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日々のあれこれ

日々のさまざまな思いや出来事を、つれづれなるままに綴っていきます。

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2003年9月12日 金曜日

接近、あれこれ
 明日はいよいよガーネット祭。あれこれと準備をしなければならないことがあるのに、なかなか前に進 まず、頭は少々混乱気味。参加者名簿の作成も、ぎりぎりまで増減があって、最終確定ができない状 態。でも参加者数は、何とか当初の目標の50名に達し、ほっと胸をなで下ろしています。
 台風が接近中で心配されている方がおられるかもしれませんが、天気予報では、九州の西をかすめ日 本海に抜けるようなので、神戸はまず大丈夫でしょう。ガーネット祭は決行しますのでご安心を!
 台風と共に阪神の優勝も接近してきた。願いどおり負け続けてきたのに、昨日の段階でマジックはつい に2。早ければ優勝は今日、延びれば明日のガーネット祭に重なるかも…。どうして大事な時にこういろ んなことが重なるんだろう。台風は駆け足で去り、阪神の優勝も願わくは今日決まってくれたらいいんだ けれど…。


2003年9月10日 水曜日

阪神優勝とガーネット祭の微妙な関係
 関西では今、「阪神タイガース」の話題で盛り上がっている。連日、新聞でもテレビでも様々な話題が提 供されている。阪神の優勝は18年ぶり。火星の6万年ぶりの大接近と比べたらほんの一瞬のことだけ ど、人生での18年は結構長い。何しろその時産まれた赤ちゃんが今はタバコを吸ったり酒を飲んだり、 ナンパをしたりされたり、さらに早い子はもう赤ちゃんを産んでいたりするのだから、それなりにすごい。
 ところで、何を隠そう僕も阪神ファンである。それを偶然知った某新聞社から「阪神優勝の暁には甲子 園で取材をしたい」という依頼があった。一応受けたのはいいけれど、今の調子で行くと、13日前後がそ のXデイとなる可能性が濃厚となってきた。13日はガーネット祭の日。この日になれば取材を受けるの は無理だし、それより何よりその「歓喜の一瞬」をテレビで味わえない。
 また、それに加えて心配事もある。今回のガーネット祭には関東からも何人か参加者がある。その中 に熱烈な巨人ファンがいたら、地元の阪神ファンと乱闘騒ぎになったりしないかと思ったりもして、気がも める。
 そんなあれやこれやで、阪神の優勝は願いつつ、とりあえずガーネット祭がすむまでは負け続けて欲し いと思っている。その方が優勝までのときめきを少しでも長く楽しめることでもあるし…(これって余 裕?)。


2003年9月3日 水曜日

温泉三昧
 8月29日(金)から9月1日(月)まで、新穂高温泉に行ってきました。岐阜県の東北に位置し、ほとんど 長野県と接するところにあります。一山越えたら上高地、といったところ。ここには20数年前にも行った ことがあり、標高2200メートルまで登っていくロープウェイや、河原に湧く露天風呂や、夜中にひとりどこ かの旅館の大きな露天風呂に浸かっていたら、若いカップルが入ってきてちょっと驚いたようなふうをさ れたことなどが今も記憶に残っています。
 前回の旅は、詩集をカバンに入れて、まさに「青春18切符」のような旅だったけれど、今回は全くの温 泉三昧の旅。1日に10カ所くらいの温泉に出たり入ったりした日もありました。いろいろといい温泉があ ったけれど、一番印象深いのは、「神の湯」という温泉。新穂高温泉から少し離れた平湯温泉の、さらに 奥の深山にぽつんとある温泉。男女別の古木に囲まれた露天風呂で、入った途端に雨が降り出し、おま けに雷まで鳴り出して…。
 「神の湯」に浸かり、神が鳴る。どこかで誰かがそんなうまい演出をしてくれているようでした。空から落 ちてくる雨の粒を見ながら、しばし荘厳とした気分に包まれたひとときでした。


2003年8月26日 火曜日

『ティッシュの鉄人』
 僕の新しい詩集『ティッシュの鉄人』が発行元の「詩学社」から今日届きました。懐かしさとシュールさが 同居する、奇妙な味わいの表紙絵に飾られて、作者にとってもうれしい1冊となりました。情報欄にも詳 細を載せています。ご購読いただければ幸いです。

 これを書いている今、午後8時の神戸は土砂降りです。阪神・巨人戦もおかげで中止になりました。そ れはともかく、明日は6万年ぶりに火星がもっとも地球に大接近するという日です。晴れたらいいんだけ れど…。晴れていたら、ぜひ夜空を見上げてください。次に大接近するのは数百年後らしいですよ。で も、その時は、火星旅行が当たり前になっているかも…。


2003年8月24日 日曜日

痛っ
 今朝、庭で転んで頭を打った。石敷きのほんの数センチの段差を踏み外しただけなのに、頭から地面 に突っ込んでしまった。とっさに手をついたので、それほど激しく打つことはなかったが、運悪く頭の落ち たところに石の塊があった。痛っ。頭に手をやると、血がにじんでいる。血を見るまではそれなりに落ち 着いていたが、血を見た途端、うろたえる。このまま血が止まらなかったらどうしよう…。慌てて部屋に戻 り、オキシドールと殺菌剤を頭に振りかけ、しばらく様子を見る。30分くらい経ってもまだうっすらと血が 出ている。今度は傷口にメンソレータムを塗りたくる。髪の毛がメンソレでベタベタになる。気持ち悪い。 風呂に入りたいけれど、傷口が濡れるのはよくないだろうな、と思って我慢する。
 ほぼ毎日のように急な山道を上り下りして転ぶこともないのに、自宅の庭のほんの数センチの段差で 転んでしまう。事故というのは、このようにいつも思いがけず起こるもののようだ。それは、注意不注意に 関わらず、どこからか必然としてやってくるようだ。 


2003年8月19日 火曜日

乙女の気持ち
 今朝パソコンを開いたら、ワープロソフトの文書がおかしな具合になっていた。文の端に変な英字が入 り、使える文字フォントも極端に減っている。ウインドウ右上の最大化や最小化のボタンも記号ではなく、 英数字に置き換わっている。何で? もしや、今世界中で猛威を振るっているウイルスに冒されたのかと 慌てたが、どこを調べても僕の使っているwindows−meは「影響を受けない」と書かれている。念のた め「検知・駆除」ソフトを使って調べたが、ウイルスは検知されなかった。それじゃどうしたらいいのかと、 あれやこれややってみるが、一向に直らない。昼頃から始めて、えんえん10時間、パソコンと向き合い、 格闘の末、やっと正常に戻ったのは午後の10時過ぎだった。
 パソコンというのはこの上なく便利なものだが、ちょっとしたことで不具合が生じる場合が多い。テレビ が茶の間に普及し始めた頃を思い出す。電源を入れても小さな点が出たきりなかなか映像が出てこなか った。今のパソコンも当時のテレビのような初期段階にまだあるのかもしれない。
 それはともかく、パソコンの調子が突然おかしくなったりすると、「何にも悪いことをしていないのに、どう してこんな目にあうの」と思ってしまう。パソコンという悪いおじさん(時代劇なら差詰め「越前屋、おまえも 悪よのー」と言われるような悪徳商人)にいたぶられる不幸な乙女のような気持になってしまう。でも今日 は、無事にそこから逃げ出せてよかった、よかった。
 話は変わり、ガーネット祭。参加申し込みは40名近くになりました(同人、出演者等を除く)。後10名く らい参加者があればいいなと思っています。今からでも遅くないので、どんどんお申し込みください。


2003年8月14日 木曜日

夏の思い出
 昨日、梅雨の晴れ間を縫って(?)近くの「フルーツフラワーパーク」というテーマパークにあるプールに 行った。お盆休みのさなかで、家族連れが多く、プールはまさに芋の子を洗うような状態。そんな中、少し の隙間を見つけて泳ぐ。水の上に仰向けになってプカプカ浮かぶ。そうして何も考えず漂っていると、次 第に音は遠のき、世界は青い空と白い雲だけになる。時間が止まり、遠い夏の日の記憶がゆっくりと甦 ってくる。家でひとりマンガの本を読んでいたこと、空き地でみんなと遊んでいたこと、田んぼでザリガニ 取りをしたこと…。あの頃の夏はとても長かったような気がする。
 今朝は朝から雨が降っている。土砂降りに近いような降りで、肌寒い。半袖から長袖に着替える。週間 予報では明日も雨。まだ梅雨が終わっていないような、梅雨からそのまま秋雨になってしまったような …。ひとり部屋にいて、窓から降り続く雨を見ていると、このまま夏が終わってしまうのではないかと思わ れて、ちょっと淋しくなってくる。


2003年8月7日 木曜日

 「情報」のページに新しい情報を加えました。ご覧ください。
 梅雨が明け、ジョギングを再開しました。1ヶ月半ぶりに走ると足が張って、なかなか痛みが取れませ ん。体は正直だなあと思いつつ、ビールを飲んでいます。


2003年8月6日 水曜日

コウカイさん
 高階杞一(たかしなきいち)という名前はどうも難しいらしい。まず高階というのを読めない人が結構い る。同姓で著名な美術評論家もいるし、高階ではないけれど、山階(やましな)鳥類研究所という有名な 施設もあるので、読めて当然と思っていたが、どうもそうではないことがこの名前をペンネームにしてから 次第に分かってきた。
 ある出版記念会で、「タカカイさん」とこちらを向いて呼んでいる人がいる。最初、別の人を呼んでいる のかと思ったが、何度も呼ぶので、やっと自分のことだと気がついた、というようなことがずいぶん昔にあ った。また、ある時、「コウカイさんのお宅ですか?」と電話がかかってきて、「いえ、違います」と電話を切 ったことがある。後で、高階をコウカイと読み間違えていたんだあの人は、と気がついた。
 次に、杞一というのも間違われやすい。手紙などで杞一を紀一と書いてくる人が結構いる。この「杞」は 「杞憂(きゆう)」で使われるが、それ以外の用法はないようだ。この名前を思いついた時、高い階段の上 に杞憂が一つ、となってなかなかしゃれていると思ったが、今はもう少し読みやすい名前にしておけばよ かったなと時々思う。
 たまにインターネットで自分の名を入れ検索することがある。自分の知らないところでいろんな人が拙 作を紹介してくれていたりして、それなりにうれしい。1ヶ月ほど前、ひょっとしたら「杞」を「紀」と間違えて 打っている人がいるかもしれないと思い、「高階紀一」で検索したら、案の定、6つほどのサイトが出てき た。その中に、僕の詩に曲を付けてコンサートで発表している人がいた。こちらには使用の許可依頼が なかったので問い合わせたところ、「仲間内の発表会なので、許諾が必要との認識がなかった」という返 事があった。厳密に言うと、公の場で料金を徴収して発表しているわけだから著作権侵害になるわけだ が、「仲間内の発表」ということなので、それ以上大袈裟にはせず、事後承諾の形を取った。
 「高橋杞一」と間違えて書く人もごくたまにいる。それでつい先日、「高橋杞一」で検索してみたら、やは り数件のサイトが出てきた。その中に、やはり僕の詩に曲を付けて発表している人がいた。こちらの方は 「東京労音50周年記念コンサート」と銘打ち、東京文化会館大ホールでこの7月13日(日)に発表されて いる。これはどう見ても「仲間内の発表」とは思えないので、著作権保護同盟を通して調査してもらうこと にした。
 いずれにしても許可依頼さえあれば、気持ちよく「どうぞお使いください」と言うのに、と思ってしまう。こ の続きについてはまた近々書くことにします。


2003年8月4日 月曜日

訃報(2)
 まさかこの欄で2回続けて訃報を書くことになるとは思わなかった。
 福岡県在住の詩人、柴田基孝(しばた・もとのり)さんが亡くなった。昨日、何気なく現代詩人会の会報 (7月24日付)を読んでいたら、「物故会員」の欄に「柴田基孝(03・7)」とあって驚いた。7月何日か分から ないが、ついこの間のことである。今回は誰からも知らせがなく知らないままでいた。柴田さんには一度 もお目にかかったことはないが、詩集を頂いたりして手紙での交流はあった。そして何より僕は、柴田さ んの詩のファンでもあった。
 柴田さんの詩を初めて知ったのは、藤富保男さんの『パンツの神様』(1979年刊)というエッセイ集の 中でだった。そこには「日曜日の夕方の話」(『キリン論』所収)という詩が紹介されていて、「明くる日/各 種のセールスマンはバスに乗って/夕日を摘みに岬にいった」というような発想の奇抜さに驚かされた。 後日、その処女詩集である『キリン論』を入手したいと手紙を出したところ、「もう手許に2冊しかないので すが、1冊差しあげます」というお返事を頂いた。1980年10月23日の日付が入っている。後に僕は『キ リンの洗濯』という詩集を出すことになるが、この『キリン論』の影響が少なからずあるのかもしれない。
 ここに僕の好きな詩を挙げて、柴田さんへの追悼としたい。
 柴田基孝、1928年生まれ。享年74。


  けだるい夏

夏がきたので
自転車にのってでかけよう
甘口のペダルをふんで
割れた果実のような午後

コクトオは 一九四九年
ニューヨークの帰りみち
フランス人はとり小屋に住み
アメリカ人は浴室に住んでいるといったが──

三十年後 わたしたちは
とかく雨の降らない川のそばで
肉のうすい川床に目をやり
暑い橋をわたりつづけるのである
しわだらけの自転車にのって
破産したニューヨークを感じながら
                      (詩集『無限氏』1980年刊 所収)




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