第16回柳波賞 募集中
今年も柳波賞の募集が始まりました。「うみ」や「おうま」などの童謡で知られる詩人林柳波を顕彰する
ために、生誕地の群馬県沼田市が創設し、今年で16回目になります。一般の部と小中学生の部に分か
れ、最高賞の柳波賞は賞金20万円。ほかに優秀賞、佳作などがあります。締め切りは9月5日(金)。ど
しどしご応募を。詳細はこちらの応募要項(沼田市のホームページ)をご覧ください。 今年からメールで
の応募もできるようになりました。
地元の上毛新聞でも募集記事が掲載されました。この中で黒木瞳さんについて、「審査員を務める詩
人の高階杞一さんが知人の黒木さんを市教委に紹介した」と書かれていますが、これは誤り。僕は黒木
さんと知人でも何でもありません。5月9日の日記にも書いたように、ごくシンプルに黒木さんの事務所を
通して依頼しただけです。それがどうしてこんな記事になったのだろう?
それはともかく、沼田市のホームページには去年の受賞作品も載っていますので参考にご覧下さい。
昨夜までの雨は止み、今、外は強い風が吹いています。
不調だったお腹は何とか治りました。原因は不明のまま。やっぱり餃子の食べ過ぎだったのかなあ。
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胃カメラ
今日は一年ぶりに胃カメラによる検査を受けてきました。
食道癌の手術からちょうど丸5年。もう再発の心配はないだろうと思っていたのですが、検査の後、医
師から、前回とは違う部分に疑わしいところがあると言われ、少し気落ちしながら帰ってきました。再手術
となればまた10日ほど入院を余儀なくされます。その間仕事もできないし、お酒も飲めない。困ったなあ。
検査結果は今月の20日に出ます。癌化してないことを祈るばかりです。
仕事の方は、目下、ガーネット次号の原稿と某新聞の詩の原稿に取り組んでいます。びーぐるの締め
切りも近づいてきて、少々焦ってきました。今月半ばにはそれぞれ目処をつけたいところですが……。
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古寺巡礼と川床料理
昨日は京都国立博物館で開催中の「南山城(みなみやましろ)の古寺巡礼」展を観にいってきました。
館に入る前にすぐ目の前にある三十三間堂に立ち寄りました。平日にもかかわらず、中学・高校生の団
体(修学旅行かな?)や外人さんでいっぱいでした。黄金に光る1000体の観音立像は圧巻。よく見ると1
体1体みんな顔が違っています。1000体の中には自分の会いたい人の顔があるという知識を仕入れて
きていた妻は、像の顔を見ては、自分の身内に似た顔を一生懸命探していました。あれが似ているこれ
が似ていると言われても、僕にはさっぱり分かりませんでしたが。
1000体の中央には高さ3mほどの千手観音像が座しています。これも見事なものです。横で解説員ら
しきおじさんが中学生ぐらいの男の子たちに、「手は全部で40本、一つの手が25人分の働きをするので
掛け合わせて1000手になる」と話しています。なるほどと思いながら聞いていたのですが、帰ってから仏
像の本を見ると、手は42本とのこと。となると、掛け合わせたら1050手。千手より多くなります。まあ少し
ぐらい多めならいいのかな。
「南山城の古寺巡礼」展の方は、たくさんの仏像や書画が展示されていました。こちらは空いていたの
でゆっくりと見学することができました。展示の圧巻は高さ3m近くある十一面観音立像(禅定寺蔵)。平
安時代中期の作とのこと。この像を観ながら妻は、自民党の石破幹事長に似ていると言います。そう言
われればそんな感じもします。なぜか妻は今回、仏像の顔に異様な関心を持ったようです。鼻が上を向
いた狛犬のような(?)像を指してはコッコに似ていると言います。それはコッコがかわいそうと言ったの
ですが(笑)。
今回の展示で僕がもっとも惹かれたのは海住山寺の十一面観音立像。同じ平安時代中期の作なが
ら、彫りにすごくキレがあるように感じられました。もうひとつ、実際に千本の手を持つ寿宝寺の千手観音
像も興味深いものでした。 これを見てまたまた妻は、ジュディ・オングが手を広げて歌っている姿に似て
いると言っていました。「魅せられて」を歌っているときの姿ですが、分かるかなあ?
帰りは鴨川沿いの川床で食事をしました。川床料理は初めての体験。暑い日でしたが、川風に吹かれ
て涼しく、気持ちのいいものでした。富美家というお店。会席料理も美しく、おいしいものでした。
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博物館入り口 |
鴨川沿いの川床 |
着物姿の女将さん |
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前菜 |
鱧のあんかけとお造り |
日が暮れて灯りが美しく |
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何でだろう? 絶不調
一昨日の夜からお腹が絶不調です。何でだろう? 思い当たることと言えば、一昨日の夜に餃子をか
なり多く食べたことぐらい。でも今までもそれくらい食べてどうもならなかったのに…。昨日の夕方から最
悪の状態になり、10分か15分おきに便意をもよおし、トイレに行くものの便は出ず。こんな症状は初めて
です。
今日は大学の授業日。出かけるぎりぎりまで休むかどうか悩みましたが、昨夜に比べたらだいぶんマ
シになっていたので出講することにしました。行く上で一番心配だったのは、片道2時間の電車の中。緊
急事態になったらシャレになりません。でも何とか持ちこたえてくれて事なきを得ました。よかった。
明日も出かける予定があります。今日よりも回復してくれていたらいいんだけれど。
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山形新聞−『千鶴さんの脚』書評
山形新聞に『千鶴さんの脚』の書評が掲載されました。書いて下さったのは、空とぶキリン社からこの4
月に詩集『帽子の時間』を出したばかりの久野雅幸さん。僕の詩の特徴を垂直軸の視線で捉えたユニー
クな書評です。掲載日は5月18日(日)で、本名の平塚志信名で執筆されています。山形新聞「読書欄」。
御一読を。
昨日からガーネット次号の原稿にかかり始めました。某新聞から詩の依頼も入り、来月半ばまでに詩
を3つほど書かなければならなくなりました。前に詩を書いたのは3ヶ月ほど前。散文から詩の頭に切り
換えるまでかなり時間がかかりそうです。
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読売新聞「詩月評」−『千鶴さんの脚』
昨日の読売新聞朝刊に『千鶴さんの脚』の書評が載っていると北川朱実さんと八木幹夫さんが知らせ
て下さいました。読売は取っていないので読めないなあと思っていたのですが、今朝、地元の販売所に
電話をすると、配達してくれるとのこと。夕方にはもう郵便受けに入っていました。
野村喜和夫さんの「詩月評」で、「あらまほしきコラボレーションの形を示した稀有な収穫といえるだろ
う」と書かれています。「あらまほしき」とは何とも古典的な表現ですが、ありがたい言葉です。
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肉体労働
最近はやむなく肉体労働をしています。
先日は玄関のタイルが剥がれたのでセメントを買ってきて補修。3枚ほど剥がれていただけなのに、補
修を始めると周辺のものもボロボロ剥がれて、結局10枚ほど補修することになりました。最初の下地か
らやるのは簡単だけど、剥がれたタイルをそのまま使うとなると、タイルや下地に前のモルタルがくっつ
いていて、なかなかうまくいきません。何とか剥がれない程度にはできましたが、面積が少ない割にはけ
っこう大変でした。
ホームセンターへ行って感心したのは、最近のセメントにはあらかじめ砂が加えられたものが売ってい
たことでした。これなら自分で配合することなく、水を加えるだけでモルタルになるので楽ちんです。しかも
30分ほどで固まる優れもの。すごい!
今日は庭の草刈り。ついでにツツジの刈り込みや、ナンテンやサンショウの剪定などをしていたら、5時
間近くかかってしまいました。お風呂から上がって体重を量ったら1キロほど減っていました。夏場なら2
キロほど減るのですが、まだそれほど暑くはないのでこの程度で済んだようです。
原稿の方は短いエッセイを2本仕上げて送りました。
この後はガーネットとびーぐるの原稿が続きます。少しずつ頭の労働の方も忙しくなってきそうです。
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詩の視写
5月3日のこの欄に「高階杞一って人がかわいそう?」というタイトルの日記を書きましたが、先日、同じ
ように拙作を模写しているブログを見つけました。作品は同じ「春のスイッチ」。こちらは小学校の国語の
授業で全員が模写している様子が記されています。どうやら先日の子供も学校の授業で書かされたよう
です。それを家に持って帰り、お母さんが見つけて、あまりのおかしさにブログで披露したようです。多く
の学校で同じような授業が行われているんですね。この学校では僕の顔まで写している子はいないよう
ですが(笑)。
広島市立五日市南小学校のブログです。この4月15日の欄をご覧下さい。子供たちのかわいらしい春
の風景が並んでいます。ところで、ここには模写ではなく「視写」と記されています。視写って言葉は初め
て聞きます。最近できた言葉かな?
一昨日の5月12日は母の日の祝いのために実家に帰りました。最近、認知症で行方不明になってい
る高齢者のことが話題になっていますが、母はまだ頭の方はしっかりしているので、それだけでもありが
たいことです。ホッピーもコッコも実家に帰るのが大好き。おばあちゃんからいっぱいおやつをもらえるか
らですが(笑)。
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日本詩人クラブ関西大会 終了
日本詩人クラブ関西大会での講演も昨日無事に終了しました。今年は例年よりかなり多い150人超の
参加者だったそうです。急遽椅子を運び込むなど、会場設営には苦労されたようでした。
大会自体は、先年亡くなられた島田陽子さんの「詩の世界を語る」や男性カルテットによるコーラス、自
作詩朗読など中身の濃い内容でした。5時過ぎに終了し、続いて7時過ぎまで懇親会。鹿児島から朗読
で参加した池田順子や神尾和寿、やまもとあつこなどガーネットの同人もそろい、久し振りに会う方、初
めて会う方など、さまざまな方と歓談することができました。
その後は近くの居酒屋で2次会。こちらは30数名が集まって、賑やかな飲み会になりました。少しうるさ
いぐらいでしたが(笑)。盛り上がりつつ10時過ぎにお開きになりました。
会場準備から2次会まで、実行委員の方々は運営に苦労されたと思います。特に実行委員長の金堀
則夫さんは大変だったと思います。お疲れ様でした。お陰で有意義な時間を過ごすことができました。
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黒木瞳さんと一緒に
1ヶ月ほど前のこの日記に、ちょっとうれしいことがあったと書きました。その後、多くの人からいろいろ
な推理が寄せられ、何だろうと気をもませましたが、やっと公表できることになりました。
内容は、女優の黒木瞳さんが僕が審査員を務めている柳波賞の審査員に就任したということです。
1999年より一緒に審査員を務めていた中川李枝子さんが去年の15回目をもって退任されることにな
り、その後任を推薦して欲しいと沼田市の事務局から依頼されたのが今回のことの発端です。誰が適任
かいろいろと考えた末、3人の候補が浮かびました(いずれも女性)。その中の一人が黒木瞳さん。事務
局に3人の名を伝えたところ、黒木瞳さんが第1希望で、僕の方から依頼してほしいと頼まれ、依頼する
ことになりました。
事務局はもちろん僕も、忙しい女優さんなので十中八九断られるだろうと思っていたのですが、意外に
も快諾していただいたのでした。マネージャーさんから受諾の電話をもらったときは、驚きで声がうわずっ
たほどでした。事務局に内諾の旨を伝えたところ、あちらでもかなりの興奮気味でした(笑)。
なぜ黒木さんを詩の賞の審査員に推薦したのか訝られる向きもあるかもしれません。特に現代詩の
方々にはそう思われるかもしれませんが、黒木さんは詩を書いていて、詩集もこれまでに3冊ほど出され
ています。それともうひとつ僕が候補に挙げた理由は、現代詩の人ではないということでした。退任され
た中川李枝子さんは「ぐりとぐら」の代表作をもつ絵本作家。もう一人の審査員であった岸田衿子さんは
現代詩を離れ絵本や童詩に移った詩人。お二人と一緒に童謡詩の選考をしていて、ああこういう見方も
あるのかと気づかされた点が多々ありました。そういう意味で、黒木さんには女優という目を通して新た
な詩の見方を示してもらえるのではないかと期待したのでした。
選考会は例年通りだと10月末。忙しい女優さんなので、スケジュールの調整がうまくいくかどうか一抹
の不安もありますが、まあよほどのことがない限り大丈夫でしょう。黒木さんと一緒に選考会に臨むのが
今から楽しみです。
ところで今日が公表の解禁日になったのは、今日発売される「月刊公募ガイド 6月号」に柳波賞の募
集要項が掲載され、そこに審査員として黒木さんの名前も載っているからです。沼田市のホームページ
やチラシでの公募は6月初めになる予定です。
明日は日本詩人クラブ関西大会で講演をします。こちらの準備はほぼ完了。終わってからの懇親会や
2次会が楽しみです(笑)。
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