大きく遠回りしたけれど、何
とか無事に参拝することができました。暖かくて天気も良く、気持のよい初詣になりました。
昨日、実家から帰ると、詩友からメールで訃報が入っていました。三井葉子さんが亡くなったとのこと。
年末から入院されていると聞いていたけれど、そんなに具合が悪いとは思っていなかったので驚きまし
た。1月2日午前0時36分、肝硬変のため78歳で逝去されたとのこと。
三井さんは僕がH氏賞を受賞した時の選考委員。「受賞詩集キリンの洗濯−高階杞一は、いとをかし
(作品夏の夜から)。沈むほど重たくもなく、浮くほど軽くもない。いと、をかしと思って手を切らねば致し方
ないような気分で読者を置き去る妙味である。置き残すうまさ、とでも言えばいいのか。つまり柔軟な認
識、柔軟な表現力に大勢が魅かれた」と「詩学」の選考評に書いてくださっている。もう24年も前のことで
ある。
年末には大滝詠一さんの逝去もネットで知り、驚きました。30日夕方、自宅でリンゴを食べていたとこ
ろ、突然倒れ、亡くなったとのこと。死因は解離性動脈瘤。65歳。
大滝詠一さんの名前は僕の詩集『早く家へ帰りたい』の表題詩の中に出てきます。なので、何か身近な
人が亡くなったようにも思えてきます。アルバム「ビーチ・タイム・ロング」は今も夏になると聴き返していま
す。「夢で逢えたら」でこのアルバムは終わります。
お二人のご冥福を心よりお祈りします。
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1年の終わりに
今年も今日で終わり。世界各地では相変わらず紛争が絶えず、フィリピンでの津波のような台風被害
など自然災害も多くありました。国内でも自然災害は多発し、懲りない食品偽装やJR北海道の点検数値
の改竄、東京都知事の収賄疑惑など、情けない事件も多々ありました。東京オリンピックの開催決定な
ど喜ばしいこともありましたが、1年を振り返ると、良いことよりも悪いことの方が多く思い出されてきま
す。良いことはニュースになりにくいからかもしれませんが。
さて、私的にはどうだったか。こちらは去年と比べ、良いことの方が多かった気がします。3月に三好達
治賞を受賞し、4月には『早く家へ帰りたい』が18年ぶりに復刊されました。小さな講演も3つほどこなし、
空とぶキリン社の詩集も2冊刊行しました。忙しい1年でしたが、それなりに充実した1年だったと思いま
す。
来年は自分の詩集をできれば2冊出したいと思っていますが、さてどうなるか。
今日はこの後、大晦日恒例の日帰り温泉へ行き、1年の垢を落としてくるつもりです。
皆さまもどうぞよい新年をお迎えください。
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