ガーネット51号 発刊!
ガーネット51号が今日、出来上がってきました。表紙は白の地に黄色い文字をちらしたもの。51号か
らまた新たな気持で出発しようという思いを込めました。ビートルズのホワイトアルバムをちょっと意識し
たりしましたが…。詳細はまた後日お知らせします。
新しいパソコンの設定は3日がかりでなんとか終えました。1日目はなかなかうまくいかず、いっそ業者
に頼もうかと弱気になりましたが、悪戦苦闘の末、なんとか自力で全てのデーターを移し換えることがで
き、ホッとしています。
暗礁に乗り上げた日の翌朝、「白髪が増えてる!」と家人にびっくりした顔で言われました。ストレスが
原因でしょうか? パソコンというのは怖ろしい…。
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パソコン
新しいパソコンを買いました。家には10日ほど前に届いていたのですが、忙しくてまだ箱から出しても
いない状態。チラッと見ただけで置いています。
今使っているパソコンが壊れたわけではないのですが、動作が少しずつ不安定になってきているように
感じられ、それで壊れる前に買い換えようと思った次第です。
ウインドウズ95以来、これで4代目のパソコン。平均すると、ほぼ3年に1回の割合で更新(現在のは6
年使っていますが)。テレビや洗濯機みたいにもっと寿命が長くならないかと思ってしまいます。それにも
っと使いやすく…。一般人には分からないことが多すぎる!
ということで、いよいよ明日、今のパソコンと入れ替えようと思っていますが、うまく設定ができるかどう
か…。メールの返事がすぐに届かなければ、まだ設定がうまくいってないんだと思ってください(笑)。
ところで、我が家の古いパソコン(2代前のもの)、どなたかもらってくれませんか? OSはウインドウズ
98。まだ使えるものをゴミとして出すのももったいないので。もし自宅(神戸市北区)まで取りに来てくださ
る方がいたら差し上げます。車でないと運搬は無理です、念のため。1週間ぐらい待って希望者がなけれ
ば、泣く泣く廃棄処分にすることにします。
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編集、完了!
ガーネットの編集が昨日完了しました。予想していたよりかなり早くできたので、自分でもびっくり。これ
で予定どおり、今月末には出来上がってくる予定です。お楽しみに!
それにしても今月はたくさん原稿を書いたなあ。ガーネットの分も含めると、エッセイを3つ、書評のたぐ
いを2つ、詩を3つ。これで当分は締切もなし。少しゆっくりしよう。
ガーネットの編集作業中、ずっとジュディマリ(JUDY AND MARY)を聴いていました。「POP LIFE」という
アルバム。テンポがよくて、仕事もこれではかどったような…。
このアルバムの中の「散歩道」という曲は、ジュディマリの中でも特に好きな曲です。歌詞は次のような
もの(著作権の関係でごく一部しか載せられませんが)。
何よりも大切なこと 手をつなごう やわらかい風が吹く
少しだけ優しくなって 夕暮れにも早く気付く
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再開
昨日、締切の迫っていた新聞の原稿(詩)を書き上げ、送りました。詩の場合、早くても1週間ぐらいか
かるのですが、今回は4日間ほどでなんとか仕上げることができました。火事場の馬鹿力というやつでし
ょうか。何にしろ一山越えた感じです。後もう一山。ガーネットの作業を再開しました。来週の半ばには仕
上げたいと思っています。
左子真由美さんと尾崎まことさん共同のホームページ「詩誌イリヤ」をリンクのページに加えました。お
二人の作品のほか、ゲストコーナーなどもあり、楽しい内容となっています。
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必死のパッチ
目下、ガーネット次号の発行に向けて必死のパッチで取り組んでいます。来週初めには仕上げる算段
で進めてきたのですが、新たな原稿依頼が入り、作業を一時中断せざるを得なくなりました。今週末の締
切。新聞の原稿なので遅らせることができず…。同人並びに本誌を待っていてくださる皆様、ごめんなさ
い。この原稿を片付け次第再開し、できるだけ発行が遅れないようにがんばります。
ところで、「必死のパッチ」という言葉、関西圏以外の方には分からないかと思います。以前、ガーネット
のあとがきにこのことを書いたので再掲します。御一読を。
ワールドカップが始まった。初戦のオーストラリア戦で逆転負けをして以来、我が家では「必死のパッ
チ」という言葉が飛び交っている。「こうなったらもう必死のパッチやなあ」「必死のパッチでやらんと厳しい
ね」といった具合。
この言葉、たぶん関西圏以外では通じないと思う。「必死」を強調した言い回しであるのだけれど、どう
して「必死」の「パッチ」なんだろう。疑問に思い、調べてみることにした。
まず「パッチ」を広辞苑で引いてみると、「(朝鮮語から)股引の長くて足首まであるもの」となっている。
それ以外の意味は出てこない。次にインターネットで調べてみると、決定的な答は得られなかったもの
の、いくつか参考になるものがあった。
@「昭和四十年代の大阪で流行ったギャグ。パッチ姿のオヤジが何かをしゃかりきにやっていたからか。
出所は不明」
A「ズボンをはくのも忘れて、パッチのまま必死で何かをやっている姿から」
いずれにしても、パッチ姿の必死な様子から生まれてきた言葉のようだ。そう言えば、昭和四十年代頃
まではパッチは男性のごく普通の下着だったように思う。冬はパッチ、夏はステテコ。我が家でも夏は父
がステテコ一枚で家の中をうろうろしていたような……。
広辞苑の「朝鮮語から」というのを見て、ふっと「パッチギ」という映画のことを思い出した。これは在日
朝鮮高校生と日本の高校生との心の交流を描いた青春映画。その解説の中に、「パッチギ」とは、「突き
破る、乗り越える」という意味を持つハングル語で、「頭突き」の意味でもある、と出てくる。ここから浮か
んだのが、「必死のパッチ」の元は、「必死のパッチギ」であり、それが語呂のよい「必死のパッチ」に変
化したのではないかということ。これが筆者の新説なのだが、さてどうだろう?
(「ガーネット」49号 あとがき)
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授賞式
怒濤の飲み会の翌朝、東京から会場のある群馬県沼田市へ向かった。
授賞式の前に、別室で受賞者たちとの懇談会のようなものがある。その席で、受賞者(小学生)に付き
添ってきたお母さんからサインを頼まれた。普通、自著にサインをするときは名前と日付と相手の名前の
3つで済ませるのだけれど、この時は色紙を持ってこられた。色紙に名前だけというわけにはいかない。
何か自分の詩の1節でもと思うのだが、それが出てこない。さらに相手の方も、僕の○○という詩が好き
なのでそれを、と所望される。それはいいのだけれど、僕の場合、自分の書いた詩が満足に出てこな
い。情けないことに、一つでも完璧に暗唱できるものがない。
色紙を睨んだまま、しばらく考えていたが、どうしても出てこない。どうしようと困った挙げ句に思いつい
たのが、家に電話することだった。色紙を置いたまま部屋を出て、携帯でこっそりと電話する。電話口に
出てきた妻に、「僕の○○という詩の最後の部分を教えて」と頼む。妻は不審に思いつつも、調べて教え
てくれた。それを頭の中で繰り返しつつ、部屋に戻り、何とか色紙を書き終えることができた。色紙を置
いたまま部屋を出たり入ったりしている僕を見て、サインを頼んだ人は、「変な人だなあ」と思ったかもし
れない。
他の人たちはどうなんだろう? 自分の書いた詩の一つや二つぐらいきちんと言えるものなのだろう
か? 昔読んだ本の中に、三好達治は自作の全てを一言一句間違いなく空で言えた、と書かれてあっ
た。こちらの記憶力が悪いのか、それともこれは大詩人と凡人の、詩作に対する姿勢の違いだろうか
…?
柳波賞は「一般の部」と「小中学生の部」に分かれていて、これまで最優秀賞ともいえる「柳波賞」は一
般の部から出ていたが、8回目の今年は初めて小中学生の部から選ばれた。次のような作品です。
シカ
生方大和
しげみから何か聞こえる
ガサガサ
ガサガサ
近よって見ると
しげみにツノがはえている
もっと近づいたら
しげみが逃げた
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怒濤の飲み会
土曜日の午後(2/3)、翌日に行われる柳波賞授賞式のために上京。その夜は新宿で飲み会。新た
にガーネット同人となる○○さんとの顔合わせを兼ねて、東京在住のA君も参加した。男3人で盛り上が
るかなと心配していたけれど、詩についてのあれこれで話は大いに盛り上がった。予約していた店を2時
間ほどで追い出されたため、河岸を変えて飲み直すことにした。そしてここからが怒濤の飲み会となっ
た。最初の内は穏やかに飲んでいたのだが、途中から僕とA君の間で議論(?)が白熱し、酒の勢いも
手伝って、非難の応酬となってしまった。飲んでいる席で大きな声を出したのは初めてのような…。周り
の人に恥ずかしいな、という気持が頭の片隅にあったから、多少は冷静な部分も残っていたような気もす
るが…。
ふと時計を見ると、午前1時前。2軒目で4時間近くも話していたことになる。宿に帰ってから、声を荒ら
げてしまったことを大いに反省。酒の席で文学談義などするものじゃないなと思った。それにしても一番
驚いたのは○○さんであったような…。ガーネットって、飲んだらいつもこんな調子かと思われたかもしれ
ない。そんなことはないですよ、○○さん。いつもは穏やかに飲んでるんですよ(笑)。店を出る頃には興
奮も冷め、A君とも(たぶん)ニコニコしながら別れたので、皆さんご安心を。
翌日の授賞式のことについては、長くなったので、また明日書くことにします。こちらもちょっと困った
(?)ことがありました。
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今年の目標
先日、思い立ってピアノの調律をしてもらった。この10年近く弾きもせず、置物同然となっていたので、
当然調律もしないままになっていた。かなり調子が悪くなっていたようで、普通2時間ぐらいで済むところ
が、3時間近くもかかることに。悪戦苦闘している調律師さんを見て、何だか申し訳ない気がした。
調律の終わったピアノを鳴らしてみたら、前より音色がよくなったような…。これからはたまには弾くよう
にしよう。今年の目標は習字とピアノ! これってなんか、小学生の女の子の目標みたいな…。
ガーネット次号(51号)の編集に取りかかっています。この号からまた新同人が一人加わります。さて
誰か。それは次号のお楽しみに。
今日は雪が降り、外がうっすらと白くなりました。
明日は節分。春を迎えるに当たって、天(そら)が下界を雪で清めているような…。
明日はいつもの柳波賞授賞式参列のために上京。そこで1日早く、今夜、巻き寿司を食べる予定で
す。今年の恵方は北北西だとか。この巻き寿司を食べる習慣(恵方を向き、黙って、丸ごと1本食べる)
は関西以外でもあるのかな?
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告別式
杉山平一さんの奥様が亡くなられ、昨日、告別式に参列してきた。享年85歳。天寿をまっとうしたと言
えるお年だが、後に残された杉山さんの淋しさはいかばかりかと察せられた。
式の最後に喪主として挨拶をされた。「65年連れ添った女性に先立たれ、半身をもがれたような気が
します」という言葉は、心に沁みた。気を落とされて、体調を崩されたりしないように祈りたい。
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書道展と15歳
お正月に書き初めをして以来、週に1回、習字をしている。手本を見ながらの独学なので上達するはず
もないのだが、やっていてそれなりに楽しく、今のところ続いている。そんなことから書道に興味が湧いて
きて、先日、大阪で開催された書道展(現代書道二十人展)に行ってきた。ほとんどの字が崩してあっ
て、読めない書が多かったが、絵を見るような感覚で鑑賞し、十二分に楽しめ、また感動を得ることがで
きた。書という未知の宇宙をさまよって、溜息をつきつつ、会場を後にした。
「詩学」の最新号(1・2月合併号)が送られてきた。今号は「詩学新人賞」の特集号。最優秀新人賞は
文月悠光(ふづき・ゆみ)さんと犬飼愛生(いぬかい・あおい)さんの二人。プロフィールを読むと、文月さ
んはまだ15歳の中学生とのこと。詩の世界もここまで低年齢化してきたのかと驚いた。しかし、その作
品を読んでそれ以上に驚いた。文章(受賞の言葉)もしっかりしているし、肝心の詩も、とても15歳とは
思えないほど巧みで独自の世界を持っている。末恐ろしい、と言うのは適当な表現ではないが、そんな
気さえしてきたりする。前にこの欄で紹介した安川奈緒さんは23歳。長く沈滞していた現代詩の世界に、
新しい世代が新しい扉を開こうとしているのが感じられる。オジサン詩人(僕のことです)もうかうかとして
いられない。彼女らの爪の垢でも煎じて飲んで、時代遅れと言われないようにがんばろう。
かかとからつま先へ。水の穂になでられた足が波に映って、きりたつ。足裏はしろたえの丘である。
波にこだまし、丘は光を芽ぐむ。鮮やかな旭光は空へのたむけであった/わすれない。海面が綾も
ようにひろがっていき、潮先に指を這わせながらそれを掬んでいく。
(文月悠光「海に立つ」より)
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