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第2回ガーネット祭開催記|参加記



第2回ガーネット祭開催記
                           神尾和寿
(ガーネットVOL.35より転載)


 第2回ガーネット祭(以下、「ガ祭」)が、9月23日、東京・千駄ヶ谷の「津田ホール」で催されました。お忙しい
中、多数の方がお越し下さり、同人も含めて総勢50名あまりによる楽しい会となりました。以下、かなりの主観的
印象と少しの想像力を働かせつつ、私(神尾)の目に映ったその時の様子を簡単に再現させていただきます。

 その1 おもて「ガ祭」

 当日は、天気も良好でありました。会場準備のために開始時間の一時間前(13時)に集まるという申し合わせ
通り、同人5名は、煙のごとくどこからかばらばらに現れてきました。遅刻者のいない順調な集合振りに何故か妙
な違和感をふっと覚えたことが、今もって不思議です。ところで、大橋と前回(第一回ガ祭)不参加であった神尾と
は、この時が初対面でありました。二人の間に、まあまあ固い握手が交わされます。会場準備が進む中、やが
て、参加者の方々もちらほらとお見えになります。はにかみながら、または意気揚揚と、皆さん、個性的な登場の
され方です。
 さて、高階編集長の挨拶のもと、祭りが始まりました(14時)。司会進行役は阿瀧です。緊張している模様です。
一方、その隣にすっくと立つ嵯峨は、口元に笑みを浮かべつつ余裕の表情です。会場探しから始まって当日の
運営にいたるまで、今回の祭りは、まさにこの二人に大いにお世話になりました。
 まずは、「ミニ詩マケ」が行われました。皆さん、コの字型に並べられた机の上にご自分の著者や詩誌を目の前
に並べ、腕組みをして座っておられます。最初の数分間は、どことなく牽制し合うような雰囲気ではありました。で
も、じきに、皆さん、互いの陣地を気軽に攻め合い始め、和気藹々とした活発な談論の声があちらこちらから聞
こえてくるようになりました。
 次に、今回のガ祭の目玉とも言える藤富保男氏の朗読です(15時過ぎ)。朗々と詠い上げられながら構築され
ていく言葉の迷路に心地よく欺かれつつ、皆さん、口元を緩めながら聞き入っておりました。演奏等で朗読を手伝
われた荒井隆明氏と鈴木朋成氏の初々しくも真剣な仕事振りも、気持ちのよいものでした。
 朗読が終了した時点で、サンドウィッチとビールが運ばれてきました(16時前)。フリー・トーク・タイムです。私個
人のことで言えば、十年以上も前にお会いしてから以来の方、以前から手紙などのやり取りはあったものの直接
お目にかかるのは初めての方、そして、純粋にまったく初対面の方、いずれの方々からも味のあるお話をうかが
えました。すっかりリラックスしたところで、司会役が高階に交代して、参加者全員による非常に短い自己紹介で
す。或る時はてきぱきと、また或る時はでれでれとした独特な司会振りです。最後に、ビンゴ・ゲームです(17時
前)。賞品には、嵯峨の手作りアクセサリーを中心にして、謎の仕事師「瓢吉」の瓢箪細工やガーネットのバック
ナンバーなども含まれておりました。全員がもれなく何かをゲットした、というわけではありません。
 皆様、お疲れ様でした。

 これからは、二次会です(17時半)。
 「津田ホール」から徒歩で移動して15分ほどのところにある「ジョン万次郎」という巨大な居酒屋が会場でした。
30名あまりの方が、まだ付き合って下さいました。この会場で、本当に「お疲れ様」になっていた阿瀧は「おれの
仕事はもう終わった」と高らかに宣言するのですが、他の同人4名は特に意に介しません。結果的に、律儀者で
ある阿瀧は、またもやここでも二次会の進行に気をもむことになってしまいます。そのおかげか、皆さん、コップを
片手に軽やかに席を移動し合いながら、さまざまな人同士が笑い声とともに大いに語り合います。あっという間の
2時間でした。皆さん、互いに再会を約束し合って、往来の雑踏の中へ紛れていきました(20時)。「ご隠居をよろ
しくね」という謎めいた言葉を残して、千葉に住む嵯峨も去っていったのでありました。

 その2 うら「ガ祭」

 しかし、この時、まだ飲み足らない、または事情があって家に帰りたくない(帰れない)、といった不幸な人たち
が20人ほどいました(大橋、高階、阿瀧、神尾を含む)。近くに適当な店のないことに気づいたこれらの者たち
は、なんと「ジョン万次郎」に舞い戻ってきました。店名にふさわしい、まさに漂流者ですね。再び、団欒です。や
がて、近くの神宮球場で行われていたヤクルト・巨人戦が終了したらしく、メガホンを手にしたハッピ姿の集団も、
お客として店内に現れ始めました。「ここらが潮時か」と、誰からともなく重い腰を上げました(22時)。
 ところが、この時点になっても、まだ懲りない連中が10名あまりいました(やはり、先の4名を含む)。これらの者
たちは、JRで一駅移動して最寄のカラオケ・ルームになだれ込みます(22時半)。一昔前の歌謡曲やニュー・ミュ
ージックやフォーク・ソングの他に、アニメ・ソングや「松の廊下」の事件を嘆いた歌(!)などが次々と披露されて
いく中、大橋が衝撃の告白をします(23時半)。「明日はさー、おれの誕生日なんだよなー」。ほどなく新しい頁を
めくった大橋の人生はさらに続き、歌声もさらに響き続けるのでありました(歌声の方は、それから2時間後に終
わりました)。

 ・最後に

 お手伝いして下さいました笹野裕子さん、立野雅代さん、浜田さえこさん、やまもとあつこさん、山村由紀さん、
どうもありがとうございました。



第2回ガーネット祭 参加記
(ガーネットVOL.35より抜粋)  

■蟹澤奈穂

 ガーネット日和
 「ガーネット祭」開催の数日前に、突如お邪魔させていただくことになり、詩集や同人誌「瞬間」を携え、緊張しな
がら出かけました。そのわりには、当初参加するつもりではなかった「ミニ詩マーケット」に、いつのまにかちゃっ
かり出店。次にこんな機会があったら、手に取りやすいリーフレットとか、本屋のポップのようなものを用意すると
よいかも、と営業原始人である私は思いました。
 それはともかく、朗読、ビンゴゲームなど盛りだくさんで、知りあい同士も知らない同士もそれぞれ和気あいあ
い、何だか「ガーネット」らしい、素敵なお日和でした。
 千駄ヶ谷駅は、開催中の新体操「イオンカップ」に来場した女の子がたくさん。ほのぼの。

■笹野裕子
 新鮮な出会い
 第2回ガーネット祭はお江戸で開催。大阪組(?)は朝早くから集合して、いざ東京へ。 一時半から30分間、立野
雅代と受付を担当。会った途端に他人とは思えない周波数の岡本稚歩美さん、ボケつっこみの効いた奥野雅子
&祐子さん、貫禄に圧倒されそうな長嶋南子さん、パワフルギャグマシーンの阿蘇豊さん、包みこむような声で話
される藤富保男さん。時間が経つにつれ会場には熱気が。2次会では藤本敦子さん、徳丸邦子さんと笑いっ放し
の楽しい時間。3次会、4次会まで行ってハイテンションな一日が無事終了。
 翌日、帰りの新幹線でいろんな方に頂いた詩誌や詩集を読む。藤本さんの「体温」。最初の詩を読んだ途端鼻
の奥がツンとなる。多くの人に出会ったと思っていたけれど、実はたくさんの詩に出会っていたのだと気づいた。

■海埜今日子

 「微熱祭」
 初めて参加させて頂きました。充実したひとときを頂きました。作品を通してのみ知っていた方々との出会い、
おもわぬ再会、そして新たな出会い。藤富保男さんの朗読、ぴしっと線をいれられたように、わくわく。
 詩集deビンゴ、景品の数々が、ガーネットという詩誌のにじみでるような、おだやかなやさしさがありました(嵯
峨恵子さん作、ビーズの携帯ストラップ頂きました。ありがとうございます)。 盛況でした。そればかりでなく、詩を
通しての、詩人の、やわらかな微熱のようなものが会場に満ちていたと思います。また、ぜひ参加させて頂きたく
思います。ただ、海外での開催ですと、すこし難しいのですが。本当にお疲れさまでした。ありがとうございまし
た。


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