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日々のあれこれ

日々のさまざまな思いや出来事を、つれづれなるままに綴っていきます。

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2009年4月19日 日曜日

JASRAC
 僕の詩は「付曲一覧」にもあるように、結構曲が付けられています。よくこんな詩に曲が付くなあと毎回 感心するのですが、それはともかく、詩に曲を付け発表しようとした場合、当然の事ながら著作権の問題 が発生します。例えばCDや歌曲集に収録しようとした場合、本と同様印税の支払いが必要となります。 さらに文学作品と違って、コンサート等で歌った場合もその都度著作権使用料というものが発生します。
 音楽の場合、演奏者が歌うたびにいちいち作者に許可を取るということは面倒なので、作詞家や作曲 家はほとんどがJASRAC(日本音楽著作権協会)に加入し、使用料の徴収をまかせています。僕の場 合は作詞家ではないのでJASRACには加入せず、日本文藝家協会に作品の著作権管理を委託してい ます(一度JASRACに加入しようとしたことがありますが、手続きが複雑なのでやめました)。
 そこで作曲家の方からCD化や歌曲集の出版をしたいのだが、印税はどうしたらいいかというような相 談があった時、文藝家協会にお問い合わせください、と言うことにしています。ただこれは、JASRACと 勝手が違って、作曲家の方にはかなり煩わしいことのようです。
 つい最近もある作曲家の方から歌曲集出版に当たっての相談があり、いろいろと話し合った結果、音 楽出版社と僕が「著作権譲渡契約」というものを交わすことにしました。これは簡単に言えば、出版社が 当該作品の音楽に関わる管理をしてくれるというものです。
 この形を取るのは今回が初めてではなく、2度目のことです。これはこちらにとってはありがたい仕組み で、CD化や出版化の時だけでなく、コンサート等で歌われた時などもJASRACの分厚い使用明細書を 付けて使用料が振り込まれてきます。
 ただ大半の曲はこうした契約を交わしていないので、コンサート等ではこちらの許可もなくなし崩し的に 歌われているというのが実状です。当然の事ながら使用料は入ってきません。こちらも自分の詩が歌わ れるということだけでもありがたいと思って黙認しています。ただし、もしその歌が何かのきっかけで大ヒ ットでもすれば話は別です。すぐにJASRACに加入します(笑)。


2009年4月15日 水曜日

雲に近い国
 大学生の時、1ヶ月ほどインドを旅行しました。当時、ビートルズの影響か、若者の間ではインドがちょ っとしたブームでした。そのブームに乗って僕もインドへ行ったのですが、旅をしている間、何回か、「ブ ー タン人ですか?」と聞かれました。その頃、ブータンについてはまったく知らなかったので、ちょっとバカ に されたような気になったりもしました。ブータンという響きに何となく偏見を抱いたのかもしれません。
 それから20年ほど経った頃、何気なくテレビを見ていたら、ブータンが紹介されていました。山の中に あるその国の風景はとても美しく、ブータンに抱いていた偏見も吹っ飛びました。そして僕がブータン人 に 間違われた理由も分かりました。僕だけが特に似ていたというわけではなく、ブータンの人々は日本 人の顔立ちにとてもよく似ていたのでした。
 この一件以来、ブータンは僕の中で憧れの国に変わりました。実際に行くことはなかなか叶わないの で、写真集を買ったり、テレビでブータンの特集があったりしたら気をつけて見るようになりました。1ヶ月 ほど前、新聞を見ていたら、「旅」という雑誌の広告が載っていて、ブータン特集と書かれてあったので、 早速購入しました。特集のキャッチコピーは「世界でいちばん幸福な国」。九州より少し大きい国土に60 万人の人々が暮らしています。雲に近い国でゆったりと、昔ながらの自給自足の生活をしながら。

 昨日から大学の授業が始まりました。雲からははるかに遠い都会の真ん中を通って、大学に通う日々 がまたしばらく続きます。


2009年4月11日 土曜日

ダム湖でお花見
 昨日は少々遅めのお花見に行って来ました。
 数日前、どこか犬も連れていけるような近場のお花見スポットはないかとネットの地図で探していたら、 青野ダムという文字が目に入りました。兵庫県三田市の北の方にあるダムで、その建設によってできた 湖が千丈寺湖と名付けられています。
 ダムの周辺ならたいてい公園的な整備がされていて、桜も植えられているだろうというかなりいい加減 な推測でここに行くことに決めたのですが、この推測は当たっていました。湖の周辺にはたくさんの桜が 植えられていて、今年の早い開花にもかかわらずまだ満開でした。平日のせいか人も少なく、山に囲ま れた美しい湖を眺めながらお弁当を食べました。ホッピーとコッコも久し振りの遠出にとてもうれしそうで した。

 青野ダムの帰りには去年も行った有馬富士公園へ行きました。ダムから車でほんの10分ほどの距離 なのに、こちらの桜はもうほとんど散っていました。標高差のちょっとした違いが開花の時期にもずいぶ んと影響するのだということが実感できました。
 真夏のように暑い日でしたが、のんびりと過ぎてゆく春のひとときを満喫できた一日でした。

青野ダム(千丈寺湖) 青野ダム(千丈寺湖) 青野ダム(ダムサイド公園)
有馬富士公園 有馬富士公園 有馬富士を背にした
ホッピーとコッコ


2009年4月8日 水曜日

とてもこの頃感じるの
 先日、「風が吹いていたら」という歌のことを書きましたが、これを調べているときにもう一つおもしろい サイトを見つけました。「60年代通信」というサイトで、昭和42年(1967年)当時の「歌本」の内容が紹 介されています。歌本というのは歌謡曲ファン向けの月刊誌の通称で、当時「平凡」「明星」という二つの 雑誌がありました。
 このサイトの当該ページに「風が吹いていたら」のことが少しばかり出てきます(かなり下の方、「加山・ 吉永も名づけ親」と書かれた少し上)。
 「ここにも(「風が吹いていたら」のことが)出ているよ」と家人にメールで送ったところ、家人はそれを見 てげらげらと笑っていました。何がそんなにおかしいのか尋ねると、「ここを見て」とサイトの一番最後のと ころを指さしました。そこには当時の新人歌手の名前とデビュー曲名が記されていました。それを見て僕 も思わず噴き出しました。
 浜丈ニ「君さえあれば僕は幸せ」、西健次「東京のあいつ」、一条英一「俺を泣かせる夜の雨」、若羽ち どり「とてもこの頃感じるの」、寿々峯ゆきの「娘だてらですまないけれど」、沢久美「行っちゃ行っちゃイ ヤ よ」といったタイトルが並んでいます。
 昔の歌謡曲はすごい! とそれからしばらく二人で腹を抱えて笑っていたのでした。


2009年4月6日 月曜日

風が吹いていたら
 何かをしている時、ふっと歌が口について出てくる時があります。それはたいてい古い歌で、先日も知 らないうちにある歌を口ずさんでいました。♪風が吹いていたら/言えたかもしれない/後ろからそっと /君が好きだと…♪ この歌を知っている人はほとんどいないと思います。今から40年ほど前のフォー クソングで、特別ヒットしたわけでもなく、当時でさえマイナーな歌でした。でも僕はこの歌が好きで、よく ギ ターを弾きながら歌っていました。単純な歌詞と単純なメロディなので、今でも弾きながら歌えます。
 思い出したら急にオリジナルの歌が聴きたくなって、ネットで聴けるかどうか調べてみることにしまし た。 ただ調べるにしても、歌っているバンド名が分かりません。タイトルはたぶん「風が吹いていたら」だ と思う ので、まずは「フォーク 風が吹いていたら」で検索してみました。すると、何万件というこの歌とは 関係の ないサイト出てきて、とても調べ切れません。そこでさらに検索項目を増やして内容を絞ることに しまし た。「フォーク 風が吹いていたら 言えたかもしれない」これでもまだ出てきません。さらに、「フォ ーク  風が吹いていたら 言えたかもしれない 後ろからそっと」まで入れて検索してみました。すると変 なH系 のサイトまで出てきました。「風が吹いていた。タカシはアケミに近付き、後ろからそっとその胸を …」というような。うーん、項目を増やせばいいというものでもないようです。
 そんな悪戦苦闘をしつつ、それでも諦めずに探し続けてやっと該当するサイトを発見しました。そこには 歌詞と歌手名が載っていました。歌手は「ヴェーグランド・クヮルテット」というややこしい名前のバンド。 当 時流行ったカレッジフォーク(大学生のバンド)の一つだったようです(サイトの2006/01/13 以下参 照)。
 このサイトを見て、僕のほかにもこの曲を探している人がいたということに驚きました。40年以上経っ ても色褪せず、心に残る曲ってあるんだなあと思いました。
 僕の詩はどうだろう? 40年後、誰かの心に残っている詩が一つでもあるのかな…。


2009年4月2日 木曜日

タヌキのその後(2)
 前回、死んだタヌキを埋葬した話を書きましたが、なんとその日の午後、タヌキがまた庭に現れたので した。テレビを見ながら遅いお昼ご飯を食べていた時、庭をとことこと横切っていくタヌキの姿が見えて、 一瞬、生き返ったのかと思って、背筋が凍りつきそうになりました。
 でもよく見たら、死んだタヌキより大きかったので、別のタヌキだと分か
りました。それにしてもどうして我が家に来たのだろう。いなくなった子供
を探しに来たのかなあ…。と、思えたりしました。
 親ダヌキ(?)はしばらく庭にいて、それからどこかへ去って行きまし
た。2階の窓からなんとか写真を撮ることができました。
 昨日は「びーぐる」の編集会議でした。次号(3号)の校正をして、それから4号の特集について話し合 いました。3号の特集は「海外現代詩」。今月中旬には出る予定です。


2009年3月29日 日曜日

タヌキのその後
 ここ数日、タヌキの姿が見えないので少し気になっていました。ひょっとしてホッピーが噛み殺したんじゃ ないかと、変な胸騒ぎがして、昨日、庭を探しました。でも死体はが見つからず、ホッとしたのですが…。
 その後、いつものようにホッピーとコッコをつれて散歩に行きました。散歩のコースはいつも決まってい て、こちらが指示をしなくてもコースに沿って先へ先へと進んでいきます。ところが昨日はなぜかコースを それて、途中から違う道を進み始めました。こちらもまあいいかと思ってついていきました。やがて家の 近くまで帰ってきた時、2匹が突然道の脇に向かっていきました。猫でもいるのかなと思ってそちらを見 た ら、なんとそこにはあの子ダヌキがいたのです。コンクリートの上に死んだ姿で。
 たぶん猫か野良犬にやられたのでしょう。かわいそうに、どうしてこんなところでうろうろしてたのだろ う。早く山に帰ればよかったのに。
 タヌキの死骸は家の隣の空き地に埋めてやりました。その作業にかかろうとしていた時、たまたま通り がかった近所のおばさんに会いました。近所とは言っても全くの見知らぬ人です。事情を話し別れたので すが、埋葬が終わった頃、「これを供えてあげて」と一束の花を持ってきてくださいました。そのやさしさに 感激しつつ、埋めたところに戻り、花を供えました。
 もしホッピーとコッコがいつも通りのコースを歩いていれば見つけることができなかったわけで、そこに 何か不思議な縁のようなものを感じました。
 それにしても子ダヌキはホッピーとコッコに追い回されても追い回されても、どうして懲りずに我が家の 庭にやってきていたのでしょう。コッコの顔がタヌキに似ているからお母さんと間違えたのかなあ。それで 死んだ後、ホッピーとコッコに、自分はここにいるよ、と伝えたのでしょうか。


2009年3月26日 木曜日

私の男
 ガーネット同人の嵯峨恵子から新詩集が届いた。封を開け、タイトルを見てまずびっくり。「私の男」。う ーん、何とも大胆な詩集名である。後書きを読むと、映画の作品名からとったとのこと。それで納得。嵯 峨はかなりの映画好き。今回の詩集にも映画から発想を得た作品がたくさん収められています。発行は 思潮社。御一読を。

  キスしていいか
  触ってもいいか
  セックスしていいか
  いいか
  いいか
  返事するのも嫌になる
  蹴りでも入れてやろうか
  自分で考えなさいよ 自分で
  女にそっぽをむかれて
  男は明日の出張の用意をする
              (「決められない男」より)


2009年3月23日 月曜日

タヌキが庭に
 最近タヌキが我が家の庭に出没しています。初めて見たのは1週間ほど前。犬が吠えているので表に 出たら、向かいの家の溝のあたりに猫ぐらいの大きさの生き物がいて、その時はまだそれが何である か 判然としませんでした。しかし、4日ほど前から裏庭に現れるようになり、間近に見てやっとそれがタヌ キ だと分かりました。まだ小さな子供のタヌキです。

 先日はホッピーとコッコに追い詰められて、牙をむいて必死
で応戦していました。ホッピーとコッコを押さえているうちに、
フェンスの隙間から逃げていきました。
 こんなに怖い目にあったのに、彼(彼女?)は懲りずにそれ
からも裏庭に来ています。裏庭には何か興味をひくものでも
あるんだろうか。家人は、「ほんとにタヌキかなあ」と言ってい
ますが、タヌキでなかったらこれは何なんだろう?


2009年3月20日 金曜日

2つの詩人展
 二人の詩人の展覧会が東京と岩手で相次いで開催されます。
 1つは日本現代詩歌文学館(岩手県)で現在開催中の「藤富保男線描展」。藤富さんの線描画を中心 にした展覧会で、4月12日(日)まで。
 もう1つは書店の「教文館」(東京)で3月28日(土)より開催される「まどさん100歳展」
 どちらの展覧会にもほんの少しだけ関わっています。前者にはパンフレットに短いコメントを寄せ、後者 にはお祝いのメッセージを寄せています(「まどさんのともだち100人から−100歳おめでとう!」という コーナー)。
 まどさんに関しては、神戸市でも「かってに まど・みちおさん展」が開催されています。こちらには「びー ぐる」2号が展示されているとのこと。
 いずれも興味のある方はぜひ会場まで足をお運び下さい。「かってに まど・みちおさん展」は明後日 (22日)の日曜日で終了ですのでお早めに。




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