30年の時を経て
柳波賞の授賞式から帰ってきました。授賞式は昨日(8日)。上越新幹線の上毛高原駅で降り、会場の
ある沼田市(群馬県)へ。例年この時期は雪が積もっているのに、今年はまったくなし。これも温暖化の
影響だろうか? 風は冷たかったけれど、よく晴れていて、沼田市へ向かう車中からは遠くの山並みがき
れいに見えました。
授賞式の前には受賞者の方々と懇談し、その後会場で短いスピーチ(講評)をしました。壇上でしゃべ
るというのは何度やっても慣れません。しどろもどろな話になって、顔から汗(冷や汗?)が噴き出してき
ます。主催者や来場者には毎度のことながら申し訳ないような…。
一昨日は新宿(東京)でいつもの如く飲み会をしました。参加したのは松下育男さん、岩佐なをさん、廿
楽順治さんの3名。いずれも「生き事」という詩誌の同人です(廿楽さんは「ガーネット」の同人でもあるわ
けですが)。昔の投稿時代の話などをして盛り上がり、とても楽しい飲み会でした。
松下さん・岩佐さんとは、会うのはこの日が初めて。でも30数年前から本のやりとりなどをしているの
で、初めてのような気がしませんでした。特に松下さんとは思い出深いエピソードがあります。30年ほど
前、僕が上京したときに会う話になっていたのですが、彼の会社の都合か何かで会うことができませんで
した。その時電話で次のような話をしました。
「高階さんはどこに住んでるんですか?」
「僕は茨木(いばらき)です」
「じゃあ近いからまたいつでも会えますね」
どうして近いんだろう? と思いながらも電話を切りました。
後で、茨木(大阪府茨木市)と茨城(県)を勘違いしていたのだと気が付きました。
この話を松下さんも覚えていました。会おうと言い合ってから、実に30年の時を経てやっと会うことがで
きたのでした。これが恋人同士なら、感動的なラブ・ストーリーになるのですが(笑)。
松下さん(2月8日・9日)も岩佐さん(2月8日)も早速自分たちのブログでこの日のことを書いてくれて
います。そちらを見ればより詳細にこの日の雰囲気を感じていただけるかと思います。興味のある方は
ご覧下さい。
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びーぐる2号 書評
びーぐる2号が新聞の書評等で取り上げられ始めました。
日本経済新聞(2009.1.24付け夕刊)と神戸新聞(2009.2.1付け朝刊)。どちらも丁寧に紹介し
てくださっています。ありがたいことです。
大学の方は1月中旬から春休みに入りました。4月中旬までの長い春休みです。でものんびりとはして
いられません。今月は「ガーネット」次号の編集、「びーぐる」3号の原稿(2号が出たばかりなのに…)、
その他に詩が1つ、とかなりの仕事をこなさなければなりません。本当の春休みはいつになったら来る
ん だろう? ふー。
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行水
前回、拙作に曲を付け歌われた話を書いたので、もう一つ付曲ネタ(?)を書くことにします。
友人で作曲家の角篤紀さんが拙作に曲を付けてくれました。10数年来の付き合いなのに、作曲してく
れたのはこれが初めて。冷たいなあ、一つぐらい作曲してよ、とずっと思っていたんですよ、角さん(笑)。
でも長い間待たされただけに喜びもひとしおです。
角さんは邦楽が専門の作曲家。邦楽の作曲家って、一般の人には馴染みがないかもしれませんね。
僕も角さんと出会うまではそんな作曲家が存在するなんて知りませんでした。邦楽の作曲とは、簡単に言
えば、尺八や琴といった日本古来の楽器を使う演奏家のための曲作り。有名なところでは、宮城道雄の
琴を使った「春の海」があります。
今回、付曲された拙作は「行水」。最新詩集『雲の映る道』に収めた1編です。いろんなセミの声が作中
には出てきます。それを「音」で表現したいと思ったようです。僕にとっては意外な選択でしたが。
今のところ初演の予定はないそうですが、この詩の中のセミの声がどんなふうに歌われるのか聴いて
みたい気がします。声楽家の方で、もし興味をもたれた方は、ぜひこちらまでご連絡を!
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NHK全国学校音楽コンクール
先日、日本文藝家協会から著作物使用の報告がありました。中を開けてみると、NHK全国学校音楽
コンクールの音声並びに映像をウェブサイトで使用するに当たっての使用料の報告でした。既に学校放
送番組として放映されたテレビ番組をインターネット配信するというもの。
これを見るまで自分の詩が音楽コンクールで歌われていたとはまったく知りませんでした。詩に曲を付
けたというお知らせは、ずいぶん以前に作曲者から連絡があり知っていたのですが。
何はともあれ、それが東京都の地区予選で金賞を得たというのはうれしいことです。
使われた詩は「贈り物」(『キリンの洗濯』所収)。NHKのウェブサイト「めざせNHKホール!」で聴くこと
ができますので、ぜひ聴いてみてください(映像の方はまだ準備ができていないようです)。課題曲となっ
ているアンジェラ・アキさんの「手紙」も併せて聴くことができます。
聴き方:サイトが開いたら、「中学校の部」をクリックし、次に自由曲に贈り物と入力し(または作詞者に
高階杞一)、検索ボタンを押します。
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『雲の映る道』 値段の不思議
ずっと前(2008年11月10日)、この欄で新詩集『雲の映る道』がネットの古書店で18,000円で売ら
れているということを書きました。まあ、何かの間違いだろうと、その時は受け流したのですが…。
先日、何気なくネットの検索をしていたら、またもや定価以上の値が付いた古書店が出てきました。今
回は1店だけでなく、ずらっと古書店が並んでいます。ネット書店大手のアマゾンのサイトです。そこには
新品はゼロになっていて、古書店の値段表示だけが並んでいます。18,000円という法外な値段のつ
いたものはさすがにありませんが、ほとんどが定価の倍以上のものばかり。
これはどういうことなんだろう? 謹呈した人達がすぐさま古書店に売りに出したということも考えられな
いし、そんなプレミアムのつくほど希少価値のある本でもないし。
古書店が正規のルートで出ている本を買い占めて、値段をつり上げているのだろうか? まさかね。ベ
ストセラーになるほどの本でもないし、なぜこんなことになるのかいくら考えても理解できません。不思議
だ。
昨日、今月末締切の詩をやっと仕上げて送りました。後は、詩がもう一つ。これを仕上げたら、ガーネ
ット次号の編集にかかるつもりです。
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やっと積もった
この冬初めて雪が積もりました。例年なら12月には一度ぐらい積もるのですが、今年はかなり遅い積
雪となりました。やっぱり温暖化の影響でしょうか? 今日の雪も、積もったとはいえ1センチほど。例年
よりかなり少な目です。それでもホッピーとコッコは庭に出て、うれしそうに走り回っていました。犬はやっ
ぱり雪が好きなようです。
仕事の方は月末までに詩が2つ。こちらはなかなかできずに苦しんでいます。
「びーぐる」2号の感想がポツポツと返ってきています。特集が好評で、ホッと安堵しています。
創刊号はご挨拶代わりに多くの方にお送りしたのですが、2号は経費節減のため謹呈をかなり絞り込
まざるを得ませんでした。まだお手元に届いていない方は、申し訳ないですが、どうぞご購読を。
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雪の庭 |
雪の庭で遊ぶコッコ |
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寅さんの俳句
先日、新聞を読んでいたら寅さんの俳句が載っていた。寅さんとは言うまでもなく渥美清さんのこと。永
六輔さんに誘われて、45歳から俳句を始めたという。俳号は「風天」。「フーテンの寅」に掛けられてい
る。新聞には4句紹介されていた。最初の3つはそれほどいいと思えなかったが、最後の次の句には強く
惹かれるものがあった。
赤とんぼじっとしたまま明日どうする
1991年、63歳時の作。どこか種田山頭火や尾崎放哉の句を思わせる。実際渥美さんはドラマで尾
崎放哉の役をやりたがっていたともいう。
この赤とんぼは渥美さん自身の姿であろうか。「明日どうする」は、映画の最後にいつもどこかへ旅立っ
ていく寅さんの後ろ姿にも重なる。心の内に漂泊の思いを抱いていた人なのだろう。
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「びーぐる」2号、刊行!
「びーぐる」2号が刊行されました。ほぼ予定通りです。今号の特集は、
「モダニズム・異端の系譜 北園克衛から藤富保男へ」。藤富さんへのイン
タビューの他、論考、作品、略歴、参考図版等盛りだくさんの内容になって
います。御一読を!
購読の申し込みは発行元の澪標(みおつくし)まで。
メール miotsukushi@s9.dion.ne.jp TEL 06−6944−0869
定期購読の場合、年間購読料4,000円(送料込み)を澪標(郵便振替
00970−3−72506)まで。通信欄に「びーぐる第○号より」とご記入く
ださい。
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まどさん、100歳!
「ぞうさん」の歌で広く知られている詩人のまど・みちおさんが今年で100歳を迎えられます。1909年1
1月16日生まれ。それを記念して、今年は各地でさまざまな行事が予定されています。そのひとつ、「ぞ
うさんの詩人 まどさん100歳 展」が東京銀座の書店・教文館で3月28日から5月6日まで開催されま
す。期間中、谷川俊太郎さんや工藤直子さんなどを招いての講演等、さまざまなイベントが計画されて
い ます。
イベントの1つとして、「まどさんのともだち100人より─100歳おめでとう!」という企画があり、100
人から寄せられたまどさんへのメッセージが会場に展示されます。その展示への依頼が僕のところにも
ありました。まどさんの「ともだち」のひとりに数えられたことが何とも嬉しく、光栄なことだと思えました。
どんな祝辞を書こうかとこの数日考えあぐねていましたが、今日やっと短いお祝いの言葉と絵を添えて
主催者に送りました。まどさんの、まだまだお元気であられるようにとの祈りを込めて。
イベントの詳細は教文館のホームページをご覧下さい。
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宇宙エレベーター
この3日ほど集中して新聞を読んでいます。といっても、この3日ほどの新聞ではなく、この3ヶ月ほど
の新聞。忙しくて十分読めないままたまってしまった新聞をまとめて読んでいるというわけです。
「古い新聞を今更読んでも仕方ないのでは?」という声が聞こえてきそうですが、新聞というのは多彩な
記事が載っていて、詳細に読むと結構おもしろい記事に出会ったりします。今回も読んでいて、いくつか
のおもしろい記事に出会いました。
その一つに「宇宙エレベーター」というのがありました。これは文字どおり、地球から宇宙空間までエレ
ベーターに乗って行こうというものです。一見荒唐無稽な話ですが、記事には「技術革新によって建設実
現も夢ではなくなってきた」と記されていました。
僕の生きている間に実現するかどうか分かりませんが、もし実現したら一度は乗ってみたいなあと思っ
たりします。暗いニュースばかりが続く昨今、ちょっと夢のある話だと思いませんか?
詳細については、「日本宇宙エレベーター協会」(こんな協会があるんですね。これもびっくり)のホーム
ページをご覧下さい。
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