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空とぶキリン社の本

安部壽子詩集『むかしはなび』

明るさと暗さは 交互に来ては
祈りと共に 去るのです
  ほかならぬ歳月は 線香花火のその中に

     昭和、平成、令和へと続く時代の中で、変貌していく身辺。
   幼い日々への郷愁がにじむ、著者5年振りの新詩集。




[DATA]

発行日:2019年12月20日
収録編数:24編
表紙及び扉絵:いざわ直子
総ページ:88
定価:1500円(税別)

「私の通った高校のある地名は「大杉平」と呼ばれます。
 学校までの長い杉並木は、とっくに切り払われましたが、周辺に「大杉平」の面
影は残されています。/その一画に私は住み、東京と故郷を往復。いつの間に
か三十年近く経ちます。
 去年の夏帰郷すると、家へと続く杉の並木は、残らず全て伐採され、無残な姿
を晒していました。辿りつく夏の日の夢のあとさきは塞がれ、自然とのひと呼吸も
荒い光景となり 歳月は茫茫です。」
                                     (あとがきより)



■収録作品抄

1.背中
2.むかしはなび
3.音がする



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安部壽子詩集『むかしはなび』作品抄
安部壽子詩集『むかしはなび』作品抄