診断結果(2)
今日は予定通り神戸大学附属病院へ行き、診察を受けました。
担当医の診断では、食道も胃も癌の根がそれほど深くなさそうなので内視鏡で行けるだろうとのことで
した。開腹手術という最悪の場合も想定していただけに、まずはホッとしました。
その後、入院や手術の話になったのですが、早くても1ヶ月半後と言われ、ええーっとびっくり。早けれ
ば明後日ぐらいには入院になるかと覚悟していただけに、意外でした。病室が空いていないのがその理
由らしく、空きが出なければ3ヶ月後ぐらいになる可能性もあると言われさらにびっくり。癌をそんなに放
っておいて大丈夫なのかと内心不安になっていると、先生が別の提案を出してくれました。自分が非常勤
で行っている病院なら7月中旬に入院・手術が可能とのこと。場所を聞くと、なんと岸和田市(大阪府の南
部)。神戸の自宅からだとかなりの距離があります。でもまあ少しでも早い方がいいと思い、そちらで手術
をしてもらうことにしました。
入院日は7月18日(金)。手術は翌19日(土)の予定。内視鏡手術なので5年前と同様1週間から10
日ぐらいで退院できそうです。病院は岸和田徳州会病院。手術は今日診察を受けた先生がしてくださる
とのこと。内視鏡手術に関しては日本でもトップクラスの名医とのことなので安心です。
今日の診察の中で、タバコやお酒はやりますかと聞かれ、はいと答えたら、「タバコも酒も癌にエサをや
って、肥やしをまいているようなもの」と言われました。ユニークなたとえだなと感心しつつ、どちらもやめ
るのはかなりキツイなあと。どちらかをやめるとしたらやはりタバコでしょうか。まあ、これからどちらも
徐々に減らしていきたいと思っています。タバコはできるならばゼロに、お酒は今までのように毎晩飲む
ようなことをやめ、週に1回程度に。かなり苦しいかもしれないけれど…。
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ガーネット73号、発刊!
本日、予定通りガーネットの最新号ができあがってきました。
早速、用意していた封筒に詰めて発送しました。台湾在住の木敏次分と合
わせて186部。7月1日(火)までには読者のお手元に届くと思います。
今号は詩が2つ。先日書いた「雨の詩 3部作」の残り2作です。読売新聞の
「雨」は好評でしたが、さてこちらはどうか。
ガーネッ ト・タイムは今、高視聴率を得ている朝ドラ「花子とアン」の中に出てく
る方言「ごいす」について書きました。題して「ごいすのルーツ」。意外なルーツに
びっくり、してもらえるかな?
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表紙の配色は水色の地に薄い茶色の絵ですが、絵が地に沈んでしまって見えにくい。今号もちょっと失
敗したようです。うーん、難しい。
詳細については後日お知らせします。購読ご希望の方は「ガーネットの入手方法」の欄をご覧ください。
入院に備えてノートパソコンを買いました。今回のOSはWindows8.1。今までのOSとまったく使い方(設
計思想)が違うので、初期設定から四苦八苦しています。入院中、メールやネットができたらと思って買っ
たのですが、無線LANがうまく使えるかどうか、それが問題です。前に入院した病院には全病室のベッド
ごとに有線LANが設置されていたのですが、今回の病院には個室にしかそれがありません。個室はムチ
ャクチャ高い。平均的な値段が16,000円ほど。これはちょっと無理です。何とか無線LANで使えるようにし
たいと思っているのですが、うまい方法があるかどうか。使えなければせっかく買ったノートパソコンが無
駄に…。
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公明新聞、神戸新聞、その他
入院するまでにできるだけ多くの作業を片づけようと思って、あれこれやっています。
ガーネット次号の発送準備は昨日のうちに終わりました。後は土曜日に届くのを待つばかりです。
並行して、空とぶキリン社からの出版依頼を受けている詩集の編集作業を進めています。表紙絵を依
頼したイラストレーターから昨日承諾の返事をもらい、一安心。これから本文版下作成の作業にかかりま
す。校正を送るところまでできればいいのですが。
『千鶴さんの脚』の書評がまた2つの新聞に載りました。公明新聞と神戸新聞。公明新聞の方の執筆
者は読売新聞にも書評を書いてくださった野村喜和夫さん。内容は読売のものを少し膨らませた形にな
っています。政党の新聞にこんな文化欄があるとは知りませんでした。神戸新聞の方は詩集月評(?)
で、執筆者は同じ「びーぐる」編集同人の細見和之さん。両氏には感謝。どちらもリンクしましたので、よ
かったらご覧下さい。
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雨の詩 3部作
昨日、ガーネット次号の編集を完了し、印刷所に版下を送りました。6月28日(土)には仕上がってくる
予定です。これで入院前に全て発送できることになり、ホッとしています。
今回は詩を2つ書きました。どちらも雨を題材にした詩。先日の読売新聞の詩も雨を題材にしたものな
ので、はからずも「雨の詩 3部作」となりました。
読売新聞の詩については、読みたいというご要望が何人かの人からあったので、ここに掲載することに
しました。ご覧いただければ幸いです(リンク部分をクリックして下さい)。
今号の詳細については本が届き次第掲載するつもりです(入院前にできればいいのですが)。
この後、今月末締め切りの詩と空とぶキリン社の詩集の編集をするつもりです。
詩の方はできなければパスするかもしれません。
入院、手術のことを書いたところ、多くの人からご心配と励ましのメールをいただきました。この場を借
りてお礼申し上げます。
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診断結果
昨日、胃カメラの結果を聞くために病院へ行ってきました。
診断結果はアウト。やはり癌とのことでした。しかも5年前に手術をしたときよりも癌化している範囲が
広く、さらに胃の一部も癌化しているとのこと。ある程度の覚悟はしていましたが、まさかここまで悪い結
果が出るとは想定外でした。
今回は、癌化の範囲が広いので、より専門の病院で手術を受けた方がいいと言われ、神戸大学附属
病院を紹介されました。家からかなり遠くなりますが、仕方ありません。6月30日に最初の診察を受ける
予定です。ここでCTスキャンなどの精密検査を受け、それから入院、手術となります。検査の結果、癌の
根が浅ければ前回のように内視鏡手術ですみますが、深ければ大がかりな外科的手術となって、入院
は長引きそうです。
びーぐるの原稿は完了し、ガーネットも何とか明日までに編集を完了させる目処が付きました。原稿は
あと今月末締め切りの詩がひとつ。書けるかどうか微妙ですが。
その後は空とぶキリン社に依頼されている詩集の編集にかかるつもりでいたのですが、入院が早まれ
ば中断しそうです。
それにしても困った事態になりました。こうなった以上、入院の期間ができるだけ短くなることを祈るば
かりです。
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くすぐり商法
今朝、「こうほうどう」なるところから電話がかかってきた。
タカカイさんのお宅ですか?と言う。これは名前の読み間違いだなと思って、タカシナですがと訂正す
る。相手はすぐさま言い直し、話し始める。産経新聞の広告の仕事をしていている会社なのですが、今度
「芸術と平和の祈り世界ヘ届け」という企画があり、新聞の1面全部を使って22人(だったかな)の作家の
方の本と作品を紹介します。国会図書館でタカシナさんの作品を拝見し、とても感動しました。そこでタカ
シナさんの御作も紹介したいのですが、と言う。このあたりから少し怪しいと思うようになってきた。ずい
ぶん以前にも同様の電話があり、確かガーネットのあとがきや本欄にも書いたことがあるような気がす
る。ずいぶん話した後でやっと本題に入る。掲載料は24万円だという。やはりと思って、お金を払うのなら
結構ですと言って電話を切った。
切った後、ネットでどんな会社か調べると、広報堂という漢字名で、詐欺まがい商法という記事がいっ
ぱい出てきた。まあ、最初から24万円かかると言っているのだから詐欺には当たらないかもしれないが、
褒めちぎって相手の虚栄心をくすぐり、金を取ろうとするのだから、「くすぐり商法」とでも呼ぶのがいいか
もしれない。
こんな商法が未だに続いているというのは、それなりに応じる人がいるからなんだろう。ネットの記事を
読むと、応じるのは高齢者が多いという。年を取るとどうしても判断力が鈍るのだろう。
それにしても、感動したと言うのなら、相手の名前の読み方ぐらいちゃんと調べてから電話して欲しい。
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W杯とスイカと読売新聞
今朝は日本対コートジボワールの試合を観ました。前半の早い段階で点を取り、もしかしたら勝てるか
もと思ったけれど、結果は1対2で負け。全体に押し込まれている展開だったので、まあ内容通りの結果
だったとも言えます。後2戦がんばって、何とか予選リーグを突破してもらいたいものです。
W杯で盛り上がる中、ガーネットの原稿を書いています。後3つ。みんなの校正が戻ってくる前に仕上
げなければならないけれど、ちょっと厳しくなってきました。
一昨日、「スイカの出てくる詩を書いたのは1篇だけ」と日記に書きましたが、山田兼士さんの指摘でも
う1篇あることが判明しました。第2詩集『さよなら』に収めた「いや、何でもないんだ」という詩。「縁側で/
突然/人が死ぬ/食べかけのスイカと/かわいがっていた一羽のネコを/残したまま」と始まる詩で
す。本人以上に山田さんは拙作に詳しい。さすが『高階杞一論』を書いているだけあります。
先週、かなり苦しんで仕上げた詩が、明日の読売新聞夕刊に掲載される予定です。梅雨の雨をテーマ
にしています。よかったらご覧下さい。
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スイカ
今日は「びーぐる」の原稿を2つ(特集のエッセイと「詩歌の植物」」)完成させて、編集部に送りました。
後は「あとがき」のみ。これも今日中に仕上げて送るつもりです。フォトポエムの連載がなくなったので、
負担がかなり減りました。散文は時間さえあればできるけど、詩はミューズの降臨待ちなのでなかなか予
定通りにはいきません。
今回の「詩歌の植物」の題材は夏らしく「スイカ」。現代詩にはスイカの出てくる詩は少ないように思いま
す。ぱっと思いつかない。ネットで検索すると、スイカの詩はいっぱい出てくるけれど、著名な詩人の詩は
出て来ない。難解な現代詩と甘いスイカでは相性が悪いのかな?
自分でもスイカの出てくる詩を書いたのは1篇だけのような…。第1詩集『漠』の中の「庭」という作品。
初期の拙い詩ですが、せっかくなのでここにご紹介します。
庭
生い繁った草むらに
西瓜の皮が転がっていた
皮に残った果肉はまだうっすらと濡れ
無数の蟻が
それに群がっていた
激しい陽射の中で
全ての物が片側の網膜をえぐられて……
静まり返った勝手口
破れた戸板
(暑い日にはよく人が死ぬ)
縁先には
色のはげたサンダルがきちんとそろえて置かれ
その上の広い板敷にはからっぽの虫籠が一個
暗い座敷を背にして
在った
(わたしもいつか死ぬだろう)
垣根の外で
わたしは疲れた箒のように立ちつくす
額にかかる汗
人影のない
しんと張りつめた午後
どこからか水の漏る不連続な音がしていた
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ミューズはイジワル?
某新聞から依頼されていた詩がやっとできました。1週間ほどまったく何も浮かばずにいたのですが、4
日前の夜中(ちょうど、詩ができないと日記に書いた日の夜)、ふっとあることが浮かび、それをメモして
寝ました。
夜中にお酒を飲みながら思いついたものは、たいてい翌朝見ると、こりゃあダメだ、となることが多いの
ですが、今回は大丈夫でした。詩の種さえ見つかったら後は早い。30分ほどでいっきに書き上げました。
そして1日寝かせて、昨日の夜、新聞社に送りました。締め切りは今日だったので、ギリギリセーフ。
それにしても、土壇場にならないとできないというのは精神的にかなりキツイものがあります。いくら考
えても何も浮かばないとき、自分にはもう詩ができないんじゃないかと思えてきたりもします。詩のミュー
ズはかなりイジワルなようです。
何はともあれ詩ができたので、これからガーネットの編集とびーぐるの原稿に全力を注ぎます。どちらも
後10日ほどの勝負。かなりキツイですが、がんばるしかありません。
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梅雨の散歩道
ワンコたちを連れて散歩に出ると、あちらこちらにウツギとスイカズラの咲いているのを見かけます。ウ
ツギは唱歌「夏は来ぬ」で、「卯の花のにおう垣根に 時鳥早も来なきて」と歌われ、ウノハナの名の方が
一般に親しまれていますが、正式名はウツギ。漢字で書くと、空木。茎の中心が空洞のためにこんな名
前が付けられました。白い可憐な花は、白いワンピースを着た少女のようです。
スイカズラはつる性の野生植物。漢字では忍冬の字があてられています。常緑で冬でも葉を落とさない
からと植物の本には書かれていますが、他にも常緑の木はたくさんあるのに、何故これだけに「忍冬」と
いう字があてられたのかちょっと疑問です。花はラッパ状で、白と黄色の花を同時に咲かせています。白
い花が徐々に黄色になっていくそうですが、その変わっていくところを見たことがないので、最初から2色
で咲いているように思えます。スイカズラの名は「吸い葛」の意で、花を口にくわえて甘い蜜を吸ったこと
から付けられたとのこと。砂糖のない頃の日本では砂糖の代わりとして用いられていた、とも書かれてい
ます。今日の散歩の時、吸ってみようかな。
もう一週間ほど詩を考えていますが、まだできません。梅雨の散歩道、詩の種を探しながら歩いていま
す。
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ウツギ |
スイカズラ |
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