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日々のあれこれ

日々のさまざまな思いや出来事を、つれづれなるままに綴っていきます。

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2010年9月10日 金曜日

原稿、完了
 かなり長い間悩んでいた「びーぐる」次号(9号)のフォトポエムがやっと出来上がりました。美しい林の 中の墓地でお母さんが赤ちゃんにミルクを飲ませているという写真。これまでの写真と比べたら映像が 具体的すぎて、なかなか詩のイメージが湧いてこず悩まされました。かれこれ2週間ほど苦しんだ末、締 切一日前になってやっと詩の核がひらめいて、あとは一気に完成。やはり詩のミューズはギリギリ追い詰 められるまで降りてきてはくれないようです。
 原稿は後2つほどありましたが、短い散文なので、こちらは2時間ほどで完成。これで「びーぐる」の原 稿は全て完了です。今回から投稿詩の選者を退かせてもらったので、ずいぶんと楽になりました。次号 の特集は「詩人の遺言/死と詩人」です。10月20日頃発売。お楽しみに!

 この後はガーネットの原稿が待っています。また詩で悩まされそうです。


2010年9月5日 日曜日

共詩5作目、完成
 共詩の5作目が昨日完成しました。ミクシィで8回目まで公開した作品で、「豚豚猫ヤギ河原」という奇 妙な生き物(?)がいろんなものと出会い、繋がりながら旅をするという物語です。書いている間は本人た ちもまったく先が読めない状態で書き連ねていったのですが、最後は何とかうまくまとまりました。4作目 までとは少し色合いの違うSFファンタジーっぽい作品になりました。
 「びーぐる」の次号(9号)に掲載予定です。詩句の往復は結局18回目までとなり、またまた長い作品に なりました。全6ページ。ご覧頂けたら幸いです。

 「びーぐる」のもう一つの連載、フォトポエムの方は、考え出してからもう10日ほどになりますが、まだで きません。うーん、困った。締切ギリギリにならないと、やっぱり詩のミューズは降りてきてくれないのだろ うか?


2010年9月1日 水曜日

信州旅行
 8月30日から2泊3日で信州へ行って来ました。泊まったのは白樺湖の北にある美し松という別荘地 のコテージ。そこを起点にして美ヶ原や霧ヶ峰を車で巡りました。3日間とも好天に恵まれ、とても気持の いい旅になりました。
 美ヶ原や霧ヶ峰は30年ほど前にも一人旅で行ったことがありますが、今回は家人やワンコたちも一緒 で、当時とはずいぶんと印象が違って見えました。特に美ヶ原は夏の終わりだったせいか、驚くほど人が 少なく、その分、天地が広大に見えました。その中を3時間ほどかけて散策。ワンコたちも牛に驚いたり しつつ、うれしそうに歩いていました。
 帰り道、近くのスキー場で放してやると、思い切り走り回っていました。滅多にないことなので、夜は疲 れてぐったりとしていましたが(笑)。
 コテージの近くにある利休庵というお蕎麦の店では初めてダッタン蕎麦を食べました。色は黄色がかっ ていて、味は少し辛みがあるような気がしました(ワサビを入れすぎたからじゃない、と家人は言っていま したが)。
 何はともあれ、見て、食べて、呑んで、体も心も癒された旅になりました。

美ヶ原の草原(牧場) 美ヶ原・園路 美ヶ原
(遠くに見えるのはテレビ塔)
牛が寄ってきて、
慌てて逃げるコッコ(お尻だけ)
美ヶ原西端の王ガ鼻
(この下は断崖絶壁)
王が鼻から松本市内を望む
王ガ鼻から見えた
白鳥の形をした雲
スキー場で走り回る
ホッピー(右)とコッコ(左)
右が普通のお蕎麦で
左がダッタン蕎麦


2010年8月26日 木曜日

笑いのコーラス
 拙作を収めた楽譜集が刊行されました。タイトルは「笑いのコーラス」(カワイ出版)。横山潤子さん作曲 の女声合唱曲集で、全5曲中、拙作は「人生が1時間だとしたら」と「贈り物」の2曲が収められています。 合唱に興味のある方はぜひご購読ください。

 仕事の方は目下「びーぐる」次号のフォトポエムに取り組んでいます。今回はお墓の写真。美しい林の 中の墓地だけれど、なかなかに難しい題材です。炎暑の中、墓地に目をこらしつつ、頭をひねっていま す。


2010年8月21日 土曜日

読書と共詩
 締切を一つクリアしたので、ここ3日ほど読書にいそしんでいます。まずは頂いたまま机の端に積み上 げていた詩集や詩誌にざあっと目を通し、簡単なお礼状書き。詩集については、ガーネットに詩集紹介 の連載をしているので、その原稿を書く前にもう一度、今度はゆっくりと目を通します。
 詩関係以外の本では、幸田露伴の「五重塔」と田山花袋の「蒲団」を読みました。どちらも古典の名作 とされているものですが、読むのは初めて。「五重塔」は文語体で、しかも小説のスタイルが現代のもの とかなり違っているので、最初は読みにくかったけれど、数ページで文体にも慣れ、一気に読むことがで きました。かなりおもしろい小説でした。小説と言うよりも、江戸時代の戯作に近い感じ。何しろ明治25 年の作。その頃はまだこうした戯作の流れで書かれていたんですね。
 一方「蒲団」は明治40年の作。文体も現代の小説に近く、スラスラと読めます。しかし内容は、もう一つ という感じ。弟子である若い女学生への思いを赤裸々に語ったという点で、当時の文壇に衝撃を与えた かもしれませんが、今読むとちょっと陳腐な感じがします。読みながらおもしろく思えたのは、主人公の作 家がしょっちゅう「近頃の若い者は」とぼやいている点。いつの時代もいっしょだなあと笑えました。

 ミクシィで8回目までを公開した共詩の5作目は、13回目まで来ました。ますます変な方向へと進んで います。結末はまったく見えませんが、あと3回ぐらいで終わりかなとぼんやり思っています。
 共詩の4作目は松下育男さん発行の「生き事」最新号(6号)に載っています。タイトルは「風の引き出 し」。11ページに及ぶ長編です。御一読を。入手方法は松下さんのブログに記されていますので、そちら をご覧ください。


2010年8月19日 木曜日

ホッと一息
 悩んでいた詩が昨日やっとできました。2週間前から考え出して、パッとひらめいたのが締切の2日前。 詩の核さえつかめれば、後は一気に出来上がります。それにしても、あれこれともがき苦しんでいた12 日間というのは何だったのかと思ってしまいます。
 ギリギリまで追い詰められないとできないというのは、切迫度と関係があるのかもしれません。火事場 の馬鹿力のように、追い詰められて初めて予期せぬ力が湧き上がってくるというような…。
 何はともあれホッと一息。

 詩作の合間に映画もいくつか観ました。「インセプション」「劔岳 点の記」「ぼくの伯父さん」等。
 「インセプション」は映画館で観ましたが、設定が複雑で、制作者の思いが空回りしているように思われ ました。「劔岳 点の記」は山の映像が美しい。ドラマとしては、もう一つ、という感じ。「ぼくの伯父さん」は 1958年製作のフランス・イタリア合作映画。不思議な感じの漂うおしゃれな映画でした。1958年度米ア カデミー賞最優秀外国語映画賞、カンヌ国際映画祭特別賞受賞。


2010年8月12日 木曜日

台風通過
 昨夜は台風の影響ですごい風でした。窓に吊していたすだれもひもが切れて、ぶらんと垂れ下がってい ます。まるで戦いに敗れた後の雑兵のように。
 雨はまだ細く降っています。台風一過の青空というわけにはいかないようです。

 ここ数日、某新聞に連載中の詩に頭を悩ませています。毎回テーマがあって、そのテーマに沿うような 発想がなかなかひらめかず、苦しんでいます。
 もう一つ、共詩の5回目も終盤にかかりましたが、こちらも新たな展開に繋がるようなフレーズが浮かん でこなくて苦しんでいます。うーん、困った。

 頭の中にも雨は、まだ煙ったように降っています。


2010年8月6日 金曜日

チボー家の人々
 今年の春先から読み始めた「チボー家の人々」をやっと読み終えました。全5巻。1巻が350ページほ どで、しかも2段組なので、普通の文庫本に換算したら15冊分ほどになるでしょうか。こんなに長い小説 を読んだのはたぶん初めてです。
 読後はそれなりの達成感(?)もありましたが、途中はかなり忍苦を強いられる読書でした。まずこれは 大河小説特有のことかもしれませんが、物語がなかなか進展していかない点。4巻などは、たった1週間 の出来事にまるごと1巻が費やされています。これにはまいりました。
 もう一つの苦痛の原因に訳があります。訳者の山内義雄氏は名翻訳家として名前の挙がる人ですが、 本書を読み僕にはとてもそうは思えませんでした。随所に日本語としておかしな点があり、その度にイラ イラとさせられます。また誤植もすこぶる多い。読んだのは、白水社版1963年発行の29刷です。初版 なら分かるけれど、29刷にもなってまだ誤植をそのままにしているというのは発行所の怠慢としか思えま せん。1984年には同じ出版社から新書版(全13巻)が出ています。こちらでは誤植は直っているのだ ろうか?
 とまあ、あれこれと不満はありますが、それなりにいろいろと考えさせられる小説ではありました。第1 次世界大戦前夜のフランス。その郊外の町メーゾン・ラフィットでのひと夏の情景が初々しく甦ってきま す。これはやはり若い時に読む小説だなと思えました。若い時に読んでいたら、もっと主人公の青春の 苦悩に感情移入できたかもしれないな、と。 


2010年8月1日 日曜日

夏葬
 今日は法事で朝から出かけていました。親しくしていた親戚のおばさんの1周忌です。二月ほど前には 叔父の葬儀があったばかり。
 近しい人たちはほとんど夏場に亡くなっています。そのせいか、僕の中では夏と死が強く結びついてい ます。夏を想うと、死が浮かんできます。

  暑い日にはよく人が死ぬ
  祖母は夏の真ん中で
  子供は夏の終わりに
  父はつい昨日のような梅雨に……
  鋭角の橋を越え
  のびきった草をかき分けて
  午後二時
  焼けた石の並ぶ所に立つと
  「久しぶりだなあ」
  死者たちが
  天上からぞろぞろと降りてくる
  わたしたちは手を合わせ
  汗をしたたらせつつ
  短い言葉をかわす
  「靴がない
   病院に忘れてきた」と
  新参者の父が言う
  まだ
  こちら側にいるみたいな顔をして
              (『雲の映る道』「夏葬」)

 明日は庭の草刈り。フー。


2010年7月28日 水曜日

「びーぐる」8号、刊行!
 「びーぐる」8号が出ました。今号の特集は「若い詩人たちにたずねる詩の現
在」。若い詩人たちの詩作を通して「詩の現在」を探ろうという企画。論考、アン
ケート、メールインタビュー等。
 拙作のフォトポエム(写真・四元康祐)、今回のタイトルは「ミュンヘン・ブリー
ナー通り 午後三時十分」。今回はこれまでと違ってかなり写真に寄り添った作
品になりました。松下育男さんとの共詩の3回目も掲載しています。こちらのタ
イトルは、「ひょうたん島はどこへ行く」。どうぞ御一読を!(入手方法は「情報」
をご覧下さい)
 目次の詳細は山田兼士さんのホームページ(8号の目次)でご覧頂けます。

 共詩の4回目はもうすぐ刊行される「生き事」6号に掲載されます。タイトルは「風の引き出し」。10ペー ジを超える長編になりました。こちらもぜひご覧ください。




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