空からの返事
朝から雪が降っています。まだ積もるほどではありませんが、庭がうっすらと白くなっています。テレビを
つけると、大雪に見舞われた各地の表情を映していました。今日は大学のセンター試験があるとのこと。
受験生は大変だなと思いつつ、自分の受験当時のことをふっと思い出しました。
僕らの頃はセンター試験などというものはなく、ぶっつけ本番。大学の広い教室で午前中の試験を終
え、お昼休みに弁当を開くと、中からメモ用紙が出てきました。何だろうと思って読むと、母の字で、「落ち
着いて、がんばってください」と書かれていました。
２月の寒い日で、母の手作りの弁当はもうすっかり冷えてしまっていました。母はずいぶんと早く起きて
これを作ったんだろうなあと思いながら食べました。
午後からの試験も「落ち着いて、がんばった」つもりですが、その美術系の大学からは春になっても返
事はありませんでした。
雪の出てくる拙作をひとつ紹介します。「返事」（『空への質問』所収）。
返事
高階杞一
冬の くもった空へ
手紙を書いた
いいことなんて
あるのかなあ
つぶやいて
土のポストにいれた
その夜
雪が
降ってきた
遠い 空のはてからの
返事のように
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きいちの音楽室－「聖夜／天使が／街で」
先月のクリスマスの頃、この欄でラジオドラマ「聖夜／天使が／街で」を紹介しましたが、放送局のサイ
トでうまく聴けなかったという人が多かったため、「きいちの音楽室」にＵＰしました。
もうクリスマスは終わってしまいましたが、よかったらこちらからお聴き下さい。
近々自作曲の第２弾も公開する予定です。お楽しみに！
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文語と口語の新年会
昨日は「びーぐる」の編集会議がありました。新年会も兼ね、大阪・梅田の居酒屋で３時間ほど。
まず１０号の校正をし、その後は今後の特集の話をしたり、詩の話をしたり。酔いが回るにつれ、話も
盛り上がっていきました。
何の話の流れであったか、Ｈさんが、「文語は規範があって変わらない」と言いだしたので、僕はそれに
反論。文語だって常に口語の影響を受け変化してきていると。だいたい奈良時代や平安時代の文語と
江戸時代や明治期の文語が同じであるはずがない、というのが僕の主張だったのですが、話は平行線
のまま激論になっていきました。正解はともかく、こういう話を熱っぽく語るというのは、文学青年に戻った
ようで楽しいことでした（Ｈさんはどう思っているか分かりませんが。笑）。
寒い夜、お酒と激論で身も心も温もって帰ってきました。
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きいちの音楽室
昨年の秋に記した「あなたのメロディー」の音楽を何とかホームページ上に載せることができないかと、
この1ヶ月ほどあれこれと試行錯誤していました。その結果、このホームページ上では無理だと分かり断
念。そこで全く別の方法を思い付きました。それは音声も掲載可能な別のブログを立ち上げること。
そう思い立ってからあれこれと調べ、適当なブログを見つけてからは２週間ほど（この年末年始も！）四
苦八苦しつつ、やっと完成しました。名付けて「きいちの音楽室」。ちょっと気恥ずかしいネーミングです
が、まあ分かりやすいかなと。
初回には、「あなたのメロディー」で放送された「春の日」の３つのバージョンを収録しています。
①ピアノバージョン：編曲は角篤紀さん。演奏は東ゆかりさん（ガーネット同人池田順子さんのお知り合
いで、電子ピアノで演奏して下さっています）
②テレビ放送公開収録時版：今から４２年前（１９６９年）、千代田区のＮＨＫホールで演奏されたもの。
編曲は岩河三郎さん。
③ラジオ放送版：「あなたのメロディー」はラジオでも放送されていました。
①はＭＩＤＩというファイル形式のものをＭＰ３という音声ファイルに変換していますので、音は元のものよ
りも悪くなっています。また、②と③はテープの音源をデジタル化したもので、音は良くないですが当時の
雰囲気は伝わってくると思います。
これからも他の自作曲を少しずつ公開して行けたらと思っています。
何はともあれ、ぜひお聴き下さい！
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初詣と脇道
今年も近場の塩田八幡宮に初詣に行って来ました。たまには違うところにも行きたいのですが、ワンコ
たちを連れて行ける大きな神社は他にないので仕方がありません。まあ、ワンコたちは散歩ができたら
どこでもいいようですが。
帰り道、参道に細い脇道があったので、何気なくそっちに行ったら広い霊園がありました。ここに初詣
に来て７回目ぐらいになりますが、初めて気がつきました。大きな観音様が真ん中にそびえて、何だか異
次元に迷いこんだような気分になりました。
たまには脇道に逸れるのもいいもんだなと思いつつ、帰ってきました。
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あけましておめでとうございます
元旦は実家（大阪府・茨木市）へ行き、１日泊まって、今日の昼過ぎに帰ってきました。高速を降り、我
が家に近づくにつれ、沿道に雪が積もっています。どうやら、出かけている間にまた雪が降ったようです。
今年は雪のお正月です。
年末に引いた風邪はほぼ治りました。
明日はいつものように近場の神社に初詣に行く予定にしていますが、僕の風邪がうつった家人の体調
次第でどうなるか…。
何はともあれ、新しい１年のスタート。皆さま、今年もよろしくお願いします。
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| ホッピー |
コッコ |
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大殺界な１年
今年も今日で終わり。振り返るとこの１年は大殺界な１年であったような気がします。年初から義歯が
外れまくり、５月頃からは原因不明の背中の痛みに悩まされ、８月にはスピード違反で免停に。仕事の方
では詩集やガーネットの制作でミスが相次ぎ、私事では身近な親戚（父の弟、母の兄と弟）の死が相次ぎ
ました。そしてとどめは年末の風邪。
教科書への拙作掲載や楽譜集の発行など、良いこともなかったわけではないのですが、みんな悪いこ
とに帳消しにされてしまったような…。
でも、それもこれも今日でおしまい。明日からはまた気持を新たにして始められたらと思っています。
皆さまもどうぞよいお年を。
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初雪
この冬初めての雪が降りました。外はまっ白になり、とてもきれいです。
ホッピーとコッコは早速庭に飛び出して、走り回っていました。
今年も残り１日。
例年なら大掃除のところですが、今年は風邪気味なので家でゆっくりとしています。
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今年の詩集 ベスト１０＋２
先日のスクーリングの際、研究室にあった「現代詩手帖」１２月号をパラパラとめくって読んでいた。恒
例のアンケート「今年の収穫」にざっと目を通して感じたのは、まあ今年に限ったことではないけれど、ず
いぶんと自分の思う「今年の収穫」とはずれているなあということだった。好みの問題と言ってしまえばそ
れまでだけど、あまりに隔たりが大きいと、何か自分の感性の方に問題があるように思われて自信をなく
しそうになる。
そこで自分における「今年の詩集 ベスト１０」をここに記すことにした。共感してくださる方が一人でも
多くいることを願うばかりです（順番は思い付いたままであり、ランキングではありません）。
・「傍らの男」（思潮社） 高木敏次
・「母家」（思潮社） 池井昌樹
・「地上のメニュー」（砂子屋書房） 神尾和寿
・「古典の時間」（空とぶキリン社） 安部壽子
・「舟にのる」（ワニ・プロダクション） 相生葉留実
・「明示と暗示」（思潮社） 貞久秀紀
・「言語ジャック」（思潮社） 四元康祐
・「空の庭、時の径」（書肆山田） 須永紀子
・「（朝、廃区を、）」（彼方社） 君野隆久
・「コールドスリープ」（思潮社） 小川三郎
・「新しい浮子 古い浮子」（栗売社） 佐々木安美
・「家族の午後」（澪標） 細見和之
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以上、１０冊に絞りきれず、１２冊になりました。なお、これらは自分が今年目にした中から選んだもの
であり、当然のことながらこれらの他にも優れた詩集があるかと思います。
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風邪、最悪に
昨日は大学のスクーリング。通常の授業は午後からですが、スクーリングは朝の１０時から始まりま
す。この時間に余裕を持っていくためには家を７時半頃に出なくてはならず、そのためには６時頃に起き
なくてはなりません。風邪をひいていることだし、早く寝ようと思ったのですが、なかなかいつもの習慣は
抜けず、結局寝たのは２時過ぎ。睡眠時間４時間でスクーリングに向かいました。午前中はまだよかった
のですが、午後から徐々に体調が悪化。のど飴で何とかしのいでいたのですが、それでも咳が出始め、
頭もガンガンとし始め、目はかすみ、耳もよく聞こえなくなり、最悪の授業になりました。せっかく遠方から
参加した方々には申し訳ない気持です。皆さん、ごめんなさい。
こんな状態にもかかわらず、帰りにはYさんと最寄り駅で軽く飲むことに。飲んでいるときは体調も少し
はマシだったのですが（アルコールのせい？）、帰りの電車では悪寒がし、最悪の状態になりました。家
に着いてすぐに風呂に入り、そのまま床につきました。今朝起きたのは１２時前（途中で一度置き、少し
だけ飲み直しましたが）。たっぷりと寝たので、体調はなんとか戻りました。やれやれ。
今年も後３日。いろいろと仕残したことはあるけれど、風邪だけは越年しないように祈っています。
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