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日々のあれこれ

日々のさまざまな思いや出来事を、つれづれなるままに綴っていきます。

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2011年12月11日 日曜日

皆既月食−聖夜のような
 このところ毎日、夜中(0時前後)にワンコたちの散歩に行っています。ホッピーのお腹の調子が悪く(も うずっと薬を飲ませているのですが)、夜中の3時、4時頃に外に出してくれと起こされるので、それなら ばと、起きている時間に散歩に連れて行くようになったのが習慣になりました。
 昨日もそんなふうに散歩に出た帰り、何気なく空を見上げたら、皆既月食が見えました。下の部分が少 し出はじめてきたところでした。欠けている部分もまっ黒ではなく、濃いだいだい色に見えています。昨夜 は晴天で、星もすごくきれいに光っていました。ちょうど左斜め下にオリオン座があり、夜空全体が、何だ か月食を頂点にしたクリスマスツリーのようでした。もうすぐクリスマスですが、一足先に聖夜を味わった ような……。

 この1週間ほどずっと「びーぐる」次号特集の編集(レイアウト)をしています。依頼したエッセイが、文字 数をかなりオーバーして書いてくる人が多くいて、予定のページ数より6ページも増え、編集に苦労しまし たが、自分の連載を削るなどして何とか調整することができました。後もう少しで完了します。特集名は 「人と自然を愛した詩人 今こそ、岸田衿子」です。詳細は後日お知らせします。お楽しみに!


2011年12月7日 水曜日

車中で災難
 昨日は大学の授業の帰り、電車の中でひどい目に遭いました。乗換駅で、来ていた急行に乗り換えた ときのことです。3人掛けの座席のちょうど真ん中があいていたのでそこに坐りました。左側に若い女性 が坐っていて、こちらとの間に大きな紙袋を置いています。3人がゆったりと坐れる座席ですが、その紙 袋のためにかなり窮屈です。携帯に夢中になっているので、こちらが坐ったのに気がつかないのだろうと 思い、ほんの少しお尻でその紙袋を女性の方に押しました。その途端、女性は恐い目でこちらを睨み、 いきなり肘で座席の背もたれをどーんと叩いたのでした。若い男ならそのような威嚇行為をすることもあ るかもしれないけれど、まだ二十歳過ぎの女性です。鼻にピアスをし、目の縁を黒く化粧した今どきの女 の子です。「こんな所に荷物を置いていたら迷惑になるよ」と注意すると、突然、「あんたには関係ないで しょ!」と叫んだのでした。「関係ないことはない、こうして…」と言う間もなく、「$△&◇*%@# …!!」とわけの分からないことを叫び始め、最後には、「あんたにはあたしの気持なんか分からないの よ!」と叫んだのでした。車中に響き渡るような声です。その勢いに気圧されたのか、右隣に坐っていた 若い男性が席を立ち、隣の車両へ移っていきました。車中の人がみんなこちらを見ています。これではこ ちらがその女の子に何かしたのかと思われかねません。これ以上何を言っても無駄だと思い、空いた右 隣の席に移りました。するとその子は何事もなかったかのように、また携帯に目を戻し、いじり始めまし た。
 「あんたにはあたしの気持なんか分からないのよ!」と叫んだその子には、何かつらいことでもあった のでしょうか……。と、そんなふうに彼女の気持を思いやるほどこちらは心が広くありません。ああ〜、今 思い出しても気分が悪い!


2011年12月5日 月曜日

横柄な出版社?
 先日、『だんご虫のゆめ』が朝日中学生ウイークリー、神戸新聞に続いて、朝日新聞の地域版でも取り 上げられました。今度は作者岩崎淳志(いわさき・あつし)君の紹介です。あつし君のかわいらしい顔写 真も載っていますのでぜひご覧下さい。
 新聞等に取り上げられるたびに、書店や個人の方から注文の電話がかかってきます。「空とぶキリン 社さんですか?」と問われるたびに、「はい、そうです」と答えるものの、なかなか慣れません。本来なら出 版社の社員として、例えば、「お客様のご住所をお教えいただけるでしょうか」とか言わなければならない のでしょうが、ついつい「そちらの住所を教えてもらえますか」というふうな調子になります。電話の向こう で、なんて横柄な出版社なんだろう、と思われているかもしれません。すみませんね、みなさん。以後気 をつけますので。(^.^)ご(−.−)め(__)ん(−。−)ねー(^.^)←ぜんぜん反省していない?(笑)
 何はともあれ、この『だんご虫のゆめ』が空とぶキリン社での売れ行きナンバーワンになりました。と言 ってもまだ20冊弱ですが。皆さん、売り切れないうちにどしどしご注文下さい!


2011年12月3日 土曜日

『神尾和寿詩集』刊行
 ガーネット同人・神尾和寿の現代詩人文庫(砂子屋書房)が出ました。年明けになると思っていただけ に、予想外に早い刊行に驚きつつ、そのできあがってきたばかりの本をひとしおの感慨をもって眺めて います。30年来の愛すべき詩人の作品がこうして1冊にまとまり、読めるようになったのですから喜ばし い限りです。
 第1詩集『神聖である』から前詩集『七福神通り−歴史上の人物』までが収められ、他に未刊詩編、詩 論・エッセイなどが収められています。未刊詩編の中には作詞した「電気音頭」も入っています。これは 「ガーネット」の前に一緒に出していた「スフィンクス考」という詩誌で、「ヒット曲への挑戦!」という特集を 組み(VOL.13)、同人4人が作詞したものに僕が付曲したもので、手前味噌ながら本書にはその楽譜も 載っています。また、解説も書かせてもらっています。
 神尾作品、特に初期の詩をご存じない方にはぜひ読んで頂きたい一書です。


         尻の周辺

  いまだかつて触れられた事のない お尻の周りで
  うじ虫が並んでいる
 
  薄暮色のお尻の周りで
  盗賊が
  笛を吹いて すごんでいる
 
   昼休みも終わった
   また 仕事を始めようかと思う
 
  神々しいお尻にも
  正確に
  なすびの蔓が伸びている
 
   いずれは 落ちるだろう
   危ないお尻 大好き
                  (『神聖である』より)


2011年11月30日 水曜日

仔猫が道で
 昨日、夜中に犬の散歩に出かけたら、道の真ん中で猫が死んでいました。ホッピーとコッコが駈け寄っ ていったので、気がつきました。白い黒ぶち仔猫で、口から血を流していました。どうやら車にはねられた ようです。急いで散歩を済ませ、家からタオルをもって出て、猫の体をくるんで、とりあえず横の空き地に 置きました。抱きあげると、まだ体は柔らかく、はねられて間もないようでした。
 前にタヌキが死んでいたときは空き地に埋めてあげましたが、宅地造成でもされたとき、掘り返された らかわいそうだと思い、今回は市役所に電話して、引き取りに来てもらうことにしました。

 この夏頃から、ホッピーが庭から表によく逃亡しています。フェンスの考えられるかぎりの隙間は網など でふさいでいるのですが、それでも表に出ています。いったいどこから出ているのか分かりません。こうな ったら監視カメラでも付けようかと、家人と冗談まじりに話したりしていますが、それにしても不思議です。
 今回のような事故を目にすると、車にはねられやしないかと心配になってきます。「ホッピー、どこから 出ているの? 危ないから出たらダメだよ」と繰り返し言っているのですが、うれしそうにしっぽを振るば かり。分かっているのかなあ?


2011年11月27日 日曜日

「今、詩に何ができるか」終了
 パネリストとして参加した詩のイベント「現代詩セミナーin神戸2011−今、詩に何ができるか」が昨日、 無事に終了しました。参加者は120名ほどで、過去5回の中では一番多かったそうです。やはり今回のテ ーマに興味を持った人が多かったのでしょうか。
 午後1時から5時までという長丁場でしたが、いろいろな話題が出て、あっという間の4時間でした。た だ全体的には議論があまり深まらず、また自身も語るべきことの半分も語ることができず、ちょっと消化 不良気味でした。でも予想に反してこちらの発言に共感して下さる方が多くいて、これは救いになりまし た。
 会場には遠くから来てくださった旧知の方と会い、また後の懇親会では多くの未知の方とも親しく話を 交わすことができ、充実した1日となりました。主催者の方々は準備に大変だったと思いますが、お世話 になりありがとうございました。会場に足を運んでくださった皆さまにもお礼申し上げます。


2011年11月23日 水曜日

追悼 久野裕康さん
 空とぶキリン社から詩集『パッキン』(2001年)を出した久野裕康さんが10月23日に亡くなった。先日 喪中ハガキが届いて驚いた。死因は小脳の悪性リンパ腫とのこと。享年76。まだ亡くなるには早すぎる お年だった。
 久野さんと出会ったのは1998年に地元・大阪府高槻市の中央図書館で行った講演会の時だった。そ の講演をきっかけに久野さんは詩を書き始められ、たまった詩を詩集にしたいとの相談を受けてから親 しいお付き合いが始まった。
 とても柔和で紳士的な方で、合唱団に入ったり、仲間と登山をしたりと活動的な人でもあった。僕の講 演会やイベントなどにはたいてい参加され、よく一緒にお酒も飲んだ。
 ガーネットをお送りすると、まっ先に丁寧な感想を送って下さっていた。それが3号ほど前から来なくな り、お加減でも悪いのかと気になりつつ、ご自宅に電話をしたのがこの夏のことだった。奥様が出られ、 去年の秋から入院中と知った。9月22日に病院へお見舞いに伺うと、意識が朦朧とされていて、話を交 わすことはできなかったが、それでもまさか1ヶ月後に亡くなられるとは思いもしなかった。
 その詩はユーモアとぬくもりに満ち、まさに久野さんの人柄がにじみ出ているような作品だった。喪中ハ ガキには奥様の、「(主人は亡くなりましたが)『パッキン』が残っています」という言葉が添えられていた。 そう、『パッキン』の中で久野さんは永遠に生き続けていくんだと思う。


       下着
                  久野裕康
 
  いまどきの
  若いお嫁さんの中には
  ダンナの下着を割り箸ではさんで
  顔をそむけて
  洗濯機に入れる人があるそうな
 
  むかし 学童疎開から
  骨皮すじえもん しらみのすけになって
  帰ってきたわしの下着を
  おふくろが
  ブリキのごみばさみで 一枚ずつ
  ドラム缶の熱湯の中へ
  ほうりこんだ
  でも おふくろは
  顔はそむけなんだ
                  (詩集『パッキン』より)


2011年11月21日 月曜日

詩集も草刈りも
 空とぶキリン社へ依頼されている詩集の編集が全て終わり、印刷所へ出稿しました。予定では2月中 旬ぐらいの発行を目指していましたが、1月中には発行できそうです。後は出来上がってくるのを楽しみ に待つだけ。これで年内の仕事は一つ完了。

 今日は庭の草刈りもしました。今年最後の草刈りで、こちらも完了。

 この後は「びーぐる」次号特集の編集作業にかかります。こちらはインタビューや論考、エッセイ、スケッ チ、思い出のアルバム等、盛りだくさんの内容で編集も一苦労しそうですが、その分やりがいもありま す。

 今年も残すところ1ヶ月余り。年末に向けていよいよラストスパートです。


2011年11月17日 木曜日

第64回 全日本合唱コンクール全国大会 文部科学大臣賞
 先日、ネットを見ていたら、全日本合唱コンクール全国大会の記事があり、その中学校部門で、何と拙 作の「贈り物」を歌った学校が最高賞の文部科学大臣賞を受賞しているのを発見し、驚きました。この曲 は以前にも紹介しましたが、横山潤子さんが曲を付け、「笑いのコーラス」(カワイ出版)という楽譜集にも なっています。自分の詩が多くの人に歌われ、そしてこのような賞を取るというのは、もちろん曲の力が 大きいのでしょうが、何だか自分も一緒にご褒美をもらったようでうれしくなります。
 受賞した豊島岡女子学園というのはどこにあるのだろうと調べたら、なんと東京・池袋駅のすぐ近くにあ り、こんな大都会のビル街に学校があるというのも驚きでした。
 10月30日(日)に行われた大会の模様を渡瀬昌治(合唱指導者)という方が自身のホームページに記さ れています。
 また、この曲の演奏(平成20年 國學院大学久我山中学校)もネットで公開されています。こちらはニコ ニコ動画というサイトへの登録が必要(無料)ですが、興味のある方はご覧下さい。


2011年11月14日 月曜日

詩集、編集完了
 空とぶキリン社へ依頼を受けている詩集の編集が完了しました。と言ってもまだ本文だけですが、とり あえず一区切りつきました。後、帯や表紙のレイアウト、紙選びなどの作業が残っていますが、発刊は来 年2月の予定なので、まだ時間的には十分余裕があります。どんなふうにしようか、あれこれと楽しみな がら仕上げていきたいと思っています。実際、詩を作るよりこうした作業の方が楽しい。言葉を紡ぐより、 紡がれた生地をデザインする方が自分の性に合っているのかもしれません。

 今月末から来月にかけては「びーぐる」次号特集の編集も待ち構えています。こちらはページ数が限ら れているので、楽しみつつも苦労させられそうです。




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