胃カメラと通夜
一昨日(21日)は胃カメラのため、宝塚の病院まで行きました。食道癌の手術をしてから丸3年になりま
すが、まだ定期的に胃カメラで検査をしています。お酒もタバコもやめれば再発の心配もないのでしょう
が、まだどちらもやめられないでいるので、こうして定期的に検査を受けています。受けていれば多少な
りとも安心かなと思い。
胃カメラも当初と比べれば、ずいぶんと慣れてきましたが、それでも苦しいこととには変わりありませ
ん。検査のたびに、もっと楽な方法が開発されないかと思ってしまいます。
検査からいったん自宅に戻り、夕方から杉山平一さんの通夜に行きました。西宮なので、また同じ道を
通って、宝塚を過ぎ、車で40分ほど。会場では、式の始まるまで、写真とナレーションで杉山さんの生涯
を振り返る映像が流されていました。この頃に杉山さんと出会ったのだな、などと遠い日のことを思い起
こしつつ、眺めていました。いいお通夜でした。終わってから数人の知人と言葉を交わし、帰ってきまし
た。
杉山さん、長い間お疲れ様でした。あなたの敬愛した三好達治の詩をここに記します。
首途
真夜中に 格納庫を出た飛行船は
ひとしきり咳をして 薔薇の花ほどの血を吐いて
梶井君 君はそのまま昇天した
友よ ああ暫らくのお別れだ…… おつつけ僕から訪ねよう!
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杉山平一さん、逝去
現代詩壇最長老とも言える杉山平一さんが亡くなられました。夕方、詩友の舟山逸子さんから訃報を
受け、突然のことに驚いています。亡くなられた時間ははっきりとしませんが、昨日か一昨日、誤嚥性肺
炎で入院したまま、亡くなられたとのこと。1914年11月生まれですから、享年97。
先月の7日、三好達治賞の授賞式でお会いしたときはまだお元気そうだったのに、それから1ヶ月足ら
ずで亡くなられるとは、まだ信じられない気持です。舟山さんによると、6月2日の現代詩詩人賞の授賞
式(東京)にも飛行機で行くと、はりきっておられたとのこと。また、こちらでの受賞お祝いの会も楽しみに
されていたとのことで、突然訪れた死は、ご本人にとってもさぞかし無念だったことではないかと思えま
す。
杉山さんとは、大阪シナリオ学校で教えを受けたときから数えると、35年ほどのお付き合いになります。
思い出すことはいろいろとありますが、それはまた別の機会にでも書かせていただきたいと思っていま
す。
通夜と告別式は次の通り。
通夜:5月21日(月) 18:00〜
エテルノ西宮(西宮市高畑町2−25)
TEL 0798−66−6622
告別式:5月22日(火) 11:30〜
エテルノ西宮
喪主: 杉山稔(ご子息)
22日は大学の授業があるため、21日の通夜に参列させていただこうと思っています。
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アイドルは明治から?
本を読んでいると、意外な発見をすることがある。
少し前、二葉亭四迷の「浮雲」を読んでいたら、その中に「アイドル」という言葉が出てきて驚いた。明治
20年(1887年)刊行の本だから、今から125年も前のことである。アイドルなんて言葉は、戦後、それも
1960年以降ぐらいに使われ出した言葉だと思っていただけにびっくり。
本の中では、主人公(文三)の友人でお調子者の本田が、文三の好いている下宿の娘(お勢)の気を
引こうとして言う、次のような浮いたセリフの中に出てくる。
「マアサお聞きなさい。あの娘ばかりには限らない、どんな美しいのを視たッても気移りはしない。我輩に
は『アイドル』(本尊)が一人有るから」
ここで「アイドル」とは目の前にいるお勢のことを指している。つまり、今のアイドルの意味とほとんど変
わらない。受けたお勢の方も、本田が「でもそのアイドルは、僕のことをうるさがって碌に口も聞いてくれ
ない」と言うのに対して、「厭な『アイドル』ですネ、オホホホ」と返しているから、もうこの頃にはすっかりこ
の言葉は一般化していたということだろう。チョンマゲを結っていた江戸時代からたった20年。明治になっ
て、一挙に外来語が流入し、それが瞬く間に広まっていった様子が窺える。
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お祝いの会
昨日は大阪市内で細見和之さんと大野直子さんの受賞を祝う会がありました。参加者は35名ほど。さ
さやかな会ですが、ほぼ全員から暖かい言葉が贈られて、いいお祝いの会でした。久し振りに会う詩人
たちもいて、旧交を温めました。最初はビールを飲みつつ歓談していたのですが、終わり頃には日本酒
も出てきて、つがれるままにかなり飲み、その後の2次会でもまた地酒を3杯ほど飲んで、お開きになる
8時頃にはかなり酔っ払ってしまいました。後半は誰と何をしゃべったのかあまり覚えていません。まあ、
失礼なことを言ったりはしなかったと思うのですが…。
今日は午後から久し振りに有馬温泉の「太閤の湯」に出かけます。年が明けてからずっと家人の休み
の日には病院へ母の見舞いに行くことが多かったので、家人孝行(?)を兼ねてのお出かけです。たっぷ
り3時間ほど湯につかり、帰りはおいしいものを食べて帰ってくる予定です。
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プチドライブ
昨日は退院した母を連れて、毎年GWの頃に行っている淡河(おうご)の道の駅へお蕎麦を食べに行っ
て来ました。車で30分ほど。家から15分ほど走ると、景色はのどかな田園風景に変わります。昨日は暑く
もなく、寒くもなく、プチドライブには最適な天候でした。
淡河の前に、いつものように大きな池のある公園(神戸青少年公園)に寄りました。人の気配は全くな
し。ホッピーとコッコを放してやると、広い芝生の上を大喜びで走り回っていました。池の周りを少し散策
してから淡河へ。
お蕎麦はこれまたいつものように「天ざる蕎麦」(900円)。本当においしいお蕎麦です。母も気に入って
くれたようです。
今日は夕方から母を実家に送っていきます。我が家には5日間ほどの短い滞在でした。
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神戸青少年公園 |
おやつを食べるホッピーとコッコ |
淡河のお蕎麦 |
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表紙画作者、決定!
空とぶキリン社新刊詩集の表紙画作者が決定しました。たくさんのイラストレーター等画家の作品に目
を通し、一人に絞ったわけですが、今回も二つ返事の快諾を得てホッとしています。作者名はまだ明か
せませんが、ほのぼのとしたタッチにユーモアの漂う画風の画家です。どんな表紙画ができあがってくる
か、今から楽しみにしています。
心臓手術で入院していた母が、一昨日の月曜日に退院してきました。今週の金曜日まで我が家で養生
し、それから実家に戻る予定です。年の割には回復が早く、もう一人で歩き、用事を済ませたりしていま
す。それはいいのだけれど、母が立ち上がるたびにワンコたちが吠えまくります。実家に何度も行き、旅
行も一緒に行ったりしたのに、不思議です。急に立ち上がると、驚いて、敵にでも見えるのでしょうか?
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国語のワーク
今日で連休も終わり。暦とはほとんど関係のない暮らしをしているこちらには、別にどうということもない
ことですが、それでも何となく、祭の後のような一抹の寂しさを覚えたりもします。
この連休中はほとんど雨が降ったり曇ったりで、こんなに天気の悪いGWも珍しいような。今日も曇っ
て、ときおり雨が落ちてきたりしています。
そんな中、「国語のワーク」という本が届きました。拙作の載った中学一年の教科書の副教材です。教
科書の内容に沿って、いろんな質問や留意点が書かれています。こんな副教材、僕らの子供の頃には
なかったけれど、今はいろいろと行き届いているのだな、と感心しながらカラフルなページを眺めていま
す。
今年から中学生になった『だんご虫のゆめ』の岩崎淳志君、学校でこの教科書を使っているとのこと。
先生から僕の詩をどんなふうに習っているのだろう。何だか面映ゆいような、不思議な気がします。
この1ヶ月ほど締切もなく、ほとんど原稿らしきものを書いていませんでしたが、次の締切がまたいくつ
か迫ってきました。長い連休も終わり。「国語のワーク」ならぬ、詩のワークをそろそろ始めなければ。
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空とぶキリン社 新刊発行に向けて
空とぶキリン社の新刊発行に向けて編集作業にかかり始めました。これで11冊目の詩集製作になりま
す。ちょうど去年の今頃は『だんご虫のゆめ』(岩崎淳志)の製作にかかり始めていました。
制作はまずどんな表紙にするかからスタートします。詩の内容に合うイラストレーターを探すわけです
が、これがなかなか厄介な作業です。やっとイメージに合うイラストレーターを見つけても、その人が描い
てくれるかどうか分からず(幸いこれまで断られたことはありませんが)、交渉から絵のイメージの注文ま
であれこれと時間を費やします。でも、これが決まったらあとは手慣れた編集作業なので、一気に製作は
進みます。
発行の目標は8月下旬。目下、500人ほどのイラストレーターの作品が載った分厚い本をめくりながら、
構想を練っているところです。
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連休とは言うものの
連休が始まりましたが、年中連休のようなこちらは、特に普段と変わりません。日記を見返すと、去年
も一昨年も同じようなことを書いています。迫っている締切もないので、溜まっているビデオ(映画)を観た
り、本を読んだり…。
ビデオは気の向くままに録画しているので、内容的にはバラバラ。最近観たのは、「肉体の門」(鈴木清
順監督の1964年版)「監獄島」(2007年)「ゲッタウェイ」(1972年)「インシテミル」(2010年)「荒野の
ストレンジャー」(1972年)「空の大怪獣ラドン」(1956年)の6本。このうち良かったのは、「ゲッタウェ
イ」と「荒野のストレンジャー」の2本。「ゲッタウェイ」では、主演のスティーブ・マックイーンと共演のアリ・
マッグローがこの映画のあと結婚したと知ってちょっとびっくり。アリ・マッグローと言っても分からない人
は、「ある愛の詩(うた)」(1970年)でブレイクした女優と言えば分かってもらえるでしょうか? 「荒野の
ストレンジャー」はクリント・イーストウッドの監督第2作。単純なハッピーエンドにしないところがこの人らし
く、初期からそうだったのだと再認識。「監獄島」と「インシテミル」は設定がまったく同じなのにこれまたび
っくり。閉鎖空間で殺し合いをさせ、それをネットで流すという設定。偶然の一致とは思えないほどよく似
ています。
「空の大怪獣ラドン」はただただ懐かしく。子供の頃は親に連れられてよくこんな特撮映画を観に行きま
した。今観ると、笑ってしまうような特撮シーンが満載です。ただ映画の冒頭に、「これも地球温暖化のせ
いかな」というセリフが出てきて、これにはびっくり。半世紀以上も前から地球温暖化のことが問題視され
ていたんですね。なのに未だに解決されていない。このまままた無為に半世紀が過ぎていくのでしょう
か。
今日もいいお天気。ワンコたちの散歩コースにはいろんな花が咲き、新緑がまぶしいくらいです。
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「びーぐる」15号、刊行!
「びーぐる」15号が出ました。今号の特集は「2011年の詩歌句名作選」。編集
部及び新旧の時評担当者が選んだかなりユニークな作品が並んでいます。そし
てそれらについて感想を述べ合った高階・細見・山田による座談会も掲載。辛口
のコメントもあり、こちらも楽しんでもらえるかと思います。
連載のフォトポエム(写真・四元康祐)、今回のタイトルは「窓の下をロバが」。西
洋のどこか火山の見える街を舞台にした、ちょっとほろ苦い恋の詩に仕上げまし
た。御一読を。
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「びーぐる」の入手方法は「情報」欄をご覧下さい。
目次の詳細は山田兼士さんのホームページ(15号の目次)でご覧頂けます。
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