女の子の日
女の子の日が来ました。といっても、もちろん僕にではなく、ホッピーに。10日ほど前、床に何やら赤いもの
が点々と…。最初はまた歯でも折れたのかと思ったけれど、そうではないことが判明。犬の場合、生後
半年以降くらいにそれが来ると本に書いてあったけど、ホッピーは
まだ5ヶ月半。ちょっと早熟なようです。
そろそろ外犬にしようと、夜も外に出していると、キュンキュンとい
つまでも哀しげな声で啼き続け、夜中でもあるし、とうとう根負けし
てまた中に入れてやることに。それ以後、何だか前より甘えた感じ
になり、くっついてきます。女の子の日が来て、逆に幼児返りでもし
たのかなあ…?
僕の仕事の方は一段落したけれど、このところ飲み会が続き、
少々疲れ気味。月末からはまた忙しくなりそうな気配です。
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5/9 大好きなタオルを首に巻いて。
(巻き付けられて?)
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ほっと一息
4月初め頃からずっと締切に追われていたが、今日、最後の原稿を書き終えて、ほっと一息。こんなふうに書
くと、何だか売れっ子作家のようだけど、単に遅筆なだけで、流行作家ならたぶん1週間もあれば書き終えてし
まう原稿量だろう。それでなければ商売(?)にならないだろうし…。
ほっと一息ついたところで、前から気になっていたこのページの不具合を修正する作業をやってみた。まず、I
NDEXを付け加えた。トップページから「日々のあれこれ」をクリックすると、一番新しい日付の所に飛ぶけれ
ど、途中のページからこのページへ飛ぶと、なぜか過去のページへ飛んでしまう。初めてこのページを見た人
は、これが最新のページだと思ってしまうかもしれない。そこでINDEXを設けて、初めて見た人でも全体の位置
が分かるようにした。自分自身も過去のページを見たいと思った時、かなり不便だったので、これでいつでも見
たいと思う過去の記録を見ることができるようになり、ずいぶんと助かるようになった。これに合わせて、ページ
の最後にあった「戻る」や「次へ」の進行ボタンをページの最初にも置くようにした。同時に「戻る」は「現在へ」、
「次へ」は「過去へ」と意味の分かりやすい表示名へと変えた。
たったこれくらいの変更をするだけで、今日の午後の半日を費やしてしまった。創作とは無縁の無駄な時間
のようにも思えるけれど、自分にとっては長い間気になっていたことが解消されて、これもほっと一息のひとつ。
今月は後、詩の締切がひとつと、ガーネットの諸々の原稿も…。でも、まだ考えないようにしよう。
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ホッピー 5ヶ月目
先月の27日でホッピーも生まれて5ヶ月目になりました。体重も先日動物病院で計ってもらったら7.5kg。も
らってきた時(2ヶ月目)が2.5kgだったのでちょうど3倍。犬の成長の早さには驚かされてしまいます。
最近は昼間の大半を外で過ごしています。裏庭で遊び疲れ
たら、玄関の方に来て柵から顔を出し、じっと外を見ていたり
します。道行く人に、「かわいい〜」と声をかけてもらうのがう
れしいようです。家人はそれを見て、誰かに似ていると言いま
すが、誰かって誰なんだろう…? ちなみに、近所に引っ越し
てきた歌手の人は、玄関にじっと座っているのを見て最初、置
物かと思った、と言っていました。
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犬の5ヶ月目というのは人間でいうと7歳くらいのようです。徐々に自我も発達してきたようで、気に入らないこ
とがあると反発します。食事も好物の魚の皮なんかが入っていないと、やせ我慢してずっと食べずにいます。で
も放っておきます。そのうちおなかが減って仕方なく食べています。
今日は一日雨。いつもの散歩にも行けず、ちょっとイライラ気味。ご飯も食べず、僕や家人の腕を囓ったりし
てきます。仕方なく、食べていた柏餅をあげたけど、餅はもう一つおいしくなさそうでした。
ホッピーといえば、先日初めてガーネットにも書いた「ホッピー」を飲みました。初めて入った居酒屋のメニュ
ーにあったので期待して頼んだけれど、お世辞にもおいしいと言えるものではありませんでした。焼酎との割合
にもよるのかもしれないけれど…。そこの店では中ジョッキーに入れられた薄い焼酎にビールの小瓶サイズの
「ホッピー」を足しつつ飲むというものでした。
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三十年目の深呼吸
先日、10数年ぶりかでライブを聴きに行った。会場は20人も入ればいっぱいになるようなエスニック料理の
お店(「フラットフラミンゴ」)。ここで「三十年目の深呼吸」と題して一夜だけのライブがあった。出演者は1960
年代の終わりから70年代の初めにかけて主に関西を基盤に活動していたフォークシンガーの4人。久しぶりに
昔の仲間が集まって歌うというライブだった。
このライブに出かけたのには少々訳がある。出演者の一人、ひがしのひとしさん
がぼくの詩に曲を付けて歌って下さっているからだった。1ヶ月ほど前に知人の紹
介で初めて会い、その時にその歌の入ったテープも頂いている。ぼそぼそとした
語りかけるような声で、僕の詩「親指のとなり」と「ぷかぷか」の2曲が歌われてい
た。今までクラシック畑の人に曲を付けられた詩はかなりあるが、今回のようなフ
ォーク系の人に曲を付けられるというのは初めてのことだった。クラシックの人の
付けた曲はどうも難しくて歌いにくいが、ひがしのさんの曲はメロディラインもスム
ーズで歌いやすい。聴く前は、こんな普通の詩(現代詩)にうまく曲が付くのかなあ
とちょっと心配もしていたけれど…。
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それはともかく、この「三十年目の深呼吸」と題されたライブ、出演者も観客も大半が’70年前後に青春時代
を通過した人達ばかり。懐かしいメロディに、薄暗い店内がひととき30年前にタイムスリップしたかのようだっ
た。
追記:このひがしのひとしさん、「走れコータロー」のヒットを飛ばしたソルティ・シュガー(解散して後、歌ってい
た山本コータローが別のグループ「ウイークエンド」を作り、「岬めぐり」のヒットを飛ばした)によって「鼻毛の伸
張度に関する社会科学的考察」が取り上げられたことでも知られる、という。僕はこの曲を知らないけれど、何
だかタイトルからしておもしろそうな曲だ。去年には26年ぶりのアルバム「水の記憶」(発売:オフノート)も出さ
れている。
今年は近所に引っ越してきたポップス系の歌手といい、音楽関係の人と縁があるようだ。
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教科書
高校の国語の教科書(「標準現代文」第一学習社)に拙作「食事」が採用され、先日その出来上がった本が届
いた。教科書に作品が載るのは中学の「道徳」(東京書籍)以来2度目のこと。何とも面映ゆいところはあるが、
やはり多くの若い人達に自作を読んでもらえるというのはうれしい。
それにしても教科書の制作というのは時間がかかるものだなあとつくづく思う。今回も話
があってから発行されるまでに2年がかかった。1年目は本作り。2年目はその出来上がっ
た本の検定を受ける作業に費やされる。「国語」などの場合はともかく、「社会」などの現代
史の場合、2年の間に情勢が大きく変わる場合もあるだろうしなあ。こんな場合、どうする
んだろう…?
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初講義
今週の火曜日に大学での初講義があった。午後に2科目。時間にしたら3時間ほどのことだけど、慣れない
せいか少々疲れた。この大学では今まで特別講義等で何度も講演をしているが、毎週の授業となると勝手が
違い、初日だけに多少の緊張もした。最初の授業には広い教室に5、60人くらいの学生がいた。汗をふきふき
やっと授業を終えたと思ったら、女子学生がひとり近付いてきた。何か質問でもあるのかと思っていると、「次か
らマイクを使ってください。後ろの方まで聞こえないので」と言う。確かにこの教室では後ろまで声が届かないな
あと思われた。それにしても、この女の子はこちらの話が聞こえないまま、90分間何をしていたんだろう。聞こ
えないなら聞こえないで、もっと早く言ってくれよな、とも思ったりした。
二つ目の授業は小さな教室で10人くらい。このくらいの人数の方がマイクの必要もないし、話もしやすい。授
業が終わると、今度は男子学生が近付いてきた。今度は何だろうと思っていると、手を差しだし、「握手をしてく
ださい」という。一瞬呆気にとられ、「僕なんかと握手しても仕方がないよ」と言うが、「僕にとってはアイドルみた
いな人ですから」と言う。うれしいような恥ずかしいような気持で、握手をした。一瞬、小泉今日子の顔が浮かん
だ。何てたってアイドルというより、僕の場合、壊れかけた自転車のサドルのようなものかもしれない。
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1年目、あれこれ
いつもこの「日々のあれこれ」を見て下さっている方から、ホームページ開始1年目だから更新されているか
なと思っていました、というメールを頂いた。それで初めて昨日がちょうど1年目だったということに気が付いた。
このところ様々な用事に追われて、毎日のように出かけていたので、そんなことはすっかり忘れていた。1日遅
れたけれど、そんなわけで更新することにした。といっても特別書くこともないんだけれど、最近の話題(?)を
二つほど。
一つ目はウイルス攻撃。ここ2週間ほど、ほとんど毎日のようにウイルス付きメールの攻撃にさらされている。
プロバイダのウイルスチェックサービスに入っているので、事前にウイルスは除去され、実害はないのだが、そ
れでも何だか腹立たしい。調べると、この新種のウイルスはネット上に公開されているメールアドレスを取り込
み、それにウイルス付きの添付ファイルを貼り付け無差別に送りつけるものらしい。僕もこのホームページにア
ドレスを公開しているので、それで連日のように送られてくるようだ。10日ほど前には自分のアドレスから自分
のアドレスへこのウイルス付きのメールが送られてきて驚いた。皆さんも気をつけてください。たとえアドレスが
僕のになっていても、件名が英語で、さらに添付ファイルがテキスト形式になっているような場合は決して開けな
いでください。僕が件名を英語で書いたり、添付ファイルをテキスト形式で送るようなことはありませんので。
二つ目は僕の名前が登場する小説。これも読者の方からの問い合わせで初めて知って驚いた。ネットで公開
されている小説の主人公の名前が「高階杞一」となっているので、その人は僕が書いたものと思ったらしい。し
かし僕はそんな小説は書いていない。自分の小説の登場人物に自分の名前を使う作家はまずいないだろう。
高階だけならまだしも、高階杞一となると、単なる偶然とは思えない。多分この名前は日本中探しても僕一人だ
けではないかと思う。そこでネットのページをたどり、作成者のサイトを探し当て、問い合わせのメールを出し
た。結果は、やはり僕の名前を知っていて、「特殊な名前なので使った」とのことだった。抗議してそのページを
削除してもらって一件落着したが、こういう勝手に知らないところで自分の名前が使われるというのは気分のい
いものではない。格好いい登場人物の名前に使われるならまだしも、その小説に出てくる「高階杞一」は、女の
子にいたぶられる情けない感じの男子高校生だった。高階杞一って名前のイメージはそんなのなのか…。ちょ
っとショック…。
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寝言とオナラ
ホッピーはすっかり夜型になってしまった。毎日、深夜になると、2階の僕の勉強部屋(?)に上がってきて、そ
こで寝る癖がついてしまった。僕はたいてい3時、4時まで起きているので、ホッピーもその時間、寝たり、目を
覚ましたりしている。
寝ている時には、よく寝言を言う。人間の言葉ではうまく表現できないけれど、クーと言ったり、フヒャヒャと言
ったり、時には弱く吠えたりするような時もある。そんな時、僕は振り返り、今、どんな夢を見ているんだろうと思
う。弱く吠えているような時は、今日、大きな犬に吠えられて怖かった時を思い出しているのかなあ、と思ったり
する。
このホッピー、最近はオナラもよくする。音は聞こえないけれど、匂いがたちこめてくるので分かる。本人(本
犬?)は知らん顔をしている。女の子だからごまかそうとしているのだろうか?
こんなことを考えているうちに、ずいぶん昔(30年近くも前)に書いた詩を思い出した。第1詩集にも載せてい
ない稚拙な詩だけど、思い出したので、恥を忍んで(?)ここにご紹介します。
髄
うちのイヌはおならをする
プッとやって
その音に自分で驚いてふり返る
またいびきもかく
ガーグーとほんとうにひどい音でかく
その音に自分で驚いて目を覚ます
かどうか知らないが
イヌはヒトのように
夜の暗さの中で
そっとふり返ることはないだろう
(「詩芸術」1977年9月号 掲載)
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ホッピー、今現在。生後120日目。体重6kg。 |
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あれやこれや
ある雑誌の詩を今日やっと書き上げた。たった15行ほどの詩なのに2週間もかかってしまった。原稿用紙に
したら50枚以上を没にしただろうか。子供向けの詩なのでいたってシンプル。その出来上がったものを見た
ら、誰もそんなに苦労して書いたとは思わないだろうな。
この後は、4月中旬にかなり長い(16枚ほど)散文の締切がひとつ。それから、僕の初のアンソロジー集の企
画も今持ち上がっており、こちらのまとめもこの1ヶ月ほどでする予定。
さらに、この4月から二つの大学に関係することになった。ひとつは通信教育なので添削の郵送等で済むが、
もう一つは実際に週に一度出向いての講義となる。
そんなあれやこれやがあって、この4月からはちょっと忙しくなりそう。まあ、今までが少しのんびりしすぎてい
ただけかもしれないけれど…。
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イタリア観光記(5)−最終回
イタリア観光記、前回書いてから2ヶ月以上が経ってしまった。旅行から帰ってからだと3ヶ月以上。これだけ
経つと、当初、あれこれ書きたいと思っていた意欲も薄れてしまう。
スリの被害に遭って、この観光記は「イタリアなんか大嫌いだ!」というタイトルから始まったが、それはそれと
して、イタリアはやっぱり好きな国です。古くからの街並みはきれいだし、古代の遺跡には圧倒されるし、バチカ
ン美術館のような素晴らしい美術館もある。そして、何よりスパゲッティがおいしい。スパゲッティが大好きな僕
は旅行中毎日食べていました。一番おいしいと思ったのは、ミラノのエマヌエーレ2世通りで食べたムール貝の
スパゲッティ。これを食べるためだけにでももう一度行きたくなってくる。でも、スリの被害の記憶がもっと薄れる
まで多分行かないと思うけど…。
最終回は、デジカメを盗られたのでいい写真はないけれど、フィルムカメラで撮った風景写真を載せて締めくく
りたいと思います。次の海外はオーストリアとスイスへ行けたらいいな…。
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霧にかすむベニスの街並み |
快晴のフィレンツェの街並み |
ローマ時代の遺跡群
(フォロ・ロマーノ)
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