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日々のあれこれ

日々のさまざまな思いや出来事を、つれづれなるままに綴っていきます。

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2010年2月28日 日曜日

昨日の補足
 昨日書いた文章で、ちょっと誤解を招くかもしれないと思う部分があったので補足したいと思います。
 まず、松下さんが「似た書き方」をして、それが「現実的で、かつ散文的」であったということについて、 決して気分を害しているわけではありません。僕としては、自分の詩がそんなふうに見えているということ が意外であり、またそれが新鮮な発見でもあったということを書こうとしたのでした。例えば、テープレコー ダーに吹き込んだ自分の声を聴いて、自分の声とまるで違うと感じたときの驚きとそれは似た感じです。
 後半に書いた、「1行1行が立っていなくても、作品全体として立ち上がってくるものがあればそれでい い」という部分も、それぞれの詩のスタイルがあっていいという意味です。
 「1行1行が立っている」というのは、例えば、「時代は感受性に運命をもたらす」(堀川正美「新鮮で苦し み多い日々」)や「方法の午後、ひとは、視えるものを視ることはできない」(荒川洋治「キルギス錐情」)と いったような詩句を指しているのかもしれません。現代詩にはこうした格好いいフレーズがたくさん出てき ます。でも僕にはこうした詩句を書くことができません。技術的に書けないわけではなく、気恥ずかしくて 書けないのです。書いた途端に消してしまいたくなります。これは気取りを嫌い、「笑われてなんぼ」という 大阪人の血を色濃く受け継いでいるからかもしれません。
 何はともあれ、上に書いたようなことが本意の文章でした。

 2月も今日でおしまい。今月末締切の原稿はまだたくさん残っていますが、編集者に迷惑をかけない範 囲で一つ一つ仕上げていきたいと思っています。
 今日は詩を一つ仕上げました。毎度のごとく1行1行がまるで立っていない詩です(笑)。


2010年2月27日 土曜日

共詩、2作目完了
 松下育男さんとの共詩の2作目が完了しました。作り始めたのが去年の11月26日だから、ちょうど3ヶ 月かかったことになります。1作目も3ヶ月弱。やはり二人で作っていると、どうしてもこのぐらいの時間が かかってしまうようです。ちなみに1作目がメールの往復で16回。今回が20回。その分時間がかかった というよりも、いったん出来上がってから全体を修正するのに時間を費やしたため、それで余分に時間 がかかってしまったというのが実際のところです。
 今回の共詩は1作目とはかなりおもむきが違います。1作目が割とノーテンキな調子だったのに対し、 今回はかなりシリアスな内容となりました。何しろ死んだ人が登場するのですから! これではお気楽に 書き足していくというわけにはいきません。お互いにかなり書きあぐねつつ続けていったような気がしま す。
 今回の共詩のことについては松下さんも自身のブログ(2月26日付)で記しています。そちらも併せて ご覧下さい。
 このブログの中で松下さんは、「僕の気持ちとしては、高階さんの詩に似た書き方をして、共詩のギクシ ャクしたところをあらかじめ取り去ろうとしたつもりだったのです」と書いています。これを読み、僕の詩と いうのはみんなからこんなふうに見えているのだろうかと考えさせられました。こんなふうにというのがど んなふうなのか、具体的に書くのは難しいですが、松下さんの「(僕の詩に)似た書き方」をしたという部分 を見ると、かなり現実的で、かつ散文的に見えます。
 昔、知り合いの詩人から、「高階さんの詩は横に流れていく詩だ」と言われたことがあります。つまり、 詩の1行1行が立っていないという意味で彼は言ったのですが、今回の松下さんの試みと併せて考える と、そうかもしれないなと思ったりします。
 ただ一方で、別に1行1行が立っていなくても、作品全体として立ち上がってくるものがあればそれでい いんじゃないかと、多少の反発も交えて思えます。自分はそういう詩を目指せばいいんだと。
 この共詩は前回に続いて「びーぐる」次号(7号)に発表予定です。ご覧頂ければ幸いです。


2010年2月25日 木曜日

ガーネット、編集完了!
 やっとガーネットの編集作業が完了しました。編集レイアウトの終わったのが昨日の深夜(午前2時 頃)。そして取り敢えず寝て、朝から印刷所へ送る作業を開始。これに結構時間がかかりました。今回か らPDFでの版下送付を考えていたのでいつもの紙の版下は必要ないのですが、初めてのことなので念 のために紙の版下も送ることにしました。
 それで印刷を始めると、いろいろと間違いがあることに気付きました。ページのノンブルが左右振り分 けになっていないとか、ゴシック体にすべきところがそうなっていないとか。これらはパソコンの画面上で 見ていただけでは気付かないことでした。デジタル(PDF)は便利だけれど、やはりアナログ(紙)で確認 するのは大事なことだと思ったことでした。
 そんなあれやこれやがあって、印刷所に紙の版下を送ったのが夕方。それからやっと版下のPDF化に 取りかかりました。今回はこのために新しいソフトを購入しました。今まで使っていたPDFのソフトは古く て新しいOS(Win-XP)との相性が悪いのか、しょっちゅうフリーズしてストレスがたまりましたが、今回は スイスイと進みます。PDF化したファイルの順番を入れ替える等の編集機能も付いたソフトなので、バラ バラのファイルを一つにまとめられたりして便利です。
 そんなあれやこれやがあって、やっとPDF化した版下を印刷所へメールで送ったのが午後の11時過 ぎ。送り終わったときにはホッと肩の荷が下りました。

 ということで、当初想定していたよりも早く出来上がることになりました。本の到着は来月5日(金)の予 定。今号は特集や座談会など盛りだくさんの内容です。お楽しみに!
 なお、総ページ数は、座談会のページ計算を間違っていて、112ページになりました。


2010年2月17日 水曜日

ガーネット、大詰め
 ガーネットの編集を引き続きエンジンをフル回転させながらやっています。やっと8割方まで来ました。 ページ数を計算すると116ページにもなりました。今までの最高が50号の100ページだから、それをも 大幅に上回ることになります。通常のページ数からすると約2倍。一度に2冊分作るようなものだから編 集にも時間がかかるはずです。

 作業の合間にオリンピックの中継を見たりしています。どの競技も躍動感があり、また個々のドラマに あふれていて、ついつい見入ってしまいます。

 仕事のBGMにはベートーヴェンのバイオリン協奏曲ニ長調やバイオリン・ソナタ「春」をかけたりしてい ます。ガーネットが発行される頃には僕にもやっと「春」が訪れそうな…。


2010年2月12日 金曜日

ガーネット/共詩/びーぐる
 ガーネットの編集を目下必死になってやっています。今回は特集もあり、いつもよりかなり時間がかか ります。進捗具合は今で6割ぐらいといったところ。予定の3月1日発行は厳しくなってきました。
 編集の合間には松下育男さんとの共詩(2作目)の続きも考えたりしています。こちらはいよいよ大詰 め。最後をどんなふうに締めくくるか、それを考えるとなかなかいいフレーズが浮かんできません。先日 の飲み会では、「あんなのは考え始めたらすぐにできる」というふうなことを松下さんは言っていましたが …。やはり才能の違いだろうか?
 共詩と言えば、やはり先日の飲み会の席で、岩佐なをさんと廿楽順治さんも一緒にやってみたらどうか という話が出ました。僕と松下さんの共同ペンネーム「高松育一」(廿楽さん命名)をもじって、「岩楽なを 治」なんていうのもおもしろいかもと提案しましたが、二人はあまり乗り気ではなさそうでした(笑)。
 「びーぐる」の締切も今月末。こちらは多少遅れても間に合いそうですが、目前の作業を終えなければ 手をつけることすらできません。焦る気持ちばかりが募る今日この頃です。


2010年2月8日 月曜日

大失態
 柳波賞授賞式を兼ねた2泊3日の旅から今日の夕刻に帰ってきました。
 6日(土)の夜は松下育男さん、岩佐なをさん、廿楽順治さん、宇田川新聞さんの4人と飲み会。7時か ら11時過ぎまで詩の話で盛り上がりました。神田の駅でみんなと別れ、機嫌良くホテルに帰り、すぐに大 浴場で一風呂浴びました。時間も遅かったのでほぼ貸し切り状態。去年の秋は風呂場で転倒し、失神状 態になったので、今回は注意しながら上がりました。酔いも醒め、服を着て、さて出ようとしたら、ロッカー から出した靴が自分のものと違うことに気が付きました。間違って他人の靴をロッカーに入れたようで す。かなり酔っていた?
 ホテルの人に話をすると、「自分の靴がない」と言ってホテルのスリッパで帰った人がいるとのこと(この ホテルでは風呂だけの利用もできるそうです)。その人には申し訳ないと思いつつ、こちらは自分の靴の ことで頭がいっぱい。いくら探しても見当たりません。どうしよう、明日はどうしようと思いながら部屋に戻 ると、なんと、自分の靴がありました。スリッパを履いて風呂場に行ったのに、靴を履いていったと思い込 んでいたようです。やっぱりかなり酔っていた? 慌ててフロントまで戻り、事情を話して謝りました。スリ ッパで帰った人の連絡先は分からないけれど、常連さんなのでまた来られると思いますと言われ少しホッ としました。それにしても大失態です。その人は怒りながら帰っただろうな。スミマセン。ああ情けない。

 翌日は群馬県沼田市で授賞式。上越新幹線で高崎を過ぎ、長いトンネルを抜けると窓の外がいちめん の銀世界になっていてびっくり。まさに「雪国」の出だしのような光景でした。授賞式のスピーチでは失態 もなく、なんとか無事に終えることができました。


2010年2月6日 土曜日

春は名のみの…
 節分が過ぎ、暦の上ではもう春。でもまだまだ表は寒く、まさに「春は名のみの風の寒さや」といった今 日この頃ですが、ワンコたちとの散歩の道筋では草木に春の気配を感じたりします。先日もよその庭に ロウバイの黄色い花が咲いていて、その清楚な姿にしばし足をとめました。

 風は寒いけれど、頭の中はかなりヒートアップしています。ガーネットに加え「びーぐる」やその他の執筆 も増えてきました。2月中にこれだけ全部できるのかと、予定表を見ては呆然としています。まあなんとか なると自分に言い聞かせつつ、パソコンに向かっています。


2010年2月4日 木曜日

ミクシィに参加
 知人のT・J君のお誘いで初めてミクシィに参加しました。彼がそこでの日記に「びーぐる」最新号の「共 詩」のことを書いたと知らせてくれたからでした。一応コピーして送ってくれたのですが、どうせならナマ (?)で見たいと思い、登録することにしました。しかし、この登録が大変。パソコンで見るだけなのに、携 帯での登録も必要とのこと。仕方なく携帯でも登録しようとすると、「製造番号の通知」とか「ユーザーID の通知」とかが出てきて、携帯など滅多に使わないこちらは四苦八苦。結局登録を完了するまでに半日 ほどかかってしまいました。
 何はともあれ、めでたくお誘いされた部屋に入ると、結構知った詩人たちも参加していて、ミクシィという のはこういう場所なのかとしばらくお上りさんよろしく眺めていました。こちらは単にT・J君の日記を見る ためにだけ参加したので、「お友達(ここではマイミクというらしい)」などできるはずもないと思っていた ら、早速「マイミクになってください」というお知らせがきました。中を見ると、「きいちさんどぉも はじめま して もしだいじょうぶなら マイミクお願いします」などと軽い感じで書かれています。自己紹介には、「現 在一人暮らし 寂しいから誰か絡んでくださぃ 毎日暇してます」と書かれ、さらに可愛い女の子の写真も 貼られています。ムムッ こ、これはどう考えても出会い系メールと同じ。こんなところにまで進出してきて いるのかとちょっと驚きました。一体この連絡網(?)というのはどうなっているのだろう?


2010年2月1日 月曜日

歌い古したメロディのように
 昨日は学生たちとの飲み会がありました。1年間の打ち上げという名目で、男女合わせて6人ほど。飲 み放題コースを頼んだというだけあって、みんなよく飲みます。特に女の子たちは話しつつ、飲みつつ元 気に盛り上がっていました。オジサンはひとり日本酒をちびりちびり。手術の後、家でのお酒をセーブして いるためか、ずいぶんと弱くなってきたような…。
 終わってからまたまたカラオケへ。若い子の歌っている歌はほとんど分かりません。テンポが速くてとて も歌えそうもない曲ばかり。こちらは「水虫の歌」や「神田川」など古いフォークソングを4曲ほど歌いまし た。みんな珍しそうに聴いていました。

 今日は出かけたついでに借りてきたビデオを1本観ました。クリント・イーストウッド監督・主演の「グラ ン・トリノ」。悲劇的な終わり方だけれど、いい映画でした。ラストに流れるイーストウッドのつぶやくような 歌声は、海岸沿いを走る車を背景にして心に沁みました。

  いつの間にか遠く過ぎ去った日々
  そして未来……
  しっかりと大地に足を踏みしめて 想いにふける
  そよ風がやさしく吹きぬける 俺のグラン・トリノを
  歌い古したメロディのように
  エンジン音に重なる苦い夢
  俺のハートが宿るグラン・トリノ
  孤独なリズムを刻む車
  夜を通して……

 観ている途中で雪が降ってきました。大粒の雪が舞い、庭が白くなってきました。このまま降り続いたら この冬初めての積雪です。積もるだろうか…。


2010年1月31日 日曜日

深夜の温泉
 この3日ほど、ガーネット20周年記念座談会のまとめをやっていました。テープ起こしをしたものをその ままレイアウトに流すと25ページにもなり、これではあまりに長過ぎるため、10ページほど削ろうと思っ たのですが、結局削れたのは5ページ分ほど。読んでいるとどこもおもしろく思えて、なかなか思い切って 削れません。思いが強いほど難しいもんだなと思いました。
 このまとめたものを同人にフィードバックして、さらに修正や書き加えをしてもらいます。完成までにはま だしばらく時間がかかりそうです。

 何はともあれ、一仕事が終わったので、急に思い付いて近所の温泉へ行きました。温泉と言っても車で 20分ほどのところにある日帰りのスーパー銭湯。ネットで午前1時までやっていることを知ったので、で きるだけ遅い時間にと、11時過ぎに出かけました。この時間なら空いているだろうと思ったのですが、結 構人が入っていました。みんな同じように空いてるのを狙って遅めに来ているのかもしれません。
 それでも出る頃には10人ほどになり、ゆっくりと湯につかることができました。
 深夜の温泉。何だかクセになりそうです。




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