亀梨くん
先日新聞を読んでいたら、「ネット 書籍も丸見え?」という記事が載っていました。検索最大手のグー
グルが、ネット上で書籍の本文まで読めるサービスを開始するという内容。当然これは著作権の侵害に
なるわけですが、グーグルは米国内での著作権侵害訴訟で著作権者側と和解したとのこと。そしてこの
裁判の結果は米国内の著作だけに止まらず、日本を含む200カ国以上の作家の作品も拘束されると
記 されています。つまり、ネット上でほとんどの書籍が無料で読めてしまうというわけです。読者にとって
はありがたいことですが、作家にとってはかなりキツイ制度です。
実際にどんなものだろうとグーグルのブックサイトで検索したら、著名な作家のものは本当に本文まで
読めました。ちなみに自分の名前でも検索したら、幸いというか残念ながらというか、1冊も出てきません
でした。
ただ、そのまま「高階杞一」で検索していたら、おもしろいサイトに遭遇しました。亀梨和也という人のフ
ァンのブログに僕の詩が載っていたのでした。「亀梨くん」はジャニーズ系の人らしく、その彼がラジオの
番組で僕の詩を読んだとのこと。番組の内容がそのまま記されていて、そこに詩も引用されていました。
引用はいいけれど、改行等かなり間違いがあり、作品名まで間違っていたので、ここに正しいものを掲
載 します。「安穏」という西本願寺が発行している新聞に書いた「星夜」という作品です。
星夜
遠い北の海で
シロクマがくしゃみをする
その音が
風にのって
遠い南の果てのペンギンに届く
ペンギンは首をかしげ
遠くを眺める
(誰か風邪でもひいたのかしら)
だいじょうぶ?
その声が風にのって
シロクマに届く
シロクマは食事の手をとめて
遠くを眺める
(誰だろう?)
誰か分からないけれど
ありがとう、心配してくれて
凍えそうな夜
ひとりで空を見ていると
いちめんの星のどこからか
やさしい声が降ってくる
だいじょうぶ?
ありがとう、心配してくれて
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後片付けと後始末
執筆や雑務も一段落したので、先日から部屋の片付けをしてました。去年の秋から片付ける間もなく、
次から次にさまざまなものを周辺に積み上げていっていたので、部屋は見るも無惨な状態になっていた
のでした。3日ほどかけて何とか見るに耐える状態になりました。散乱していた資料も整理して、やっとど
こに何があるか分かるようになりました。やれやれ。
整理している時、長年の友人である金原瑞人さんから新著『翻訳のさじかげん』というエッセイ集が届
き ました。表紙には金原さんの部屋が映っています。床いちめんに本が積み上げられていて、やっぱ
り、という思いでその写真を眺めたのでした。金原さんは大学の先生であり、英米文学の翻訳家。300
冊以上にのぼる翻訳書を出していて、かなり忙しい人です。つい最近までは、大学内で起こった大麻事
件の後 始末に追われていたそうな。
後始末は終わっても、後片付けはなかなか終わりそうもないですね、金原さん。
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確定申告
2日間かけて何とか確定申告書を書き終えました。この作業は毎年憂鬱です。微々たる申告額のため
にたくさんの領収書やら源泉徴収票を整理しなければならず、やっている途中でいつもうんざりしてきま
す。
今はネットでも申告できるようですが、調べたら、これがまた不便。役所へ行って「住基カード」を取得し
たり(有料)、カードリーダーを購入したりしなければならず、こんなことに何万円も出したり手間をかけた
りするぐらいなら手書きでいいと思ってしまいます。せっかくのネットなのに、利用者にこんな不便を強い
て平然と、「ネットをご利用ください」と宣伝しているのは、庶民感覚とずれたいかにもお役所仕事だという
気がします。
愚痴はこれぐらいにして。もはや3月。いつもの散歩道ではマンサクの花が満開。我が家の庭でもサン
シュユのつぼみが大きく膨らんできました。春になると、昔のように一人でぶらっと旅に出かけたくなりま
す。三好達治の詩が浮かんできます。
春の岬旅のをはりの鴎どり
浮きつつ遠くなりにけるかも
(三好達治「春の岬」)
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卒業式
先日参列した某高校の卒業式のことを少しばかり記します。
まず最初に舞台中央に大きく生徒達の3年間の映像が流され、そのバックにロック調の曲が流れてき
たときはちょっと驚かされました。これは生徒達の選曲なんだろうか? 僕らの頃は壇上にピアノが1台
あるだけでした。バックにグループサウンズの曲を流すなど考えられないことでした。時代の移り変わり
を感じつつも、見ていて楽しいものでした。
メインの卒業証書の授与でも驚いたことが2つほどありました。
1つは、名前を読み上げる先生と壇上に上がってきた生徒が握手をしたり抱き合ったりしていたこと。
男の子だけでなく女の子も。40年も前の卒業式ではみんな緊張して、こんなことをする余裕などありませ
んでした。
もう1つは、女の子の大半がミニスカートだったこと。最初はこれがこの高校の正式なスカート丈かと思
って見ていましたが、中には膝頭までのスカートの子もいたので、やはりこちらの方が正式な丈のようで
した。卒業式でもミニが許されるのは、それだけ自由な校風の高校なんだなと思ったことでした。
自分の高校の時と比較していろいろと驚くことはありましたが、昔のかしこまった卒業式よりもこちらの
方がずっといいと思えました。
最後はアンジェラ・アキの「手紙」を卒業生全員で歌って終了。笑いあり涙ありの個性的な卒業式でし
た。
ガーネットの発送は3月1日に終えました。4日までには皆様のお手元に届くかと思います。御一読
を。
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ガーネット57号、詳細
ガーネット57号の詳細(目次)を作成しました。「ガーネット最新号」の欄に記していますので、ご覧下さ
い。
2月末締切の詩は昨日の内に何とか仕上げることができました。たった一日での完成。僕にとってはま
さに奇跡。寝ている間に詩のミューズが降りてきてくれたようです(笑)。
昨日は高校の卒業式に参列しました。いくつかおもしろい(?)ことがありました。これはまた後日書く
こ とにします。
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ガーネット57号、完成!
今日、予定通りガーネット57号ができあがってきました。76ページ。ここ最近では10ページほど多い
ページ数になりました。その分、読み応えも十分、と読んだ方々に思っていただければいいのですが…。
詳細については後日お知らせします。
今月末の締切に追われていて、まだ発送準備ができていません。遅くても明後日には発送したいと思
っています。購読会員等の皆様には申し訳ないですが、今しばらくお待ち願えれば幸いです。
今月末締切の詩2つのうち、やっとひとつできました。残りは後ひとつ。締切までも後一日。かなり苦し
い状況です。寝ている間に詩のミューズが降りてきてくれたらいいんだけれど。
明日は高校の卒業式に参列します。以前に講演をした高校からお招きを受け、参列することにしまし
た。もうそんな卒業シーズンなのですね。ふっとユーミンの「卒業写真」の歌を思い出しました。新たな旅
立ちへの切符を、明日、みんなどんなふうな顔をして受け取るのでしょうか。
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第3世代
先日、携帯電話の機種を替えました。携帯なんて電話とメールさえできればいいと思っているので、今
までのものでも十分だったのですが、携帯会社から、「第2世代の携帯は後1年で使えなくなる」というお
知らせが何度もきて、ついに替える決心をしたのでした。
第2世代、第3世代と言われても何のことやらチンプンカンプン。今度その第3世代と言われるものを
持ってみて何となく分かったのは、テレビを見られる機能(ワンセグ)が付いたものを第3世代と呼ぶらし
いということでした。当たってる、かな?
6年前に携帯を買ったときには、「わ、カメラが付いてる!」と喜んだものですが、今度はテレビ。携帯
はどこまで進化(?)していくのだろう。小さな機械なのに分厚いマニュアルが付いていて、溜息をつきな
がらそれを眺めています。従ってまだメールを打つことも、テレビを見ることもできないでいます。
仕事の方は散文3つを仕上げました。残りは詩が2つ。こちらはなかなかできずに苦しんでいます。締
切まで後3日。うーん、できるだろうか…。
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編集、完了!
ガーネット次号(57号)の編集が完了しました。予想より一日早く終えることができ、ホッとしています。
本の仕上がりは2月27日の予定です。 購読会員の方々には3月初めにお手元に届くかと思います。今
号は76ページ。通常より10ページほど分厚くなりました。
今月の締切は後、詩が2つとエッセイ的なものが3つ。のんびりとはしてられません。
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下痢
お正月からホッピーの下痢が止まりません。病院に行って注射を打ってもらったり、薬を飲ませたりして
いるのですが、便はずっと軟らかいままで、未だ快復の兆しが見えません。
原因もよく分かりません。お正月に人間の食べるものをいっぱい食べたからか、汚い川で泳いだから
か、留守の間にテーブルの上のイカの薫製を大量に食べたからか、などいくつか思いつくことはあるので
すが…。
下痢が続いている割には普段と変わらず元気なので、体調は悪くないようですが、こう長く続くとちょっ
と心配になってきます。
ガーネットの作業は7割方までできました。後少し。これが終わったら、「びーぐる」その他の原稿にか
かるつもりです。いずれも月末締め。お尻に、こちらは火がついてきました。
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大山崎山荘美術館
先日、久し振りに美術館に足を運びました。訪れたのは京都府大山崎町にある大山崎山荘美術館。
現在、「山口晃展」が開催されていて、それを見るのが目的でした。新聞に、「細密表現の代表的存在。
江戸と東京の町並み、お城と戦車、馬とオートバイとが、達筆な筆により、自然かつユーモラスにつなが
る作風」と紹介されていて興味を持ったのでした。
実際に見た絵は、一見日本画風ですが、そこに現代のもの(バイクやトラックなど)が配置されていて、
奇妙でおもしろいものでした。この画家は1969年東京生まれの人ですが、関西で言うところのかなり
「いちびり」な人だなあとも思いました。それを一番感じたのは、京都市全体を一つの屋敷に見立てた絵
(「邸内見立 洛中洛外圖」)。仁和寺(にんなじ)というお寺の場所がなぜか便所になっていて、なんでだ
ろ? と絵をよく見たら、仁和寺の横に小さく、「みんな、ぢ」と記されていました。「みんな、痔」の駄洒落
です(笑)。
この美術館は元々加賀正太郎という実業家の別荘だったもので、邸を見るだけでも価値があります。
また建物の周りは広い庭園になっていて、それもまた一見の価値あるものでした。行った日はとても天気
が良く、庭を眺めながらお弁当を食べました。
原稿に追われている中、のんびりとした1日を過ごすことができました。
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