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日々のあれこれ

日々のさまざまな思いや出来事を、つれづれなるままに綴っていきます。

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2003年7月30日 水曜日

訃報
 広島県呉市在住の詩人、木川陽子さんが今日の午前1時頃亡くなられたとの連絡を、木川さんと2人 で詩誌「水声」を出されている井野口慧子さんから頂いた。そのすぐ後にやはり広島在住の詩人、木村 恭子さんからも連絡を頂いた。
 数年前から体調不良であるということは聞いていたが、そんな急に亡くなられるほどお悪いとは思って いなかったので、少なからずショックを受けた。
 木川さんとは広島や神戸での出版記念会で何度もお会いしている。物静かだが、笑顔の印象的な方だ った。詩集の奥付には、「1929年 呉市に生まれる」と書かれている。今年74歳。
 詩集は『眠りのなかまで』『誰?』『芽キャベツ記』の3冊。少ないけれど、独自の不条理的世界を築か れたと思う。2000年に出た最後の詩集『芽キャベツ記』はH氏賞の候補にもなっている。
 この『芽キャベツ記』の紹介を僕は「ガーネット」33号でしている。それをここに再録し、木川さんへのお 別れの言葉としたい。ご冥福をお祈りします。

●木川陽子『芽キャベツ記』(夢人館)
 夢の中の出来事のような奇妙な情景を通して、作者の不安な心情が伝わってくる。後半部は自らの闘 病生活と、先に逝ってしまった身近な人への追悼から成っている。

  未明にまた
  浅い眠りの胸の辺りを
  ごとんごとん ごとんごとん
  なんども 貨物列車が通過していく
  くりかえし
  置き去りにされ
  浅い眠りをぬけられない
  わたしも
  長い列車のように
  自分のなかを
  ごとんごとん ごとんごとん
  通過していってしまいたい
                         (「301号室」より)


2003年7月29日 火曜日

夏休み
 今月末締切の原稿(詩)をやっと書き終えた。これでやっと夏休み。定職を持たないぼくは、他の人から 見たら年中夏休みのようなものだが、締切が間近にあるのと無いのとではやはり心にかかる負荷が違 う。もう当分締切がない(というのも寂しいが)ので、子供と同じように気持を夏休みのモードに切り替え て、あれこれと楽しいことを考えようと思う。といってもとりあえずプールに行ったり旅行に行ったりというこ とくらいしか思いつかないのだけれど…。
 「詩学」8月号に、ぼくの新しい詩集『ティッシュの鉄人』の作品紹介がされています。「新刊詩集より」と なっていますが、まだ刊行されていません。9月初めの刊行予定です。まあ予告だと思って読んでくださ い。読んで気に入ってくださった方は、ぜひ詩学にご注文ください(宣伝でした)。


2003年7月22日 火曜日

火星、発見!
 先ほど(午前1時)、手紙を出しに表に出たら、火星が出ていて、びっくり。火星を見たのは今までに何 度もあるけれど、かなり大きくなっていたので驚いた。「6万年ぶりに地球に大接近」と言うだけのことは あると感心した。他の星が青白い光なのに、火星だけがだいだい色の光を放っているのですごく目立 つ。
 「あれって、本物なんだなあ」と思いながらしばらく見ていた。
 森雅之さんという漫画家の作品集『夜と薔薇』の中に、「アンドロメダ」という6コマのマンガがある。風呂 屋さんからの帰り道、お父さんが子供たちにアンドロメダの話をする。「アンドロメダ、知っているか? 昔 のエチオピアの 王女様の名前だ。きれいな名前だねえ」 そうして夜空を指さしながら言う。「さあ、足を とめて。この指の先 たて四つの星をみてごらん。あそこだ。あれが、アンドロメダ。本物だよ」。
 このマンガを読んで以来、オリオンや北斗七星などの星を見るたびに、この「本物だよ」という言葉を思 い出す。本物だよ、と言うことで、遠い宇宙の非日常的な星が身近な存在に思われてくる。高いお金を出 して宝石を買わなくても、ちょっと空を見上げるだけで、タダで本物と出会えるのだからすごいことだと思 う。
 ちなみに、火星が地球にもっとも接近するのは今年の8月27日だそうです。皆さんも一度、火星の本 物を見てください。


2003年7月14日 月曜日

6月末が締切だった原稿(詩)を今日やっと書き上げ、発行元へ送付。ほっと一息。それにしても詩は いくら時間があっても、書けないときはまるで書けないのでつらい。散文なら時間さえあればそれなりに 書けるのだけれど。
先日、頂いた詩誌を読んでいたら、あとがきに興味深いことが書かれていた。某美術系の出版社(そ の詩誌では実名を記載)から、日本ペンクラブの某氏の紹介でという前置きで、「あなたの詩集をフラン ス語に訳して出版したい。ついては10万円を納入して欲しい」という電話があったという。怪訝に思い断 ったのに、電話は3ヶ月以上も続き、1日に10回もかかってくる日もあって、とうとうその人はストレスで 体調を崩し、病院にまで行く羽目になったという。
 これと同じ電話が僕の所にもあった。やはり日本ペンクラブの某氏の紹介であるといい、作った本をル ーブル美術館で行われる催しで展示するとか、紀伊国屋と提携しており、その大画面のスクリーンで宣 伝するとかといったような壮大なことをえんえんと話す。どうも怪しいと思い、「費用はそちら持ちです か?」と聞くと、急に声がトーンダウンし、「宣伝費は全てこちら持ちですが、制作費だけはご負担いただ きたい」という。それが50万円だったか100万円だったか忘れたが、その時点で、これは体のいい自費 出版の誘いだなと思い、断った。こちらが男だったせいか、きっぱりと断ったせいか分からないけれど、 僕の場合、電話はその一度きりで済んだ。
 世の中にはこのような甘い言葉で誘う悪質な勧誘が多い。数年前には、「先生に我が校の名誉博士号 を受けていただきたい」という電話がかかってきて驚いたことがある。それは聞いたこともない横文字の 大学名だった(ハワイが本校だという)。数日後にはその大学のパンフやら、名誉博士号を受けて喜ぶ 人の地方新聞のコピーなどが送られてきた。しかし、どうも胡散臭い。こちらから電話をすると、出てきた 女性がまるで違う企業名を言ってあわてたりする。たぶん後で金をふんだくる算段だろうと思い、丁重に お断りした。
 考えてみれば、ノーベル賞の田中さんならいざ知らず、世間的には無名の詩人の所にそんなありがた いお話が来るはずがない。
 みなさんも、この手の名誉心をくすぐるような甘い話にはくれぐれも気をつけましょう。


2003年7月8日 火曜日

 「ガーネット祭って、どんなん?」のページの写真、クリックしたら大きな画像で見られるようにしました。 大きくしたら、びっくり、というような写真が中にはあるかもしれませんが。
 ガーネット祭への参加申し込み、この1週間ほどで20名近くの方から頂きました。こうなったら50名を 越えても受け付けちゃおうかと思ったりもして。その場合、懇親会の会場を変更しなければならないけれ ど(懇親会の会場は「森のホール」とは別の「ローズマリー」という部屋で今のところ行う予定です)。


2003年7月7日 月曜日

 仕事を辞めてからでは珍しく、3日続けての外出となった。
 7月4日(金)は、『谷川俊太郎<詩>を語る』(澪標 刊)という本の出版記念会参加で大阪市内へ。こ の本は、中国の若い現代詩人で、谷川詩の翻訳者でもある田原(でんげん/ティアン ユアン)さんと、フ ランスや日本の現代詩の研究者である山田兼士さんが、谷川さんと行った鼎談をまとめたもの。記念会 は3人のざっくばらんなトークや谷川詩の演奏など、趣向の凝らされたものだった。会場に僕の詩をフラ ンス語訳した人(オリビエ・ビルマンさん)が来ていて、司会者からの急な指名で、「キリンの洗濯」を日本 語とフランス語の掛け合いで朗読することになった。朗読は苦手だけれど、座興になればと思って読ん だ。みんな酔っていた(酒に)…。
 7月5日(土)は大阪シナリオ学校へ講義のために出かける。内容はいつもと同じ「発見と飛躍」。        「私の娘が先生の詩を好きでして」という人がいて、「写真を撮らせてください、娘に見せてやりま すので」と言われて、ちょっとびっくり。見せてあげない方が良かったかも、と後で思う…。
 7月6日(日)は、ガーネット祭で出演をお願いしている淺山泰美さんのライア(竪琴)の演奏会があると いうので、夕方から京都まで出かける。14、5畳くらいの部屋に30人近くの人が集まって演奏を楽しむ。 ライアって、小さいのに深みのある音色だな、と思う。

 「第2回ガーネット祭開催記」のページの下に、「参加記」を加えました。ご覧ください。

 今日は7月7日(の今は午前2時)。思えば年に一度の七夕。何か1つ願い事をして寝ることにしよう …。


2003年7月3日 木曜日

  ガーネット祭のページを作成しました。詳しいご案内、前回のガーネット祭の写真や開催記も掲載して います。どうぞご覧ください。
 「メール」のページも模様替えしました。従来のメールフォームから出したのに届かないということが数 件あったので、このフォームを削除しました(どうも「送信ボタン」をきっちり押さないと送信されない場合 があったようです)。これとは別に1週間ほど前から、このメールのページに「ウリ坊」を登場させているの ですが、今までに気付いた人は一人だけのようです。かわいいので一度こちらも覗いてみてください。


2003年7月1日 火曜日

 ガーネットの最新号(VOL.40)が出ました。ガーネット最新号のページで目次を紹介していますのでご覧 ください。今号のお薦めは「続・赤トンボの謎」(手前味噌ですが)。「唐辛子羽をつければ赤トンボ」という 句が、本当に芭蕉の句であるか、今その謎があかされる…!? こんなふうに書いたら読みたくなるでし ょ? ミステリー小説のようで、書いている方も結構おもしろかったです。購読会員募集中(今日は宣伝で した)。


2003年6月26日 木曜日

  ホームページも何とか正常に戻って一安心。
 今日は久しぶりに青空も見えて、ゆったりとした気分で一日を過ごすことができました。
 「第3回ガーネット祭」の案内状もできました。近々このホームページ上でも発表したいと思っています。
 ところで、この「ガーネット祭」ですが、同人の間では、「ガ祭」と略して呼び合っています。例えば、「ガ 祭、今年はどうしよう」「ガ祭、何かいい企画ない?」という具合です。同人間では普通ですが、知らない 人にこれを言ったら、「ガ祭? それ、ちょっと変」と言われて、初めてその変さに気付きました。
 今年のガーネット祭は、ハーブの花がいちめんに咲く美しい公園で開催します。「ガ」ではなく、チョウチ ョウの飛び交っている様が見られることと思います。


2003年6月24日 火曜日

 ショック。
 一昨日、ガーネットの編集が終わった。やれやれ、久しぶりにホームページの更新でもするか、と思っ て作成ソフトを立ち上げたら、ファイルが開かない。「エラーが発生しました。終了します」と画面に出てく る。何じゃこりゃ。さっきまでの「ほっと一息」気分が吹っ飛んでしまう。いくらやっても同じメッセージが出 る。あきらめて寝る。
 朝起きてから今まで(今現在24日午前2時)ずっと、ソフト会社に電話をしたり、パソコンをあれこれい じくり回したりして、何とか元通りの状態に戻すことができた。でも、これをサーバーにうまく転送できるか どうか、まだ分からない。どうぞ、うまくいきますように、と祈りつつ、今日は寝ることにします。




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