事故、その後
JR尼崎の脱線事故から2週間以上が経つが、まだ復旧の見通しが立っていない。福知山線の三田方面
から大阪(梅田)に出ようとすれば、宝塚で阪急電車に乗り換えていくしか方法がない。これだと今までより
30分は余計に時間がかかる。大学まで片道2時間かかっていたのが2時間半になる。この30分の差は
大きい。それで事故後は車で通っている。車だと1時間半ほどで着く。電車を使うより早いが、やっぱり車
は気を使う。本を読んだり、居眠りをしたりしながら行くというわけにはいかない。僕の場合など週に一度の
ことであるけれど、毎日通勤している人は大変だろうなと、その苦労が察せられる。また、犠牲になられた
たくさんの方々のことを思うと、文句も言ってはいられない。亡くなられた方のご遺族にはお悔やみを、負傷
された方にはお見舞いを改めて申し上げます。
「既刊著書・その他の仕事」のページで、著書の画像をクリックすると実物大で見られるようにしました。さ
まざまなイラストレーターの絵を実物大でお楽しみください。
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BOROさん
去年の3月2日のこの欄で、ご近所にポップス系の歌手の方が引っ越してこられたと書き、プライバシー
に関わることなので名前を明かさずにいましたが、昨日ご本人の了解を得たのでその名前を明かします。
正解(?)はBOROさんです。ヒット曲「大阪で生まれた女」は大好きで、カラオケなどでよく歌っていたの
で、引っ越してこられたときは驚きでした。BOROさんは歌のイメージや外見とは違って(?)、庭いじりが
好きな気さくなおじさんです(僕の方がもっとおじさんですが)。
BOROさんが自分のホームページ「BOROの音符工房」(らくがき帳)に僕のことを紹介してくださいまし
た。一度覗いてみてください。ちょっと過大評価のような気がして面映ゆいですが…。
連休が始まり、僕も世間並みの連休ということで最近ビデオ(DVD)で映画ばかり観ています。最近観て
心に強く刻まれたのは、「マグノリア」と「ベリー・バッド・ウエディング」の2本。「マグノリア」(トム・クルーズ
他)はシリアスな展開なのにラストが、えーっ何?って感じ。「ベリー・バッド・ウエディング」(キャメロン・ディ
アス他)は人が次々と殺されていき、途中には残酷なシーンもあるのになぜかコメディータッチ。どちらも不
思議でヘンな映画でした。
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大事故
今朝起きて、テレビをつけて、びっくり。JR福知山線尼崎のあたりで列車脱線のニュース。我が家の最寄
り駅はこの路線上にあり、大阪市内に出る時は必ずこの路線を使う。週に一度、大学へ講義に出る火曜
日は、今回事故を起こした電車より一つ前の快速に乗る。もしこれが明日で、駅に着くのが遅れ、1本遅い
快速に乗っていたら、事故に遭っていたことになる。そう思うとゾッとする。
事故現場の映像では電車が折れ曲がり、マンションに貼りついている。今現在(午後1時)死者は37人、
負傷者は270人以上。まだまだ死傷者は増えていきそうな状況だ。車より電車の方が安心だと日頃思っ
ているけれど、これだけ電車の事故が続くと、安心して乗ってもいられない。
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アンニュイ
サクラも散って、ようやく葉桜。木々の花はさびしくなったけれど、それに代わって今さまざまな野草が野
原を美しく彩っています。ハナニラ、ムスカリ(これは野草ではないけれど)、タンポポ、オオイヌノフグリ、ヒ
メオドリコソウ等。ホッピーとの散歩道にも毎日少しずつ変化があって、新しい野草と出会ったりするとうれ
しくなります。ホッピーは花には全く興味はなさそうですが…。
このホッピー、近頃ちょっとアンニュイな感じです。散歩に出るとすぐに自分の生まれた家の方に行こうと
します。そこにはまだ御両親(どちらも野良犬)がいて、お父さんの方はホッピーが近付いてものんびりと構
えているけれど、お母さんの方は人間に恐怖心があるのか、すぐに逃げていってしまいます。つい最近、自
分が生まれたらしき小屋を発見し、いつまでもそこを離れようとしません。
2回目の発情期が終わり、どういう理由でか、どうも今「母恋」の感情が募ってい
るようです。それがアンニュイの原因であるような…。食欲もなく、淋しげな表情で、
ちょっと心配。早く元気を取り戻してくれたらいいんだけれど。
「別冊 詩の発見」という詩誌が創刊され、「高階杞一特集」を組んでくれていま
す。第1詩集の『漠』から『ティッシュの鉄人』までの書評と、詩人論・メールインタビ
ュー、それに僕の新作という構成になっています。近くの書店での注文(地方小出
版取扱)の他、発行元の「澪標(みおつくし)」へ直接メールで注文しても入手できる
とのことです。定価500円。興味のある方はぜひ御一読を。
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サクラ満開
目前の締切原稿も書き終えてほっと一息。今日はポカポカと暖かな日和。
ホッピーと散歩に出ると、散歩道には今桜が満開。僕は桜を見上げてきれ
いだなあと思っているけれど、ホッピーは萌え出た草に鼻を突っ込んでクン
クンと匂いをかいでいる。花には興味がないみたい。今日は誰がここを通っ
たか、確認でもしているのかなあ…。
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全日本合唱連盟発行の「ハーモニー」という雑誌にエッセイを書きました。今号には今年度合唱コンクー
ルの課題曲の解説等も載っています。僕の「象の鼻」(堀内貴晃作曲)も。興味のある方は御一読を。
12日から大学の授業の方も始まって、年中区切りのない生活をしている僕にも、ちょっと新年度という区
切りが来たようで…。新しい学生たちとの出会い。この新鮮味が少しでも長く続けばいいんだけれど、僕に
も学生たちにも。
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NHKラジオ講座
寒い寒いと言っているうちにいつのまにか4月。でもまだ、春が来たというには少し肌寒いような…。桜の
開花も当初の予報より遅れているようで、我が家のあたりでは咲き始めるまでにまだ1週間くらいはかかり
そうです。
NHKラジオ講座のテキストに拙作(「食事」)が掲載されました。テキストの正式名
称はNHK高校講座「現代文」。作品の詳しい解説も3ページにわたって載っていま
す。自作ながら、こんな読み方もあったのかと妙に感心。英会話のテキストなどと違
い、大きな書店でもなかなか置いているところは少ないようですが、もし目にとまっ
たら中を覗いてみてください。放送日は11月3日(再放送は11月6日)。まだまだ
先です。
京都新聞の新刊評で今回(3月26日付)取り上げた本は、次の4冊。藤原安紀子
「音づれる聲」(書肆山田)、河津聖恵「青の太陽」(思潮社)、現代詩人文庫「滝本
明詩集」(砂子屋書房)、たかとう匡子「神戸ノート」(編集工房ノア)。
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ホッピーとヌートリア
先日、兵庫県伊丹市にある昆陽池(こやいけ)公園に行きました。ここ
は白鳥の他、たくさんの冬鳥が来るので有名な公園です。ぽかぽかと暖
かな日で、平日にも関わらず、たくさんの人が野鳥を見に来ていました。
ホッピーは初めて見る白鳥に大興奮。池の端を行ったり来たりしてまし
た。そのうち、奇妙な生き物を発見。ネズミを大きくしたような(体長40c
mくらい)動物で、家人と「何だろう?」と話していると、近くにいた人がヌ
ートリアだと教えてくれました。昔、毛皮用に輸入された動物で、ネズミの
仲間だそうです。ネズミというより、リスのようなかわいい顔をしていま
す。
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ホッピーが柵から顔を出して見ていると、ヌートリアが近付いてきて、二人で(?)しばらく鼻をつき合わせ
ていました。ホッピーはヌートリアが気に入ったようでした。
ヌートリアに興味のある方は次のサイトをご覧ください。かわいい写真が載っています。
1.ヌートリア
2.ヌートリア写真室
僕の方は、今月末締切の詩ができず、目下、頭の中がヌートリアです(何のこっちゃ!)。
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春が来た(みたいな)
今日はポカポカと暖かく、やっと春が来たという感じの一日でした。今日締切の原稿も出し終えて、気持も
ほっこり。ドロドロになっていた車を3ヶ月ぶりに洗ったら、春の光を跳ね返して、何だか新車に戻ったよう
でうれしくなった。今月の締切は後一つ。詩だから難産しそうだけれど…がんばろう(と、自分に鞭打って)。
●「合唱名曲シリーズ」
今年度全日本合唱コンクール課題曲集「合唱名曲シリーズ 34」が出版されまし
た。拙作に曲を付け、組曲「キリンの洗濯」として昨年「朝日作曲賞」を受賞した堀
内貴晃さんの作品も収められています(組曲の中から「象の鼻」)。今年、各地の予
選でこの曲が歌われる(はず)。一度くらい会場で聴けたらいいんだけれど…。
●今年度H氏賞、山本純子さんに!
今年度のH氏賞に山本純子さんの『あまのがわ』が選ばれた。山本さんは滋賀
県在住。2年前、第3回ガーネット祭を神戸で開催した時、初めてお会いした。ガー
ネットの購読会員でもあり、何だか身近な人が受賞したようでうれしい。山本さん、
おめでとう!
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●現代詩文庫『高階杞一詩集』に誤植発見
綿密に校正したはずなのに、誤植が見つかりました。今のところ、次の3箇所。
・P34 上段最後から2行目。
「何よ、ずっと寝いていたくせに」→「何よ、ずっと寝ていたくせに」
・P51 「てこの原理」の1行目。
「出かけていくたびに」→「朝/出かけていくたびに」
・P136 下段の「追記」4行目。
「アイウエオ順」の「エ」が小文字になっている(これはたいしたことではないけれど…)。
お手持ちの方は、申し訳ないですが、訂正していただければ幸いです。
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明るい人生
先日、拙作を掲載した道徳の教科書が発行元から送られてきた。「愛知県教育
振興会」発行の本で、愛知県下の中学校では今年度からこれが使われるようだ。
本のタイトルは「明るい人生」。中学1年生用で、掲載作品は「水ぬるむ」(『空への
質問』所収)。
教科書というのは、大手の出版社が全国に向けて発行するものだと思っていた
ので、去年掲載依頼があった時には、ちょっと驚いた。送られてきた本をパラパラ
とめくってみると、結構地元に触れた作品が取り上げられていて、この方が子供た
ちには親しみがわくかなと思えたりもした。都道府県ごとに、地元に応じた道徳の
教科書があったらいいかもしれない。ただ、それを編集発行する先生方の労力は
大変なものだろうと推察されるが。
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以前、同様に拙作(「準備」)が掲載された道徳の教科書(東京書籍、中学2年生用)のタイトルは、「明日
をひらく」。道徳の教科書のタイトルというのは、「明るく」「明日」を感じさせるような言葉が選ばれるようだ。
僕の子供の頃は、単に「道徳」だけであったような記憶があるけれど…。授業内容は全く覚えていないけれ
ど、薪を背中に背負って、歩きながら本を読む二宮金次郎とかが載っていたような…。今なら、「交通事故
にあうからやめなさい」、と母親から叱られそうだ。
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ガーネット最新号、発刊
ガーネット最新号(45号)が3月4日(金)に出ました。目次を「ガーネット」の欄に載せていますのでご覧く
ださい。今号の表紙は春にあわせて桃色。ちょっと派手な感じがするけれど、まあ、たまにはいいかも。
「桃色」というのは昔から不当な扱いを受けている。桃色遊技、ピンク映画等、男女の交わりを象徴する
色となっている。向田邦子さんのエッセイの中にも次のような一節がある。
「嫌な色だねえ」
「カフェの女給さんみたい」
下品。ふしだら。二人の目顔はこう囁き合っていた。
「桃色は敵だ」
というところがあった。
桃色を怖れ憎むことで、嫁姑は団結していた。
(『夜中の薔薇』講談社文庫「桃色」より)
それにしても、桃色にはいつ頃から、どういう理由でこのようなイメージがついたのだろう? 桃源郷と言
えば、理想郷のはずなのに…。
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